「オオニソ」 という花、「チンチェリンチー」 という花 ―― 1 | げたにれの “日日是言語学”

げたにれの “日日是言語学”

やたらにコトバにコーデーする、げたのにれのや、ごまめのつぶやきです。

〓昨日、近所のスーパーの花売り場で


   白いデルフィニウム


を見つけました。都会の花屋なればいざしらず、足立のスーパーの花売り場で 「白いデルフィニウム」 はなかなかお目にかかれない。しかし、それだけではボリュームが足りない。
〓何か合わせる花はないか、と見ていると、やはり白い花で、アッシの知らない


   オオニソ


というのがあります。なかなか興味深い造形の花で。


〓開花すると、花の一輪一輪は、まったく、


   小型の白いユリの花


なんであるけれども、それが茎にびっしり並んでいるのですよ。花の付き方としては、「ストック」 とか 「キンギョソウ」 の感じです。


   「ほほう……おもしろいな……」


と眺めていると、


   持っていかれてしまった 叫び


のですよ。ひと束しかなかった “白いデルフィニウム”。


〓オバサンがデルフィニウムを目の高さに持ち上げて眺めている。


   「やめれやめれやめれ返せ返せ返せ」


〓ワガハイは高周波の 「やめやめ波」 ドンッ を発信したのであるけれども、オバサンには通用しなかったのですよ。デルフィニウムはなくなっちゃった…… 「それワシの!」 ってわけにもいかんし……





  【 デルフィニウム 】


〓「デルフィニウム」 っていうのは、“イルカ” が語源なんですよ。そもそも、一般名称 common name ではないのね。学名の、それも 「属名」 です。


〓ここ、しばらく、学名のハナシはしていないので復習しておきますと、


   ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

   (1) 学名はラテン語。
   (2) 学名 (種の名前) は、必ず、ラテン語の単語、2語から成る。
   (3) 学名の1語目は “属名” で、頭文字は大文字を使う。
   (4) 学名の2語目は “種小名” (しゅしょうめい) で小文字を使う。

   (5) “種小名” は “属名” を修飾する、
       (a) 形容詞
       (b) 属格 (所有格) の名詞
       (c) 同格に置かれた主格の名詞
      のいずれかである

   ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


なんですね。


〓たとえばですね、「種」 (しゅ) の名前を “人名” に置き換えてみますと、


   Tanaka yoshio


ってな感じになるんですね。つまり、 “Tanaka” という家には、同じ Tanaka という苗字のつくヒトがいっぱいいるわけですが、そのなかで yoshio という名前のヒトはひとりしかいないんです。学名というのも、この方式で、「種」 (しゅ) を特定するんです。


〓「デルフィニウム」 というのは “属名” です。つまり、人名でいうと “苗字” です。だから、単に 「タナカさん」 といっても誰のことだかわからないように、「デルフィニウム」 と言っただけでは、本来は、ナンの花を指すのかわからないんです。


   「デルフィニウム属に属する花」


というのが正確な言い方です。


〓アタクシども、花屋さんでよく見る “鮮やかな明るいムラサキがかった水色” の一重咲きのデルフィニウムは、


   Delphinium grandiflorum
       [ デる ' ぴーニウム グランディフ ' ろールム ]
          「花の大きな “イルカ草”」


と言います。まあ、折衷的なカタカナ表記ならば、「デルフィニウム・グランディフロールム」 となりましょう。



   grandi- ← grandis [ グ ' ランディス ] 「大きな」。ラテン語
    +
   flōr- ← flōs, flōris [ フ ' ろース、フ ' ろーリス ] 「花」。ラテン語
    +
   -us ← -us, -a, -um  ラテン語の形容詞をつくる接尾辞
    ↓
   grandiflōrus, -a, -um [ グランディフ ' ろールス ] 「花の大きな」




delphinium は、“イルカ” を意味するラテン語 delphinus [ デる ' ぴーヌス ] の形容詞形です。ネットの情報をツラツラと見るに、ギリシャ語


