「怨霊と呪術」その27
名古屋市内の神社建築で唯一の国の重要文化財である「富部神社」(とべじんじゃ)は、慶長8年(1603)、愛知県津島市に鎮座する「津島神社」から勧請されたことに始まる。祭神は「素戔嗚尊」(スサノオ)で、境内社には「居森社・八王子社・金毘羅社・秋葉社・龍王社」が鎮座している。八王子と龍王である。そして、ここ富部神社は創建以来、「富部蛇毒神天王」「蛇毒神天王」「蛇毒神社」などと呼ばれていたが、明治に入って現在の「富部神社」と改称、牛頭天王と同様に素戔嗚尊と同体とされ、疫病退散の神として信仰されている。ここは「蛇毒神社」なのである!!
「富部神社=蛇毒神社」
「蛇毒神天王」とは八王子の一柱の「豹尾神」(ひょうびしん:蛇毒気神天王)である。人間にも家畜にも害を及ぼす気性が激しい神とあった。そして、豹尾神は計都星(けいとせい)の精で、昴(ぼう)星宿にある星の名で、日月を両手にささげ、青龍に乗り、憤怒の形相をした神である。完全に荒ぶる神スサノウだ。この星を実在の天体とはみず、月の軌道面(白道)と太陽の軌道面(黄道)の交点とする見方もある。時に現われて災害をもたらす、彗星とする経典もある。なぜ「豹の尾」なのかといえば、豹のように獰猛で尾を引いた星=彗星だからで、災害をもたらす彗星という意味となる。
八王子が天界における大異変の象徴であれば、地球に災害を及ぼす彗星が落下するということなのであろうか。筆者はそうとは考えない。八王子と牛頭天王の象徴が「九曜紋」ならば、「九=苦」で苦しみを与える意味となり、さらに「九曜=供養」で、「供養」とは、亡くなったものに対する「供物を真心から捧げること」である。 日本の民間信仰では、死者・祖先に対する追善供養のことを特に供養ということが多い。「既に亡くなっているもの」が正体である。その亡くなっているものが、地球に災害を及ぼすのである。
「尾張名所図会:蛇毒神社」
「富部神社」を勧請した「津島神社」の公式HPの境内摂社には、『荒御魂社』があり、須佐之男命荒御魂を祀る。これは元は八岐大蛇の霊を祀る「蛇毒神社」と称されたとある。さらに津島神社の由緒には、以下のように書かれている。
津島神社は古くは津島牛頭天王社と申し今日もなお一般に「お天王さま」と尊称されております。大神は国土経営・産業開発にお力を致され民生の安定に限りないご仁慈を垂れさせられた御神徳は広大でありますが、わけても津島のお社は人の身に起こる災厄と疫病(はやりやまい)除けの守護神として、また授福の大神としてあまねく世に知られて居ります。社伝によれば当社は欽明天皇元年(西暦540年)のご鎮座で弘仁元年正一位の神階と日本総社の号を奉られ、一条天皇の正歴年中、天王社の号を賜ったと伝えられ、いわゆる諸国の天王社の本社として全国に約3,000社の御分霊社があります。
約3,000もの分霊社があるということは、それだけ疫病と災厄を恐れ、全国で牛頭天王を祀ってきたということである。しかし、茹で蛙となってしまった日本人のほとんどは、偽パンデミックの方が神の怒りより恐怖に感じ、我先にと牛頭天王に滅ぼされるしるしのワクチンを接種し、牛頭天王に滅ぼされないようにと千年間も続けてきた神事さえ中止してしまった。だから皇祖神(天照大神=スサノオ=牛頭天王)は、日本人の殆どを、「蘇民将来」預言の不信心者「古丹」として、疫病(新型コロナワクチン接種)の遅延死により、生存期限が切れる2024年から一掃する事になる。
しかし、ワクチン未接種で生き残った大和民族たちも、不信心な者は滅ぼされる。それは「終わりの時」まで何度もやってくる。試されるのである。なかでも、未曾有の危機が訪れる。それこそが「蘇民将来」の預言の根幹だといえる。蛇毒気神天王という名はヘビの毒気を放つ神で、毒蛇のこと。毒蛇とはエデンの園で「死の樹」に絡みついていたサタンの化身だ。ワクチンで亡くなる人たちは、象徴的にサタンという毒蛇のもつ猛毒で殺される意味となる。
