北出さんに書けと言われた気がするので。
参照:プロダクトロードマップの考え方
https://note.mu/kosuke_kitade/n/naba9163bc989
北出さんのエントリーはよくまとまっていて過不足ありません。なので、
この考え方を実践するに当たってそれらのアイディアはどこから来るんでしょうか?
という事をちょっと書きます。
1.開発工数(小) x インパクト(小)
2.開発工数(中) x インパクト(小)
この領域のアイディア出しはすごくシンプルで、
私の場合は結論からいうと分析から出す事がほとんどです。
分析、といっても全く特別な事ではありません。
自分のプロダクトをビジネスモデルから、何種類かに分割し、
伸ばしどころを見つける作業です。
例えば売上を RPM x imps に分解して、ブレークダウンしていくのも1つ。
売上を既存客と新規客に分解してブレークダウンしていくのも1つ。
メニューでカットしたり、とにかくいろいろあります。
1についてはほぼ自社の分析だけで出てきます。
ほとんどのPMの人はスプリントを回しながら仕事をしていると思うのですが、
おおよその工数・インパクトが読めているアイディアを未消化で持っていて、
余裕がありそうな時に積むあれです。
これが枯れてると結構まずいですし、これが無いということはまず無いと思います。
2については何かとの比較で出てくる事が多いです。
それは当初の事業計画や想定数値だったり、競合のパフォーマンスだったりします。
または、当面の長期目標かもしれません。
多くの場合がテーマとして設定されて、いくつかの実装によって改善します。
このパフォーマンスギャップ分析の過程において、1や2のアイディアが
さらに出てくると思います。なので、1が枯れてるというのは分析をそもそもできてない
状態なので、やっぱり結構まずいし、あんまり無い事だと思います。
で、この1と2には共通点があります。
それは「既存の延長である」という点です。
既存事業の拡大の限界は、この1と2を真面目に検討すると出てくると思います。
私が「この事業って今の路線でどこまで伸びる?」と聞かれて即答できないときは、
たいていこの1と2を整理できていないときです。
3.開発工数(大) x インパクト(大)
さて、こいつです。
まずなんで3が必要かという事を北出さんの視点とちょっと違う感じに書くと、
1と2は既存の延長であって、いつかは成長が止まるからです。
路線を拡大しても、市場を足しても、顧客を変えても良いのですが、
プロダクトがある程度売上を作り、「簡単にできてすぐ業績が伸びる」アイディアが
枯れてきたら今と違う何かを用意しないと長期的に壁にあたります。
ここについては正直当たる事もあれば外れることもあるなーと感じています。
ただ、見込み客のリストが無い限り売れる事は無いので、
自分のアイディアを検証するために見込み客のリストを作ることをおすすめします。
「個社の要望から作るな」「営業の個人的意見から作るな」というのも、
それも要するに見込み客の「リスト」にはならないからです。
私も正直見込み客のリストを甘読みで走った時は大体、爆死していますw
リストがあってそこからの確度はそれこそ何%を求めるかと速度の世界なので、
時々の事情によって判断して、必ず振り返って血肉にすると良いと思います。
ここの領域、再現性のある仕組みがあったら私も知りたいので
教えてください。ごはんなどで。