   δελφίς, δελφίν delphis, delphin [ デる ' ぴス、デる ' ぴン ] イルカ


を語源としている例が多いのですが、ギリシャ語彙を学名に使う場合は、必ず、いったん、ラテン語に置き換えなければならないので、「ラテン語の delphinus が語源である」 と言えば済むことです。



   delphīn- ← delphīnus [ デる ' ぴーヌス ] 「イルカ」。ラテン語
    +
   -ius ← -ius, -ia, -ium  ラテン語の形容詞をつくる接尾辞
    ↓
   delphīnius, -nia, -nium [ デる ' ぴーニウス ] 「イルカの」




Delphinium は、リンネによる命名ですが、おそらく、「ツボミがイルカに似ているから」 でしょう。語尾が中性 -um を取るのは、ツボミを “中性” ととらえたからでしょうか。
〓ラテン語では、「木は女性」、「実は中性」 という一般規則があります。花 flos は男性、蕾・芽 gemma [ ' ゲンマ ] は女性。



〓ところで、「イルカ」 は英語で dolphin ですが、ラテン語は delphinus 「デルフィーヌス」。なぜ、ビミョウにちがうのか。
〓こういうバヤイ、原因がどこにあるのかは、現代のロマンス諸語 (ラテン語の末裔の言語群) を調べると 「犯人」 がわかります。



   delfino [ デる ' フィーノ ] イタリア語
   delfín [ デる ' フィン ] スペイン語、レオン語
   delfim [ デる ' フィん ] ポルトガル語
   delfin [ デる ' フィン ] ルーマニア語
   delfinu [ デる ' フィーヌ ] サルディニア語
   ――――――――――――――――――――
   dauphin [ ドッ ' ファん ] フランス語
   dalfin  オック語 (南仏語)
   galfi [ ガる ' フィ ] バレンシア語
   golfinho [ ゴる ' フィんニュ ] ポルトガル語
   dofí [ ド ' フィ ] カタルーニャ語
   golfiño [ ゴる ' フィーニョ ] ガリシア語
   golfín [ ゴる ' フィン ] アストゥリア語
   ――――――――――――――――――――
   dolphin [ ' ドるフィン ] 英語



〓先日、カタルーニャ語の単語が、 Dalí, Gaudí, Miró というぐあいに、やたらに語末にアクセントがあるのは、他のロマンス語に比べて、男性名詞の最後の音節が消失しているからだ、ということを説明しましたが、


   dofí [ ド ' フィ ] 「イルカ」。カタルーニャ語
      ← dolphinus ラテン語


このとおりですね。


〓ところで、上の2つの語群を比べたときに、どうも今ひとつ地域がハッキリ分かれません。こういうバヤイには、カラクリがあるのです。それを解くカギは、


   delfim [ デる ' フィん ] ポルトガル語
   golfinho [ ゴる ' フィんニュ ] ポルトガル語


にあります。ポルトガル語は、両方のグループに顔を出している。これはあきらかにおかしい。ポルトガル語が “挙動不審” なんです。ウラで何があったか?


〓実は、イベリア半島では、古く、


   *golfín, *golfiño [ ゴる ' フィン、ゴる ' フィーニョ ] イルカ


という音が一般的だったらしいのです。これに属する言語は、


   スペイン語、ポルトガル語、ガリシア語、バレンシア語、アストゥリア語


などです。資料が見つからなかったんですが、おそらく、カタルーニャ語もこの一派だったにちがいありません。カタルーニャ語にひじょうに近いバレンシア語に galfi の語形が現れているからです。
〓しかし、さらにさかのぼると、イベリア半島に行われていた古い発音は、


   *dolfín, *dolfiño [ ドる ' フィン、ドる ' フィーニョ ]