しかし、「ヨハネの黙示録」にはサタンは「赤龍」として登場する。「大将軍=魔王天王=艮の金神=牛頭天王=スサノウ」は金星で明けの明星である。明けの明星はイエス・キリストの象徴でもあるとともに、堕天使ルシファーをも象徴しているとしたが、羅睺星は日食を引き起こしたスサノオと結び付けられ「災いを引き起こす天体」とあった。つまり、まだ太陽系には存在していない天体が最後の災いを引き起こすこととなるのである。
◆太陽に出現した「暗黒天体」と大異変
「記紀神話」はこう述べている。「天照大神が岩戸に籠もられると最初は天の「高天原」が闇になって大混乱し、その次に大地である「葦原中国」が闇に陥った」、と。そして、これと前後して「万の妖が次々と発りき」とある。天の「高天原」が闇になったというのは、普通に考えれば「日食」のことである。だが、次は地球(葦原中国)が暗闇となり、大混乱に陥るのである。この記紀神話と表裏の関係になっているのが「金烏玉兎集」の「蘇民将来」の預言である。
実は、2014年頃から太陽の表面は闇に包まれはじめていた。最初は太陽表面に大きな黒点群が現れ、その後太陽の縁に向かい移動。この黒点群の面積は、地球の半球の面積の32倍に達したが、天文学者は「現状を見る限り、今回の黒点群は地球や人類に大きな影響を及ぼさない」としたが、これは真っ赤な嘘である。さらにNASAとヨーロッパのESAが打ち上げた太陽観測衛星「SOHO」は、太陽表面で起きていた異常を次々と発信した。それが2015年10月の「コロナホール」である。過去10年で最大規模の磁気嵐が発生、北海道ではオーロラが11年ぶりに観測されたのだ。
太陽上部に広がる巨大なコロナホール
しかし、それだけでは済まなかった。2023年12月から2024年春にかけ、太陽極大期には20年ぶりに最高のオーロラを観測できるだろうと専門家たちは予測していたが、太陽活動は人類の予想を遥かに上回っていた。NASAによると、5月中旬の太陽フレアが引き起こしたオーロラは「過去500年間の記録でおそらく最も強力な出現の1つ」だという。
日本でも北海道だけでなく、東北地方でもオーロラが観測され、普段はまったくオーロラなどが見れるはずもない中国などでもオーロラが出現したのである。5月にG5レベルの地磁気嵐を引き起こした太陽黒点が再び活発し、より多くの太陽フレアを放出し、東アジア全域で一時的な短波ラジオの通信障害を引き起こした。
太陽表面に地球66個分の黒点が出現
この現象を神話的に表現するならば、荒ぶる神であり「黄泉」の名を持つスサノオ命が、再び高天原に昇り、高天原を大混乱に陥れ、天照大神の光が失せて、天の岩戸が閉じかけようとしているのである!!しかし、これと同じことをインドでも伝えている。インドの聖典である「ヴィシュヌ・プラーナ」には、「死の遣い」の名を持つ「ティシュア」として描かれ、インドの聖仙マハトマ・モリアの預言には大王の星「ラジャ・サン」が太陽に昇ってくるとある。それは荒ぶる神スサノオ命のことである。
2012年3月、数日前から連続発生していたXクラスの太陽フレアが収まったのも束の間、突如、木星と同規模の正体不明の巨大な「暗黒天体」が出現した。謎の天体は自由に太陽系を移動しながら太陽に接近すると、プラズマのフィラメントを伸ばして接触を行った。これは何を意味しているのかといえば「交尾」である。太陽系の惑星は全て「女性」である。だが、1つだけ男性の星がある。それがこの暗黒天体である。
太陽と交尾する暗黒天体
NASAの太陽観測衛星SDOは、その様子を克明に捉えていた。激しく活動する太陽表面に黒っぽい竜巻が発生したかと思うと、同じく黒い色をした球体が出現。まるで竜巻によってエネルギーを吸収もしくは放出したような動きを見せ、そのまま太陽を離れていった。その日は奇しくも東日本大震災から数えてちょうど1年度の2012年3月11日だったのである!
