「恐ろし」_感情の波数スペクトル
(その17)
「意識の科学としての名言と名言対」で述べてきていますように、言葉は人間の意識(アクシオン場)の波動関数の測定値とみることができます。言葉はエゴの発育とともに現れますが、E. H. Walkerらの実験結果を踏まえ「磁流理論」ではエゴは脳の扁桃体でのアンダーソン局在だと見ています。そこで言葉も波動関数が「測定」によって収縮したものと見なせます。(1)(2)
感情も同様で、感情の中枢でもある脳の扁桃体がカオスになると真の霊能力・サイ能力が一切発揮できなくなることをお伝えしてきていますが、その感情、実は昨年(2022年)ノーベル物理学賞の「量子エンタングルメント」しているすごく精密な存在であることが判明しました。「喜」「怒」「哀」「楽」は測定(観測)によって波動関数が収縮した幻であり、実在は量子エンタングルメントしている「喜怒哀楽」だったのです。だから「苦」を測定(観測)したので「楽」があり「楽」を測定(観測)したので「苦」ということになるということです。心理学でいう「幸せ」は実はネガティブ感情で「うつ」を測定したので出てくる幻でした。そして測定(観測)しないでエンタングルメントのままでいるとその「幸せ」を凌ぐ「愉しさ」と真の霊能力・サイ能力が最大出力で発揮されるという機構があることも判明しています。(3)
その感情がどんな波数スペクトルとして測定(観測)した結果なのかを、小説家や作家の感情表現用語とそういう表現をしているその小説家や作家の波数から求めてみました。その小説家・作家が測定(観測)しない感情は表現されませんので、小説家・作家の波数によってどういう感情表現をするかには実は偏りがあるわけです。
ある感情の波数スペクトルが判明すればそれと足して99・・・となる感情の片割れあるいは組にすぎないと認識できますので、真の霊能発揮の境地、悟りの境地に役立ちます。
感情の波数スペクトル第17回目は「恐ろし」です。
「恐ろし」の感情表現例:
「それは恐しいことだった。自分の命を絶つのと同様な恐しさだった。」
(『一個』永井龍男 1904年5月20日生まれ、波数5+5+2→3)
「何か恐ろしいものが身体の中を走るのを感じました。」
(『天の夕顔』中河与一 1897年2月28日生まれ、波数7+2+1→1)
「こらァ昔から誰もはいったことのないふちだ。おらおそろしいわ。」
(『木竜(もくりゅう)うるし』木下順二 1914年8月2日生まれ、波数6+8+2→7)
「その仮象によって得た子供だけが、仮象の女の手の中に、私自身の血を享けて現に残るのだ。私は恐ろしくなった。」
(『理想の女』豊島与志雄 1890年11月27日生まれ、波数9+2+9→2)
・・・
これらから集計すると波数分布は下図のようになります。
「恐ろし」の波数スペクトル
「恐ろし」という感情は、波数2を強くもつ人が測定(観測)しやすく、波数4成分が強い人は測定(観測)しにくい感情だということがわかります(χ2乗検定、p 値<0.01)。
学術的には「恐ろしい」と感じているとき波数2の神経伝達物質であるサブスタンスPが分泌されていることがしられているようです。
逆に心が安定している時はセロトニンという波数4の神経伝達物質が分泌されていることはよくしられています。
感情の波数スペクトル(その8)で「恐怖」を扱いましたが、比較してみると興味深いことがわかります。波数4の凹はセロトニンの波数4ということで共通ですが、他の成分はだいぶ違います。これは「恐ろしい」や「恐ろしく」などは感覚であることに対し「恐怖」は名詞であり記憶など多少概念化したものを記述しているからだと思われます。サブスタンスPは痛みを感じる時の神経伝達物質でもあります。
波数とホルモン(神経伝達物質)の関係については「ドーパミンな人びと-明石家さんまはドーパミンだった」もご覧ください。
文献
(1)佐佐木康二 「波動関数を収縮させない生き方」 東北日本サイ科学会 2011.8
(2)佐佐木康二 「意識の科学としての名言と名言対」 東北日本サイ科学会 2013.4
(3)佐佐木康二 「感情は量子エンタングルメントだった!」 東北日本サイ科学会 2023.4
(4)中村明編 「感情表現辞典」 東京堂出版 2003
◎セロトニンの「量子状態テレポート装置」:
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