でした。英語とまったく同じです。
〓ポルトガル語では 14世紀に dolfinho の語形がありますが、15世紀に、突如、


   golfinho [ ゴる ' フィーニョ ] 「イルカ」。15世紀以降のポルトガル語


になってしまいます。これは、なぜかというと、


   golfo [ ' ゴるフォ ]
      「湾」、「大きな入り江」。スペイン語、ポルトガル語など


という俗ラテン語 *colphus [ ' コるぷス ] に由来する単語があったからです。


〓同系の単語は、イタリア語 golfo、フランス語 golfe (→ 英語 gulf) があるにもかかわらず、「ドルフィン」 を 「ゴルフィン」 と言い間違える習慣はイベリア半島だけで起こりました。
〓スペイン語、ポルトガル語、カタルーニャ語などの “文化語” は、おおかた、18世紀ごろに 「うわッ、オレたち、まちがってる!」 ってことに気づいて言い直すんです。ポルトガル語は、うまいこと “なかったこと” にできなくて、 delfim, golfinho の両方が現代語まで残ってしまいました。しかし、スペイン語では、ナニゴトもなかったかのように、すべて、 delfín に置き換わっています。


   golfín  delfín [ ゴる ' フィン → デる ' フィン ] スペイン語
   golfinho  delfim [ ゴる ' フィんニュ → デる ' フィん ] ポルトガル語


〓現代ポルトガル語の語尾が -im になるのは m 音とは関係ありません。 m は、先行する i が鼻母音になることを示す “単なる記号” です。


〓以上のことを勘案すると、次のような分類になります。



   delfino [ デる ' フィーノ ] イタリア語
   delfin [ デる ' フィン ] ルーマニア語
   delfinu [ デる ' フィーヌ ] サルディニア語
   ――――――――――――――――――――
   dauphin [ ドッ ' ファん ] フランス語
   dalfin  オック語 (南仏語)
   golfín [ ゴる ' フィン ] 古スペイン語
   galfi [ ガる ' フィ ] バレンシア語
   golfinho [ ゴる ' フィんニュ ] ポルトガル語
   dofí [ ド ' フィ ] カタルーニャ語
   golfiño [ ゴる ' フィーニョ ] ガリシア語
   golfín [ ゴる ' フィン ] アストゥリア語
   ――――――――――――――――――――
   dolphin [ ' ドるフィン ] 英語



〓これを見れば一目瞭然です。



   西ロマニア語では、
      ガリア (フランス) *dalfino
      イベリア (スペイン・ポルトガル) *dolfino

   東ロマニア語 (イタリア) では、*delfino



という祖形を立てることができます。


〓つまり、英語とラテン語のちがいは、ガリア人 (フランス人) の訛りに由来するわけです。


   daufin [ ダウ ' フィん ] 「イルカ」。13世紀のフランス語


〓フランス語では、初出で、すでに l がありません。母音化して u に変じています。この語形は、


   dauphin [ ' ドーフィン ] (主に、フランス史で) 皇太子


として、現代英語にも残っています。これとは別に、


   dolfin, dolphin 中期英語


という語形がありますが、おそらく、ラテン語を参照して l を復元した語形でしょう。しかし、主母音を e に戻すことはしませんでした。





  【 オオニソ 】


〓というか、「イルカ」 について書くつもりはモートーなかったのでして、例によって、道草の大食らい クローバークローバークローバーヒツジ であります。
〓主題は 「オオニソ」 なのだ。


〓「オオニソ」 なんてコトバは聞いたことがおませんでした。とりあえず、「日本国語大辞典」 を引くと、


   “そういうコトバは、おまへんで~”


という。


   「ない?」


〓「ない」 とはどないや。園芸種の名前か? ネットで 「オオニソ」 を検索する。すると、


   オオニソ ── 43件


だという。そんなハズあるわけないやん。
〓ネットのヒット数 43件なんてのは、何かの 「言い間違い」 ですよ。その43件をツラツラツラ~ッと見ると、


   オオニソガラム


と書いたものが2件あります。で、「オオニソガラム」 を検索すると、


   もしかして: オーニソガラム


と Google が訊いてくるのですよ。それですべてがわかりました。「オーニソガラム」 という花の名前を、園芸家だの花屋だのは、「オーニソ」 と略すのですよ。意味もわからず、「オーニソ、オーニソ」 と言っているうちに、