その翌日の3月12日、こんどは太陽に巨大な「コロナホール」が出現した。コロナホールとは太陽の深部に起因し、灼熱のコロナがほとんどない部分ができる現象だが、この時は異常だったといえる。太陽の表面に一辺が太陽の半径を超える、黄金比をもつ超弩級の二等辺三角形が出現したからだ。その三角形はペンタグラムを構成する5つの黄金比をもつ二等辺三角形で、太陽表面にこのような現象が起こることは常識的にはありえない。
最初に磁力線に沿ってプラズマ・フィラメントが注連縄のように絡み合い、あたかも竜巻のように灼熱のプラズマが上空へと巻き上げられた。一気に過熱されたプラズマは体積が急激に膨張して球体となった。暗黒天体である。更にプラズマの持つ特殊な性質により、本来の重力よりも小さくなっている。木星とほぼ同じ大きさなのに見かけ上ははるかに小さな重力なので、これまで発見されなかったらしい。
数ある彗星の中でも、76年という比較的短い周期で地球に接近するのが「ハレー彗星」である。ハレー彗星は1986年、地球へ 最接近した。近日点を通過したハレー彗星は太陽から遠ざかり、1991年に木星へと接近する。この時、ハレー彗星に異変が起こった。突如として通常では考えられないほど輝きを増したのだ。「原因は不明」とされたが、真っ先に指摘されたのは他の天体との衝突だった。ハレー彗星の核が、何か巨大な質量を持った天体に衝突、発光現象が起こったという。その天体とは何なのか。NASAの上層部はそれを完全に把握しているという。そこには未知の天体が存在していた。そう、暗黒天体である
太陽系における木星は最大の惑星であるのみならず、しばしば奇怪な現象が起こることで知られている。中でも天文学者を悩ませてきたのが、強烈な電波である。地球から木星を観測すると強烈な電波が観測されるのだが、その発生源やメカニズムが全く不明なのだ。NASAが原因を知ったのは2000年12月30日のことだったという。土星探査機カッシーニが木星に最接近、重力を利用した加速、スイングバイを行った日、驚くべきデータが地球へ送られてきたのだ。なんと木星の裏側に、未知の巨大な天体が存在していたのだ。
これはエウロパやガニメデのような衛星ではなく、木星とほぼ同じ大きさの天体がそこにあったのである!! その姿は全くもって異様なものだった。なぜなら、一切の光を発しないばかりか、太陽光を吸収していたのだ。天文学の常識からはありえない、文字通りの暗黒天体だったののである
NASAの上層部は、暗黒天体の存在をトップシークレットに位置づけ、最新のプラズマ理論による分析を開始した。鍵となったのは暗黒だった。天体が身にまとっている分厚い大気は、プラズマだったのである。但し、太陽のような光を放射するプラズマではない。光を吸収するプラズマ、ブラック・プラズマだったのである。あまり知られていないが、ブラック・プラズマは地球上でも時折発生している。雷雨の時に発生する火の玉「球電」の中には真っ黒なものもあり、それが家屋に侵入したという記録もある。
古事記ではスサノオはアマテラスとの「誓約」(うけい)で身の潔白を証明したが、高天原で田の畔を壊して溝を埋めたり、御殿に糞を撒き散らすなどの乱暴を働く。そして天照大御神が機屋で神に奉げる衣を織っていたとき、スサノオが機屋の屋根に穴を開けて、皮を剥いだ血まみれの馬を落とし入れたため、驚いた1人の天の服織女は梭(ひ)が陰部に刺さって死んでしまった。ここで天照大御神はついに怒り、天岩戸の中に引き篭ってしまう。
高天原も葦原中国も闇となり、様々な禍(まが)が発生するなど天も地上も大混乱に陥ったとある。一方の「日本書紀」も同様で、天照大神は怒って、天石窟に入り磐戸を閉じて籠ったので、国中が常に暗闇となり昼夜の区別もつかなかった、とある。自然現象として考えた時、天岩戸神話には大きな謎がある。それは「暗闇」である。太陽神が隠れたのだから、地上に光が届かなくなるのは分かる。が、これを自然現象として捉えると、考えられるのは「日食」である。天照大神の岩戸屋隠れは日食という天文現象だったのだろうか。
<つづく>