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作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

現役の作業療法士が、リハビリ職のためのやる気を高めるNLPコミュニケーション術をお伝えいたします!NLPを用いたコミュニケーションセミナーを行っています!

ここ2回にわたり、

「落ち込む自分の立て直し方」というテーマで書いています。

全部5回シリーズで書こうと思っています。

今日は第3回です。

今日は落ち込む自分の立て直し方ということで、

「言語化にこだわろう!」

ということで書いていきます。

仕事上で何か落ち込むことがあったときに、

自分にとって何がどう落ち込むのか、

言語化することを大切にすると良いです。

というのも、、、


私自身が仕事で落ち込むことがあった時、

本当に嫌な気分になったときは、

なかなか人に話せたり、

言葉にできずに溜め込むことが多い傾向があるからです。


先日も職場の上司から、

こっぴどく怒られて、

怒られた内容が自分にとって

全く見当はずれだと思えたり、

無理難題だと思えたら

それほど落ち込むことはないんでしょうけど、、、

上司の言う通りだなと思うところもあったりすると、

本当に落ち込んでしまいました。

家に帰って妻から

「今日なんかあったの?すごい顔しているよ?」

と心配されましたが、

こういう時

「実はこれこれこういうことがあって、、、」

と話せない。

そんな状況でした。

なぜ、話せないのか?

これについて考えてみると

一つは、まず自分が何に落ち込んでいるのかもわからないくらい

頭が整理できない。

ということと

話をすることで余計嫌な気分になる気がして、話ができない。

という2つの理由があるように思います。


しかし、逆にいうと今あげたような2つの理由があるからこそ、

自分に起こった嫌なことは言語化する必要があるなと思います。

言葉にして話をするからこそ、

自分自身が何に落ち込んでいるのかよくわかり、

頭が整理されます。

そして、頭が整理されると、

その問題との心理的距離を取ることができるのです。

これがとても大切で、問題を自分が抱えているままだと、

嫌な気分は変わりませんが、

問題から離れてみることができるようになると

落ち込んだ気持ちが楽になります。


それから、話すことで、

嫌な気分が余計嫌な気分になるということですが、

これは、ある程度仕方ないような気がします。

話すことでスッキリすることもあるし

余計嫌な気分になる時もあります。

話す相手にもよるでしょう。

相手との相性が悪いと、

自分が思ったような聞き方をしてくれず

余計嫌な気分になることもあると思います。

ですので、まずは日記や紙など何か文字で書くこともよくやっています。

これは一人でできますし、良い方法です。

そして、文字で書いてみると、自分の問題を客観視できて少し楽になります。


このような工夫を私はしています。


最近、特に今年に入ってから、

「言語化すること」の大切さを強く感じています。


先日、東京都にあるとあるOT専門学校さんの臨床実習指導者会議にて

講演させていただいたのですが、

その時も強く感じました。

講演会と言いつつも、

参加者同士がワークで話し合う時間をたくさん取り入れたのです。


講義者一方的に話すのではなく

講義者の話をきっかけにして、

参加者自身が自分の課題について、

言語化する時間を多く取り入れました。

そのことによって、

参加者の方のアンケートの8.5割の方が満足と答えてくださったのです。


私はこの経験から、改めて、

自分の思っていることを言語化することの意義を学びました。

落ち込んでいる時にそれを言語化するのは、時にしんどい時もありますが、

できる限り言語化して、

問題から距離を置いてみれるようになりたいものですね。


今日の話が何か役に立てば嬉しいです。

今日も読んでいただきありがとうございました。

こんな感じのメルマガを週2回くらいのペースで書いています。

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令和1年6月23日(日)

マンネリや停滞感を打破する目標設定術
「生活期維持期に特に役立つコミュニケーションスキル」


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前回から、「落ち込む自分の立て直し方」というテーマで書いています。

今回は「身体を動かそう!」というテーマで考えていきます

仕事上で何か落ち込むような嫌な体験に出会った時、

ただ思い悩むより、

身体を動かす方が、

気持ちが切り替わっていくことは、

みなさん体験的に知っている方が多いかと思います。


そうは言っても、

臨床の場で、身体を動かすことを

上手に取り入れられていると

言い切れる人は少ないかもしれません。


私自身の経験ですが、

以前、職場でとある同僚から

「杉長さんもっとしっかりしてくださいよ!

杉長さんが職場のリーダーとしてどのようにしていきたいのかビジョンを示してくれないので、

みんな迷っているんですよ!」

というような辛辣な意見をもらったことがあります。

この意見を聞いた時、

私自身痛いとこもある話で、

すっかり落ち込んでしまいました。

しばらくそのことを考えてクヨクヨしていました。


「自分がしっかりしていないからいけないのかなー」

「自分はリーダーに向いていないのかなあ?」

こんなことを答えもなくただ、堂々巡りで考えていたように思います。


しかし、こういう時間というのは、

もったいないですね。

こんなことをいつまでも考えていても、

状況は変わってきません。

そこで、まずは気分を変えることで、何か自分の心に変化を起こすように工夫することにしました。


日記に自分の悩みを書いたり

趣味の剣道を再開したり、

COACHステート(あとで説明します。)という一種の瞑想のようなものを試してみたり、

そのような自分の体を動かして

自分の状態を変えようとする試みをいくつかやってみることで、


ずいぶん気持ちが切り替わりました。

そして、以前よりまた前向きに仕事に取り組めるようになったものです。


ここで、私が大切だと思うことは、

どんな手段を使ったか?

