「恐怖」_感情の波数スペクトル

(その8)
 

 

 「意識の科学としての名言と名言対」で述べてきていますように、言葉は人間の意識(アクシオン場)の波動関数の測定値とみることができます。言葉はエゴの発育とともに現れますが、E. H. Walkerらの実験結果を踏まえ「磁流理論」ではエゴは脳の扁桃体でのアンダーソン局在だと見ています。そこで言葉も波動関数が「測定」によって収縮したものと見なせます。(1)(2)

 感情も同様で、感情の中枢でもある脳の扁桃体がカオスになると真の霊能力・サイ能力が一切発揮できなくなることをお伝えしてきていますが、その感情、実は昨年(2022年)ノーベル物理学賞の「量子エンタングルメント」しているすごく精密な存在であることが判明しました。「喜」「怒」「哀」「楽」は測定(観測)によって波動関数が収縮した幻であり、実在は量子エンタングルメントしている「喜怒哀楽」だったのです。だから「苦」を測定(観測)したので「楽」があり「楽」を測定(観測)したので「苦」ということになるということです。心理学でいう「幸せ」は実はネガティブ感情で「うつ」を測定したので出てくる幻でした。そして測定(観測)しないでエンタングルメントのままでいるとその「幸せ」を凌ぐ「愉しさ」と真の霊能力・サイ能力が最大出力で発揮されるという機構があることも判明しています。(3)

 その感情がどんな波数スペクトルとして測定(観測)した結果なのかを、小説家や作家の感情表現用語とそういう表現をしているその小説家や作家の波数から求めてみました。その小説家・作家が測定(観測)しない感情は表現されませんので、小説家・作家の波数によってどういう感情表現をするかには実は偏りがあるわけです。

 ある感情の波数スペクトルが判明すればそれと足して99・・・となる感情の片割れあるいは組にすぎないと認識できますので、真の霊能発揮の境地、悟りの境地に役立ちます。

 感情の波数スペクトル第8回目は「恐怖」です。

恐怖の感情表現例:


「私はその突起を見てわずかに戦慄した。これがこの一昼夜に私の意識した唯一の恐怖である。」
(『俘虜記』大岡昇平 1909年3月6日生まれ、波数+6→

 

「この眼の行列がひきおこす恐怖に打ちかとうと努力すればするほど、かえって疲れが重い液体のようにまつわりついてくるのを、どうすることもできなかった。」
(『ある告別』辻邦生 1925年9月24日生まれ、波数8+9+6→

 

「戦争以上のものに対する恐怖が当然誰の胸にも湧くのである。」
(『ブラリひょうたん』高田保 1895年3月28日生まれ、波数→9)

 

「この悪夢のような忌わしい恐怖が、そのまま僕の現実であることを、僕はついに認めざるを得なかった。」
(『草の花』福永武彦 1918年3月19日生まれ、波数

・・・

 これらから集計すると波数分布は下図のようになります。


恐怖」の波数スペクトル

 「恐怖」という感情は、波数1を強くもつ人や、波数3を強くもつ人、波数5を強くもつ人が測定(観測)しやすく、波数4成分が強い人は測定(観測)しにくい感情だということがわかります(χ2乗検定、p 値<0.01)。

 

 波数3や5を強く持つ人が「恐怖」を測定しやすいことはよく理解できます。たとえば「天敵」などに襲われる「恐怖」というストレス反応にはCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)やACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が分泌されますが、これらは波数3や5物質だからです。また波数4を強くもつ人が「恐怖」を測定しにくいというのも自然です。心が安定しているときや安全であるときに分泌されているのが波数4物質であるセロトニンだからです。

 

 わからないのが波数1を強くもつ人が「恐怖」をもっとも測定しやすいというところですが、これはおそらく、波数1のドーパミンが「恐怖」の長期記憶に関わっているということと関係していると思われます。科学的に、脳の海馬と線条体というところにドーパミンが分泌されると「恐怖」についての長期記憶が形成されやすいということがしられているようなのです。そもそもこの分析は小説家・作家がこだわって取り上げている感情表現用語から行われていますが、波数1の小説家・作家は「恐怖」の感情を覚えていてそれを表現せずにはいられなかったと思われます。

文献
(1)佐佐木康二 「波動関数を収縮させない生き方」 東北日本サイ科学会 2011.8
(2)佐佐木康二 「意識の科学としての名言と名言対」 東北日本サイ科学会 2013.4
(3)佐佐木康二 「感情は量子エンタングルメントだった!」 東北日本サイ科学会 2023.4 

(4)中村明編 「感情表現辞典」 東京堂出版 2003

 

 

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