「わたしはいっぴきになれるとこが好き。ケージの天井だと4階ってとこかしら。」

 

「おちつけるの。だれも邪魔しないし。人間も手が届かないのよ。」

 

「だから、きままな恰好しちゃうわ。ごろってね。」

 

「ペロペロの変顔もへいっちゃら」

 

「にっきは下が好きなのね。」

 

「まーねー。にっきだってそこ飛び乗れるよ。」

 

「ふ~ん、知らんぷりしてよ。」

 

「おそうじロボット君、おもしろいよ。まいにち追っかけてる。」

 

「へんなひげみたいのが出てる。こちょこちょするんだ。」

 

「すごく近寄ってくるけど、にっきはなるべくどかないの。」

 

 

「ロボット君、さいごは自分でお家に帰ってくんだよ。人間がえらいねって言ってる。にっきだってじぶんのおふとんに帰れるし。」

 

一日一度ははっかがギャオーと叫び声をあげて 

にっきの追撃を逃れる。(たまにはその逆も。)

たいがいは平和共存のうちに暮らしているのだけれど。

 

 

「おや、なにかしら?」

 

 

「べ~つに~。」

 

 

「そ、ならいいの。わたしは静かなのが好き。」

 

 

「ちっ、ちっ、つまんな~いの。」椅子の脚についてる靴下

みたいなのをかじって遊ぶにっき。

 

 

「きょうはごはんたべようとしたら、きゅうににっきが飛び

こんできてびっくりさせるからとちゅうで逃げたのよ。こまるわ。」

 

 

「だってさ~、はっかちゃん食べるのおそいんだもん。もう、

いらないのかとおもった。」

 

 

お気に入りの爪とぎの穴からのぞくと落ち着き払ってるはっか。

 

 

腹さえくちくなれば眠りこけるにっき。平和共存のコツは

やっぱり好きな場所で思う存分眠ること、かな?

なんかねぇ、右むいても左むいてもなにしていいんだか

わかんなくて、ごろごろしちゃうのよね~。

 

そんなとき、はっかちゃん、あそばないかなって思うんだ。

 

おみず飲んでて、「そばによらないで」ってかんじだけど。

せなかのもよう、すてきでしょ。

 

階段の下に来た。

いっきにかけよるぜぃ!

 

 

はっかちゃ~ん!あそぼっ!

あれっ、やなの?

 

けっきょく、丸まって眠るのがいちばん。

はっかちゃんになめられちゃった。

猫たちがあっちとこっちにいる場合、

どっちに焦点を合わせたものやら。

 

結局ちぐはぐに。

ごちゃごちゃな背景が主役か!

 

あっちに近寄ってアップで取ると

わぁ、迫力でにらんでる!

 

こっちに近付くと、ぺろっと舌を出してるし。

 

横むくはっか。

 

 

今日は、『猫と悪魔』という新品の本と

作者のジェイムズ・ジョイス氏のカップと一緒に

にっきをモデルに記念撮影したかったのですよ。

 

 

のどまる堂特製

作 ジェイムズ・ジョイス (James Joyce) 画 米増由香

『猫と悪魔』 The Cat and the Devil

 

「どうかしら、こんなもので?」と、モデルのにっき。

「ま、いいんじゃない」と、かんとくのはっか。

 

本だけ拡大しましょう。

 

 

「猫が出てくる本って、とっても面白いのよね。

ジョイスさんは、猫が好きだったんだわ。

悪魔みたいな文章を書く人らしいけど。

猫と悪魔が仲良しだなんてステキじゃない?!」(にっき談)

 

さいごは二匹でおおひるねタイム。おつかれさん!