ということ以上に、

まず自分の気持ちを切り替えようと

決めることがだと思います。

「今のままの自分の状態ではないマズイ!」

と認識して、

自分の気持ちを切り替えようと努力する。

その決断をすること自体が意味があると思います。

そのように決めさえすれば、

あとは方法はどのような方法でもあっても、

身体を動かすようなものであれば、

気持ちが前向きになって行くのではないかと思っています。


ところで、先ほど例に挙げた中でCOACHステートというものを紹介しました。

これは、NLPという心理学でよく使われる瞑想(?)の方法です。

C→O→A→C→H

の順番で自分の中にある状態を作っていきます。

それというのは、
C・・・center 自信のセンターと繋がる

O・・・open オープン開いていく

A・・・awareness 気づき

C・・・connected つながり

H・・・holding 保持する 抱える

この5つの頭文字に従って、5つの状態を自分の中に作ることで

自分をいい状態にして行くというものです。


こういった方法を使って、

私は職場で嫌なことがあった時

なるべく身体を動かすことで

自分の気持ちを切り替えるように工夫しています。



今日の話が何か役に立てば嬉しいです。

今日も読んでいただきありがとうございました。

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マンネリや停滞感を打破する目標設定術
「生活期維持期に特に役立つコミュニケーションスキル」


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今回からは、「落ち込む自分の立て直し方」というテーマで

5回にわたって書いていきます。

リハビリ職って人と関わる仕事だからこそ、

自分の状態を常にいい状態にしておくことって

大切だと考えています。

自分の心と体の状態をいい状態にしておくことで、

患者さんと関わる時もニュートラルでいられる。

と思います。


しかし、ストレスの多いリハビリの現場だと、

自分の状態をいい状態にしておくことも

一種のコツがいります。

上司や先輩、他職種の方からあれこれ言われたりすると

落ち込むことがあるのではないでしょうか?

そうやって人からあれこれ言われたとしても、

いい状態でいること。

そのコツについて、今日は考えてみたいと思います。



これは私の個人的な感覚ですが、

職場でのストレスって

患者さんとのやりとりでかかるストレスよりも

他職種や同僚、先輩などスタッフ間でのやりとりのストレスの方が

大きくないでしょうか?

少なくても私はそうです。

患者さんから直接文句を言われたり、あれこれ言われるよりも

他スタッフからあれこれ言われたりすることの方が多く

ストレスも高いように思います。


まあ、あくまでも私の個人的な感覚ですが、、、


では、この「あれこれ」というのは

なんなのか?

「あれこれ」というのは

自分に対するいろいろな苦言です。

ようは、

「もっとちゃんと仕事してほしい。」

ということ。

簡単に言うと、そういう主旨の苦言です。

こういったことを言われて

落ち込んだり、

イラついたり、

そうやって自分の状態を乱されていると

いい状態が作れません。


そういうことがあっても

ニュートラルに、

平常心を保って

仕事をする。

そういう状態を目指したいものです。



なぜ、人からあれこれ、とやかく言われると、

落ち込んだり、

イライラしたり

自分の気持ちを乱されるのでしょうか?


別に誰が何と言われようと

気にしない。

自分は自分なりにやっている。

そう強く思える人もいます。


しかし、私はそうではありません。

人からあれこれ言われると

気になって、落ち込んでしまいます。

前者のような強い人もいるでしょうが

私のような気になる方もいるかと思います。

なぜ気になるのでしょう?

これについて、私は一つの仮説を立てています。


それは、自分の中に「認めてもらいたい星人」

のような自分とは別人格の誰かがいう仮説です。

この認められたい星人というのは、

自分のことをアレコレ言ってくるその人から

実は認められたい。と思っている星人です。


なぜ、別人格としたかというと、

本当はそのアレコレ言ってくる人から認められたいなんて、

意識の上では感じていないからです。

アレコレ言ってくる人

苦言を言ってくる人というのは

ストレスでしかなくて、

嫌な思いを感じているので、

その人から本当は認めてほしいなんて

そんな自分も認められない。

そんな状況なので、

自分自身をニュートラルに保てない。

ということなのではないでしょうか?

私はそんな風に仮定しています。

全てのケースがこれに当てはまるわけではないですが、

私自身はこういうパターンが多かったので、

こういうことなのかなあと仮定しています。


で、

この状況を打開するには、

まず自分自身が人から認められたい。

そういう気持ちを持っていることを

認めることだと思います。

これをするだけでも随分、

気の持ちようが変わります。

「そうか!自分は人から認めてもらいたかったんだ!」

そう気づいただけでも、人からアレコレ言われた時

自分の気持ちが揺さぶられるのが、

緩和されます。

そして、次にすることは、

ひとからアレコレ苦言を言われる中にも、

実はひとから誉められたり、認められたり、労われたり、

そんなコミュニケーションもあるはずです。

それを探すのです。

自分に対してアレコレ言ってくる人と別の人でもいいです。

自分のことを認めてくれる人の

認めてくれる発言。

そんな言葉を言われたことがあったかどうか?

それに意識を向けるのです。

人にアレコレ言われて

嫌な気分になって、

嫌なことに意識がフォーカスしていると

ひとから誉められたこととか

労われたことなど

そういう発言は、

あまり受け取っていないことがあります。


話は聞いていても、

自分の中に入っていないというか

軽く流しているというか。


そういうことがあるものです。


人から言われた発言の中で、

自分にとって嫌なもの不快なものばかり

自分の中に取り込んで、

誉められたり、承認されたり、

いいものを取り込んでいない可能性があるのです。

だから、積極的に人から誉めたことを意識するようにするのです。

これはかなり意識することが必要です。

人はあまり意識していないと

悪いことばかり気にしてしまう傾向があります。

ですので、意識するのです。

これだけでも、かなり人からあれこれ言われて落ち込んだ時に

自分を立て直す力になります。


今日の話が何か役に立てば嬉しいです。

今日も読んでいただきありがとうございました。


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