   オオニソ


になっちゃった。日本語に聞こえますがな。


   オオニソ・ロングビーチ


みたいな感じ。


〓ええっとですね、学名とか、古典語とかをいろいろいじくっていると、


   “オーニソ”


というコトバは、すぐにピンとくるのです。


   ornitho- [ オーニそウ- ] <英語音> ギリシャ語に由来する 「鳥」 の意味の構成要素。


〓これですよ。


   ornithology [ , オァナ ' さらヂィ ] 「鳥類学」。英語


〓由来は、


   ὄρνις ornis [ ' オルニス ] 「鳥」。ギリシャ語


です。 -th- はどこへ行った?と詰め寄るスジもございましょう。この単語の語幹は、


   ὄρνῑθ- ornīth- [ ' オルニーと~ ]


なのです。ただ、主格の  を付けると、


   *ὄρνῑθς ornīths [ ' オルニーツ ]


となってしまいます。古典ギリシャ語に [ ts ] 音はないので、 θ が消えるのです。


〓古生物を含む学名には、この 「鳥」 という語素はよく現れます。



   イクチオルニス Ichthyornis “サカナ鳥” の意。古生物
   エピオルニス Aepyornis “背の高い鳥” の意。19世紀に絶滅したマダガスカルの飛べない鳥
   ――――――――――
   ornithorhynchus [ , オァニそゥ ' リンカス ] 「カモノハシ」。学名に由来する英語。“鳥の口” の意。
       通常は、platypus [ プ ' らティパス ] “平らな足” と言う。



〓そんじゃ、ま、「オーニソガラム」 とはナンジャロな。


   Ornithogalum [ オルニー ' とガるム ] オルニートガルム


ですね。学名由来の th を [ θ ] を 「サ行」 で読むのはあまり感心しません。
〓まあ、万事英語の世の中ではありますが、ラテン語は、学術のエスペラント的要素を持っているわけで、それをわざわざ英語式に読むのは、炊き込みご飯にマヨネーズをかけるような愚行という感じがします。「オルニトガラム」、「オルニトガルム」 でいいじゃんか。


〓「オルニトガルム」 にも、数十の種があるようですが、アッシが買ってきて、今、花瓶にさしてあるのは、



   チンチェリンチー

   Ornithogalum thyrsoides
    [ オルニー ' とガるム てゅルソ ' イーデース ]
    「テュルソスの杖に似た “オルニトガルム”」


のようです。「テュルソイーデース」 というのは、ギリシャ神話に出てくる “テュルソス” θύρσος thyrsos [ ' テュルソス ] に似ている、という意味です。


〓「テュルソス」 というのは、葡萄酒の神 ディオニュソス (バッカス) の持つ杖のことで、頭に “マツカサ” が付いているんですね。確かに、比べてみると、アッシの買ってきた “オオニソ” に似ています。
〓ずいぶん、新しい花のようですが、調べてみたら 1994年の 「花屋の花の手帳」 に載っていました。知らなかったのはアタシだけか……



   dionis
   “ヒョウに乗るディオニュソス”  マケドニア王国の宮殿のモザイク。

   ディオニュソスが左手に持っているのが “テュルソス”。



〓この “オルニトガルム・テュルソイデス” という花は、南アフリカが原産なんだそうです。こりゃ、また、遠いところから。
〓この花に学名があたえられたのは 1776年 (安永5年!) です。南アフリカへのオランダ人の入植は、1652年 (承応元年) に始まります。江戸時代が始まって、まだ、半世紀のころです。古いですね。それから1世紀以上が経って、オランダの科学者 (医学、化学、植物学)、


