「孤独」_感情の波数スペクトル

(その20)

 

 

 「意識の科学としての名言と名言対」で述べてきていますように、言葉は人間の意識(アクシオン場)の波動関数の測定値とみることができます。言葉はエゴの発育とともに現れますが、E. H. Walkerらの実験結果を踏まえ「磁流理論」ではエゴは脳の扁桃体でのアンダーソン局在だと見ています。そこで言葉も波動関数が「測定」によって収縮したものと見なせます。(1)(2)

 感情も同様で、感情の中枢でもある脳の扁桃体がカオスになると真の霊能力・サイ能力が一切発揮できなくなることをお伝えしてきていますが、その感情、実は昨年(2022年)ノーベル物理学賞の「量子エンタングルメント」しているすごく精密な存在であることが判明しました。「喜」「怒」「哀」「楽」は測定(観測)によって波動関数が収縮した幻であり、実在は量子エンタングルメントしている「喜怒哀楽」だったのです。だから「苦」を測定(観測)したので「楽」があり「楽」を測定(観測)したので「苦」ということになるということです。心理学でいう「幸せ」は実はネガティブ感情で「うつ」を測定したので出てくる幻でした。そして測定(観測)しないでエンタングルメントのままでいるとその「幸せ」を凌ぐ「愉しさ」と真の霊能力・サイ能力が最大出力で発揮されるという機構があることも判明しています。(3)

 その感情がどんな波数スペクトルとして測定(観測)した結果なのかを、小説家や作家の感情表現用語とそういう表現をしているその小説家や作家の波数から求めてみました。その小説家・作家が測定(観測)しない感情は表現されませんので、小説家・作家の波数によってどういう感情表現をするかには実は偏りがあるわけです。

 ある感情の波数スペクトルが判明すればそれと足して99・・・となる感情の片割れあるいは組にすぎないと認識できますので、真の霊能発揮の境地、悟りの境地に役立ちます。

 感情の波数スペクトル第20回目は「孤独」です。

孤独」の感情表現例:


「私は孤独であった。恐ろしいほど、孤独であった。この孤独を抱いて、何故私は帰らなければならないのか。」
(『野火』大岡昇平 1909年3月6日生まれ、波数+3+6→

 

「一つだけひとりで廻っていた廻転椅子が浮んで来て、それは大木の心のなかで孤独が音もなく廻転しているのを見るかのように感じられて来た。」
(『美しさと哀しみと』川端康成 1899年6月14日生まれ、波数9+6+5→

 

「療養地の身を噛むような孤独
(『闇の絵巻』梶井基次郎 1901年2月17日生まれ、波数2+2+8→

 

「その流木よりも自分は孤独だ。」
(『或る女』有島武郎 1878年3月4日生まれ、波数6+3+

 

「誰も命令しないのに、わたしは囚人のように一日中じっと坐っていて、ひどく孤独でした。」
(『ストマイつんぼ』大原富枝 1912年9月28日生まれ、波数4+9+1→

 

「たしかにここには清潔な孤独が充分にあるようであった。」
(『結婚の生態』石川達三 1905年7月2日生まれ、波数+7+2→

 

「はなやかなネオンに彩られた雑沓の街を歩いて梅田春江の家にむかいながら、ひどい孤独を感じた。」
(『冬の旅』立原正秋 1926年1月6日生まれ、波数9+1+6→

 

「死にかけている老いぼれ犬の眼のような、絶望的な孤独感」
(『他人の顔』安部公房 1924年3月7日生まれ、波数7+3+7→

 

「不思議な孤独が、風のように鵜飼の心を過ぎ去った。」
(『花筐』檀一雄 1912年2月3日生まれ、波数4+2+3→

 

・・・

 これらから集計すると波数分布は下図のようになります。


孤独」の波数スペクトル

 孤独」という感情は、ある特定の波数を強くもつ人が測定(観測)しやすい、というようなことはない、ということが示されています。(χ2乗検定、p 値=0.93)。

 

 「「不安」_感情の波数スペクトル (その14)」と同じように特定の波数に収束しない結果です。「不安」よりもさらに均等に分布しています。

 

 孤独も不安と同じようにストレスの原因と言われますが、磁流理論では無歪み条件の研究から「悟るまでストレスがかかるようになっている」ことが判明しています(六神通がなければ本格的な自己実現も成功もない -「量子状態テレポート装置」-」、「無歪み条件とは何か - 悟りへの道はプログラムだった!」を参照)。つまり、孤独が強すぎる場合はうつ病などの病気なので治療しなければなりませんが、程度が強すぎなければ、孤独は無歪み条件の意識へむかっての、誰もがもついわばポジティブな感情だということです。この波数スペクトルはそれを確認する結果であるともとれます。

 

 磁流理論的には、それぞれ各人がこの宇宙(アクシオン場)の中で唯一無二のなくてはならない存在だということが判明しています。だからこそ自分を本当に理解出来るのは本人のみというところがあり、この事実に気づくまでは、どこかに孤独感が残るということでしょう。

 

 波数とホルモン(神経伝達物質)の関係については「ドーパミンな人びと-明石家さんまはドーパミンだった」もご覧ください。


文献
(1)佐佐木康二 「波動関数を収縮させない生き方」 東北日本サイ科学会 2011.8
(2)佐佐木康二 「意識の科学としての名言と名言対」 東北日本サイ科学会 2013.4
(3)佐佐木康二 「感情は量子エンタングルメントだった!」 東北日本サイ科学会 2023.4 

(4)中村明編 「感情表現辞典」 東京堂出版 2003

 

 

◎ストレス・孤独をポジティブに変える装置としての「思いやり発生器」(CG-1):

 

 

 

◎生年月日から求める波数の出し方はこちら:

 

 生年月日は本来の性格を表している - 波数による性格診断

 

(c) 2024 NLL物理研究所