 

にっきとはっかをお世話くださった保護猫カフェで4年前、
「二匹一緒にお迎えなさい」と「猫の社会性」の大切さ
を教わった。猫同士は相手を見て猫の自覚を持つのでしょう。

 

 

毎朝、猫たちはそれぞれのお気に入りスポットで外を
眺める。外から猫を見たご近所さんが
「昨日も窓のとこで尻あぶりしてたわよ」と。

 

 

二匹は互いの動きに敏感に反応する時と、
全く関心を払わない時がある。
「にっき、なにやってるの?」と覗き込むはっか。

 

 

頭隠して尻隠さずスタイルで、はっかはにっきの動静をうかがう。

 

 

にっきはにっきではっかの様子を見ながらどう出ようか、
考えているらしい。

 

 

ちじこまっていても、いつでも飛び出せる態勢のにっき。

 

 

丸椅子の下は安心感があるのか、はっかはよくここで待機する。

 

 

よく遊んだ後はよく眠る。このまなざしがたまらない!

 

 

もちろんこっちも!

 

お腹がすいてくると、猫たちはうろうろ。

特ににっきはじっとしていられません。

 

「なんかいいものないかな~」「さがすの?」

 

「やっぱり上にいこっかな」「そぉ?」

 

「えいや~っと」「ごくろうなことだわね」

 

「よく見えるし」「ふ~ん」

 

「レンジの方に行くとなにかあるかも」「そっかしら?」

 

「あったー?」「なーんにもない」

 

どうしてかこういうポジションが多い二匹。

 

落ち着き払っているように見えるはっかも時にはやんちゃです。

お腹がすくとニャオニャオ攻撃が始まる、直前です。

にっきはハッキリ目覚めている時にはけっこう、キリっとした顔をしています。

 

はっかは眼光鋭く、見つめられるとにんげんの方がすくんでしまうほど。

 

けれど、だんだんねむくなると、とろけた目になってきます。

 

はっかはそばにあるものを何でも枕にします。

 

沈没したにっき。もう大人猫ですが、いつまでたっても赤ん坊扱いされています。

 

威厳を保っているかに見えるはっか。この頃ちょっと歯の不調で通院を。

 

猫でも人でも構わずなめるにっき。おしゃぶり感覚でしょうか。

 

くるっと輪を描いて眠る二匹。いっしょうけんめい眠っています。

眠り猫を見ていると、しあわせな気持ちになります。猫の徳だなぁ~。

 

猫を、にんげんが追いかけまわしているわけじゃないんですが

猫を見てるとあきません。

 

にんげんが積読(つんどく)してる本は猫の枕だし、

 

かべのしみ(?)を見上げてるはっかには後光が差しているし、

 

PCは猫の踏み台になっているし―

 

はっかの視線の先にはにっきがいるし、

 

にっきはカーペットをすぐぐしゃぐしゃにするし、

 

もの陰にひそんでいる(つもりの)にっきの影はしっかり猫の形になってるし、

 

洗濯機の上に陣取っているはっかは、堂々としているし、

 

ベッドの下に隠れている(らしい)はっかは丸見えだし、

 

きょむてきな顔で床に寝そべるにっきは、何を考えているんだか―?

 

そっか、おもちゃのウサギをつかまえたとこ!

 

にっきとはっかは追っかけたり追っかけられたり。

それを見ているにんげんはよっぽどヒマなのか―

猫時間にはまったら、「忙しい」なんてことばは消えてしまいます。

 

せっしゃは猫である、な~んて。猫を接写しただけです。

はっかが机の上に乗ったきり動かなかったものですから。

自撮り猫みたいなものです。

 

何だって真似したがるにっきの接写もひとつ。

目が真ん丸。真面目くさってるにっきです。

大抵は二匹ともカメラを向けると横を向きます。

「おや、にんげんがごはんのしたくをするらしい。 かんとくしなくちゃ。」

 

「なに、つくってるの?」

 

「ここに、なんかおちてるんじゃない?」

 

「ふ~む、ポットがごとごといってる。」

 

「なんかにおうわ。」

 

「どうもあやしいのよね、おさかなかしら?」

 

「ねえ、にっき、なんかもらえるかしら?」「むりっしょ。」

 

「いいわよね、猫はおさかななんかたべないんだから」

 

「それよりYouTubeでかわいい猫の動画を見ましょう。」

 

二匹とも実に熱心に猫の動画を見ています。にっきはモニターに

近寄って画面をさわるので要注意です。