ニイナとオジィの戦世 -2ページ目

ラジオドラマ放送☆スケジュール

昨日は東京FMにて「ニイナとオジィ」のラジオドラマが放送になりましたが、


この後しばらく「ニイナとオジィ」は旅するラジオドラマ…っというわけで


これから放送してくださるステーションをご紹介したいと思います。



6月22日(金)


FMよみたん 15:00~16:00

FMコザ 22:00~23:00


6月23日(土)


FMレキオ 12:00~13:00

FM21(浦添) 12:00~13:00

FMもとぶ 12:00~13:00

FM久米島 12:00~13:00



6月24日(日)


FMみやこ 11:00~12:00




●声の出演●


オジィ・亀吉役 池田卓

山城美子 高良結香

そのほか住民・兵隊役 声優を目指すヒューマンアカデミー那覇校の皆さん



ラジオドラマと舞台ではちょっと違う部分があります。

セリフも違っていたりするので、


その違いを味わって楽しんでもらえたらと思います。

















バレエアーティスト☆緑間玲貴

昨日はパレット市民劇場をお借りして、通し稽古がありました。



ニイナとオジィの戦世



ニイナとオジィの戦世


ニイナとオジィ 2012年バージョンの見どころはいくつもあるのですが、


その中でも最大の見どころは




ニイナとオジィの戦世


バレエアーティスト・緑間玲貴さんのソロ。



ニイナとオジィの戦世



ニイナとオジィの戦世


Niinaさんの名曲「祈り」に合わせて『祈る人』を踊る玲貴さん。



玲貴さんのブログでは、ソロの踊りについてこんなふうに書いてあります。



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Niinaさんの曲は、作品の一番最後

クライマックスに起用されています。責任重大すぎます(笑)


テーマは『祈る人』です。


この作品を、作品の登場人物を、沖縄の土地を、沖縄の人々を・・・

戦争に関わったすべての人を 背負って踊ります。


クラシックバレエでもない、コンテンポラリーバレエでもない

型にジャンルの無い、全てを包括する 意味深い演出となっています。


田原先生の 演出ノートには下記のように書いてあります。


第十一場(ニイナ)

緑間 玲貴ソロ。


光の力。血の力。連綿と続く命。
正の力だけではなく、負の力をも抱擁する大きな「何か」。
何かの声(音・歌)と共に中央に何かが「在る」。
それはモノであって、またモノではない。
ヒトでもないソレはやがて、
ゆっくりと呼吸(振動、脈動、ゆらぎ)を始める。

ソレは、何かの意志を持ち始めた(意志が来た?)様に

ソレは、緩やかに屹立し、鼓動し、旋回し、
波打ち、静か(静謐/静寂)な生命へ。

ソレは、気であり、花であり、蝶であり、想いであり、存在であり

そこに祈る人が在る。


さて、これをどんな風に自分が感じて踊るのか・・・。

私自身も、楽しみになってきました。


緑間玲貴さんのブログ
  ↓  ↓  ↓


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アップした写真は、昨日の稽古の様子です。


シャッターを切りながら、涙が止まらず


でもファインダー越しでないと直視できない。


直に踊りを見ると、必死で押さえている感情があふれ出して、


ティッシュ箱を抱えて泣き崩れそうなくらい


胸に迫りくるものがあって


それが何なのかうまく言葉にできないけれど、




ニイナとオジィの戦世


玲貴さんの肉体を通して表現される


20万人の血と肉でできた沖縄の大地の、まだ癒されぬ深い深い悲しみ、


戦争によって奪われたあらゆる生命たちの無念


彼らの叫びが聞こえてくるようで。



そして「すべてを背負って」祈る人である緑間玲貴は


ひたすらに神々しく美しいのでした。





戦争の社会の中で、平和を求める人。

平和に見える社会でも、心に戦を持ち苦しむ人。

本当の平和って、何なのでしょうか?


