こんにちは。aonoです。
先日、
「もうどうにでもなれ!
と思ってしまう…」
という記事を書きました。
この中では、評価されたい
と思いながらうまく運ばない
状況から、自暴自棄になった
経緯をお話しました。
今の仕事で評価されるか
どうかというのは、
自分の価値とは本来関係
ありません。
しかし、多くの人に
とってそれは腑に落ちない
のではないでしょうか。
そして今の仕事で上手く
いかないことだけをもって、
自分はダメな人間だと考え、
苦しむ人は少なくありません。
こういった状況を
「仕事の自分化」
と呼んだりします。
今回はこういった症状を
起こしやすい人について
お話します。
真面目な生徒
私は学生時代を通して
真面目な学生でした。
例えば、休み時間などは
友達と喋ったりもしますが、
授業で小テストがあると
一人で勉強している様な生徒です。
また、例えば高校時代の
ある夏休み等は、大学受験を
考えている生徒向けに英語の
補講があったのですが、
そこに私も参加していました。
担当している先生は厳しく,
結構なボリュームの課題もあり
毎回小テストもあります。
もともと、勉強熱心な生徒
ばかりではない学校ですが、
多くの生徒がついていけず
テストも大半はボロボロです。
私は、その中で唯一部活を
やりながら参加していました。
なので、前半だけ出席した
後は、プリントだけもらって
部活へ参加していました。
部活後はもちろん身体が
へとへとで、帰宅すると
頭もぼーっとしています。
しかし、私は真面目な生徒でした。
少し休憩した後、身体に
鞭打って勉強を始めます。
ちゃんと英文を和訳し、
単語を抜き出して暗記し、
英文も全て暗唱して
翌日の小テストに備えました。
量が多かったので
皆ある程度のところで妥協
しているようでした。
しかし、私は英文も単語も
全て完全に暗記できるまで
ひたすら繰り返し暗唱
しなければ気が済みません。
夜、寝床でテキストを暗記
しながら眠るということも
多々ありました。
結果、小テストの結果は
私が毎回トップでした。
そういった状況を見て
担当の先生からは、
「aono君は部活も
やっているのに…」
「皆も見ならないさない!」
と事あるごとに皆の前で
褒められたのです。
私はあまり喋るタイプ
では無いですし、
見た目も地味でした。
しかし、そんな感じだった
ので、学校内では少し有名な
生徒となっていました。
そんな、当時の私を見た周り
の生徒は、私のことを昔から
真面目な生徒だと思っていた
様です。
しかし、実は私は小さい頃は
超がつく程の劣等生でした。
小学校に入学当時は、
一人だけ読み書き計算が
ほとんどできず、
のっけから落ちこぼれて
しまいました。
宿題もほぼやらず、
授業中に廊下で一人で
宿題をやらされる
ということもありました。
授業の内容はあまり理解
できず、先生からは
ふざけていると思われて
よく怒られており、
本当に「のび太君」のような
生徒です。
両親や親戚からも
心配されていました。
「この子は歩きながら
看板にぶつかる様な子だから…」
「将来が心配だわ」
ということを母親からも
よく言われていました。
私には一つ年上の兄がおり、
兄は運動も勉強もそこそこです。
彼は顔が男前で明るく
愛嬌もあり、
「こいつは愛嬌がある」
「世渡り上手になるわ」
と褒められてチヤホヤ
されていました。
一方で、私に対しては
「こいつは苦労するよ」
「将来大丈夫なのか?」
「もっと喋らなあかんで」
と心配され、小さい頃から
「自分はダメな人間だ」
と無意識に思っていたのです。
そんな私が、です。
中学・高校と進むにつれて
優等生になり、突然周囲の
評価が変わったわけです。
これは自分にとっては
すごく大きな変化でした。
それまで勉強はからっきし
駄目だった自分が中学生になり、
小学校時代は雲の上の存在だった
同級生にテストで勝ったりした
のです。
その子は部活も同じ卓球部に
所属していました。
部活でも私は真面目で、
自宅に帰ってから
ピンポン玉をどうやって
打てば、どういう回転が
どのくらいかかるのか
研究したりしていました。
そして、1年生の頃から
上級生に勝てるようになり、
2年生の頃には3年生全員に
勝って、部内で負けることは
なくなりました。
勉強と同時に部活でも
同級生に差をつけていた
のです。
私は、これまで見下される
対象だった自分が勉強でも
部活でも優位に立ち、
周りから「凄い」と言われる
ことに快感を覚えました。
それは高校に進むと更に
エスカレートしていきます。
入学した高校は偏差値で
いえば55程度で、それほど
勉強ばかりしている雰囲気
の学校ではありませんでした。
そのこともあって、
私のレベルでも全校の模範
とされるような状況にあり、
私は更に快感を覚えました。
周りから、
「偉いね」
「今後が楽しみだね」
と褒められる様になり、
目立とうとしなくても
勝手に目立ってしまうです。
無理に笑いをとらなくても、
派手な格好をしなくても
周囲が勝手に注目してくれる
という感じです。
何か「特別な存在」に
なった気分でした。
この変化が、後の私の
人生に大きく影響します。