昨日、フェイスブックを見ていたら友達がジョンの音楽をアップしていた。
10月9日が彼の誕生日だった。
という事で2日遅れでジョン・レノンの親子関係と才能について書こうと思う。
なぜ彼の親子関係を書こうと思ったかというと、彼が孤独な少年時代を過ごしたことは有名、
そんな彼の生育歴と彼の性質や才能は、どう関係しているのか?を知りたかったから。
さて、簡単にジョン・レノンの紹介。
イギリス出身でビートルズを立ち上げ、世界的に有名になる。
解散後は妻のオノヨーコと共に音楽活動や平和運動をする。
1980年に自宅の前で「有名になりたかったと」いうファンを名乗る男に撃たれ死亡。
彼の両親については、
父親が船乗り、家庭を顧みず母親は不倫し他の男性と同棲、幼い頃に両親は離婚、彼は厳しい伯母に育てられ孤独な少年時代を過ごす。
しかも実母は17歳の時に車に轢かれ死亡。
後に彼は、
「僕は母親を2度失った。
1度目は彼女が僕を置いて出ていったとき、2度目は彼女が肉体的に死んだとき。」
と言っている。
そんな背景を知っているとホロスコープは色々と語りかけてくる。
まずは太陽がノーアスペクト。
太陽のノーアスペクトは、生きるガイドが得られず模索する、
父親との関係性で、さ迷う、
と読め、
マイペースな性質になりかねないアスペクト。
木村拓也さんや故スティーブジョブズも持っている。
人は男性性を己の父親との関係性において学ぶ、
だが父親との関係性が薄いと、男性性の獲得、生き方を学べないことも多い。
そんなことを象徴するかのような希薄な実父との関係とホロスコープのノーアスペクトの太陽(父親)。
マイペースの形としてのエピソードとして・・・
①まずは既婚者同士で恋に落ち(オノ・ヨーコと)同棲し始め、妻と子の元を去る
②最初の結婚時、子のジュリアン・レノンが生まれても子どもとの接し方がわからなくポールに聞いたという。
そして実父ジョンよりもジュリアンの遊び相手になっていたのがポール・マッカトニーだった。
(「ヘイ・ジュード」はジョンがジュリアンの母と離婚した時、傷心のジュリアンのためにポールが書いた歌)
これは、 ジョンが親に可愛がられて育てられるという体験がなかった為であろう。
(他にも調べれば多々あるだろう。
でも、ここでは親子関係についてかいているので割愛。)
つまり、皮肉なことにジョンは自分の父が家に不在→離婚したせいで孤独な少年時代を過ごしたが、彼の息子のジュリアンに同じ目に合わせている。
人は親との接し方で学んだことを子供にもしがち、
彼の場合、まさしく、それをやった。
これが太陽ノーアスペクト(人生のクリエイト方法がマイペース、もしくは父親としてのあり方がわからない)というものなのだろうか?
(もちろん、誰にでも当てはまるわけではない)
ただし、彼の生き方(太陽)、
孤独から逃れ心の平安を得るためにたどった精神の探究、
人気やお金で欲しいものは全て得ても心は満足できない事を知りインドに行ったりドラッグを使ったりした末、人生末期に子育てや主夫的な日常に喜びを見いだす、といった精神の軌跡、
それは、それまでのポピュラーミュージックのスタイルのみならず、若者の生き方・ファッションを変えるものになった。
だから、ノーアスペクト太陽は本人にとり苦しいかもしれない、
だが、偉大な才能にもなりうる、とも言えるだろう。
さて、目を転じて・・・
彼のホロスコープで他にも目立つ事、
それは月に対し冥王星とカイロンのコンジャンクションがオポジションになっていること。
これは幼少時代の母親との関係性(月)において彼がとても傷ついたこと(冥王星とカイロンのダブルパンチ)を推測させる。
もちろん彼の生育歴を読むだけで彼がとても傷ついてきたとはわかる、
でもホロスコープで月がこんなに傷ついているとは!
月に冥王星だけでも大変な心の傷になり得る。
そこに心の傷を示すカイロンが絡んでいるとは❗
ただし、月と冥王星は「濃い感情生活」とも読める。
だからこそ、人の心を打つ歌を作れたのだろう。
つまり、ここでも彼は親子関係に起因する心の苦しみを才能に昇華した、と言えるだろう。
だけども月星座は水瓶座、
これは、
感情を頭で捉える傾向性、
母は個性的な人、
妻は独立的な人、
とも読める。
母の超個人主義的な生き方、ベタベタとした関係を好まないな特徴(水瓶座の月)が彼との仲を離したが、
そんな母から生まれた彼も、情というより独立的な関係性を好んだのかもしれない。
それが、ジュリアンの母、1番目の妻シンシア(家庭的な女性)では物足りなく彼女を捨てて前衛芸術家のオノヨーコと暮らし始めた理由なのかもしれない。
(オノ・ヨーコとは常に一緒に行動しつつも、知的な刺激を得る為の存在であり切磋琢磨する同士みたいな仲だったのだろう)
思うに彼は人類のことに思いは馳せたものの(水瓶座の月が希望のハウスの11ハウス)、身近な人に対しての愛の振る舞いは子供のままの人だったのだろうな。(金星もノーアスペクト)
なんと起伏に富んだ彼の人生だったのだろう。
だけども彼の苦しみは彼の才能を生み出す元にもなり、
そして私たちは彼の開拓した音楽やライフスタイルやファッションの恩恵を受けて生きている。
ジョンよ、
濃くて苦しみの多い人生を生きてくれてありがとう‼️
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