   Nikolaus Joseph von Jacquin
      「ニーコラウス・ヨーゼフ・フォン・ジャカン」
         1727年 (ライデン)― 1817 (ウィーン)


が分類したものです。「オランダの」 と言い条 (じょう)、名前はドイツ語、貴族であることを示す von もドイツ語、そして、 Jacquin という姓はフランス語ですね。活動したのはドイツ語圏でした。この時代の人物を知るうえで、現代の国籍分けは、あまり意味を持ちません。
〓フォン・ジャカンは、西インド諸島で植物採取をしたことはあるようですが、南アフリカには行っていないようなので、分類をおこなっただけなんでしょう。


〓この 「オルニトガルム・テュルソイデス」 という花は、オランダ系の植民者、ボーア人のあいだでは、


   tjienkerientjie [ チンケリンキィ ]
   tjienkerientjee [ チンケリンチエ ]


という俗称で呼ばれていたようです。アフリカーンス語で、その由来を説明した文章が1つだけあって、


――――――――――――――――――――――――――――――
"Tjienkerientjee" is die volksnaam vir 'n inheemse giftige bolplant wat trosse wit blomme dra (Ornithogalum thyrsoides). Die naam kom waarskynlik van die geluid wat 'n mens hoor as jy twee van die plantsteeltjies teen mekaar vryf.
――――――――――――――――――――――――――――――


〓おそらく、「花どうしがこすれ合うときに聞こえる音」 に由来するのであろう、とのこと。確かにね、かすかな音ですけど、少々、金属的な音がするんです。それは、まだ開花していない固いツボミどうしがこすれ合う音です。


〓上の2形はアフリカース語のページで確認した語形なので間違いありませんが、


   tjenkenrientjee [ チェンケンリンチエ ]


という語形は誤りです。南アフリカのウェブでは1件もヒットしません。英語圏の情報に盛んに引用されている語形で、誰かの誤綴を “子引き、孫引き” したものでしょう。


〓南アフリカの英国人は、このアフリカーンス語の Tjienkerientjee 


   chincherinchee [ ˌ チンチャリン ' チー ]
   chinkerinchee [ ˌ チンカリン ' チー ]


と聞きました。これが、“オルニトガルム・テュルソイデス” の英語による一般名 common name です。「チンチェリンチー」、「チンケリンチー」 ですね。“ちんちくりん” みたいな名前ですが、ツボミが奏でる音です。



〓ところで、最後の課題が残ってますね。 ornithogalum とはどういう意味か?



   ornitho- ← ὄρνις ornis [ ' オルニス ] 「鳥」。ギリシャ語
    +
   galum ← γάλα gala [ ' ガら ] 「乳汁」。ギリシャ語
    ↓
   ornithogalum [ オルニー ' とガるム ] 「鳥の乳汁」



〓さあ、やっかいなことになりました。「鳥乳」 ですよ。はてさて。


〓その前に、ギリシャ語の γάλα gala [ ' ガら ] が、なぜ、ラテン語で galum になるか説明しておきます。 gála という単語はいっけん女性名詞に見えますが、実は、中性名詞です。しかも、語幹は


   γάλακτ- galakt- [ ' ガらクト~ ]


です。「ガラクトース」 Galactose、「ギャラクシー」 Galaxy のもとになる形態素です。


〓ただ、この単語は、主格で何も語尾を取らず、語幹が裸で現れます。ですから、本来は、 γάλακτ galakt [ ' ガらクト ] という単語なんですが、ギリシャ語では、名詞が -κτ はおろか、 あるいは  でさえ終わることを許されないので、-κτ が丸ごと落ちてしまうんですね。

〓ラテン語に写す際は、本来、 galactum とすべきですが、この語をラテン語化した学者は、うっかりして、 gal- を語幹とし、それにラテン語の中性語尾 -um を付けてしまったのです。だから、 galum となる。




      あじさい 40000字を超えるので、続きは分割します。

           http://ameblo.jp/nirenoya/entry-10089195133.html