本当の平和は、心の平和。 
魂の平和ではないでしょうか。

それは、きっと 目に見えない・・・大きな力。

ある人は、「愛」 と云い
ある人は、「宇宙」と云い
ある人は、「神」 と云い

ある人は、「両親の大きなぬくもり」と云います。

大切な仲間と笑い合う    その 微笑み で
赤子を手の中に抱く     その     手     で
愛する人を見つめる     その     心     で

目の前に起きる 全ての事象を抱く事が出来たら
この世の中は、今よりもっと美しく輝くかもしれません。

私達、舞踊家は「手」を使って

大いなる何か を  
愛  を
人間の持つ普遍的な、心の美しさ を 表現します。

常に、感謝と祈りを湛えながら

少しでも、世の中が美しくあるようにと  願いを携え

一歩一歩舞台へと 足を踏み出すのです。

「この『手』が、多くの魂の光と なりますように。」


緑間 玲貴(バレエ・アーティスト)


これは

玲貴さんが故郷・沖縄のためにと書いてくれたピース・メッセージ。



資金のない舞台にも関わらず、見返りを求めず、ただ愛のために


沖縄の未来のために出演してくれる玲さん、


そしてすべての演者の皆さん。



ニイナとオジィの戦世


彼らひとりひとりのピース・メッセージを掲載することはできないけれど、


歌で、踊りで、演技で、と、様々な形で表現される彼らのメッセージを、


沖縄への想いを、どうぞ受け取りに来てください。




あさって6月23日慰霊の日。



あなたもピース・メッセンジャー。


想いを一つに。

ラジオのちから

人に与えられた特別な能力…それは想像力。





今夜、東京FMで深夜1時から


沖縄本土復帰40周年の特別番組としてラジオドラマ「ニイナとオジィの戦世」が放送になります。




想像力を使って、67年前の沖縄戦を観てください。


沖縄戦はどんな戦だったのか…


あなたの心の目で目撃し、体感してください。




ニイナとオジィの戦世


今回の特番のために、大田昌秀元知事にインタビューさせていただきました。


大田さんは元鉄血勤皇隊。学徒兵の生き残りです。


「ニイナとオジィの戦世」を書くにあたり、

大田さんの『血であがなったもの』を何度も読みました。


本の中に出てくる戦場での体験も台本に盛り込ませていただきました。



1時間あまりのインタビューの中で


大田さんが何度も何度も口にされた「6月になるといつも憂鬱な気持ちになってね…」。


戦争が終わって67年もの月日が経ってもいまだに

いまわしい戦争の記憶は体験者の脳に鮮明に焼きついている。


そして少なくない人がPTSDや精神障害を負い、

今も死臭を感じたり、足の裏に死体を踏んだ時の感触を覚えており

うなされるという。


そして多くの元学徒兵たちは生き残った自分をいまなお責めつづけている。



記憶をつかさどるものよ、どうか彼らを解放してあげて。


もう自分を責めないでいい。




「ニイナとオジィの戦世」の中でも、そんな願いを込めて


オジィ・亀吉に「もう自分を責めるのはやめようね」というセリフを言わせました。





ニイナとオジィの戦世


大田昌秀さんが主宰する大田平和総合研究所には


常設展<今、問い直す、沖縄戦>として

膨大な沖縄戦の記憶が壁一面に張り巡らされています。



ニイナとオジィの戦世

大田平和総合研究所は

ロワジールホテルのすぐ近くです。


http://www.opri.jp/index.html



特別番組のために


白梅学徒隊の中山きくさんからも長時間にわたるインタビューをさせていただきました。



当時、喜んで戦争へ行ったという彼ら。


どのような教育を受けていたのでしょうか?




今年84歳とは思えないカクシャクとしたきくさん、87歳の大田さん。


本当にありがとうございました!




本土復帰40周年記念ラジオドラマ『ニイナとオジィの戦世』


声の出演は


シンガーソングライターの池田卓さん

ブロードウェイ・ミュージカル女優の高良結香さん


そのほか総合学園ヒューマンアカデミー那覇校・声優専攻の生徒さんが

中心となって収録しました。




東京FM以外の地域でも、


ラジオドラマのオンエアーが決定しています。



●FMコザ

6月22日(金)22:00~23:00

「エンパナーダタイム2Xヴァージョン」内


●FMみやこ

6月24日(日)11:00~12:00

「玉元徳子のいいこといっぱい!」内



想像力をめいいっぱい使って、67年前の戦争を垣間見てください。


そしたら戦争は絶対したくないって想うはず。







緑間バレエスタジオで


ニイナとオジィの戦世

昨日は台風5号の激しい雨の降る中、


緑間バレエスタジオをお借りして通し稽古を行いました。



ニイナとオジィの戦世


昨日はこの舞台のプリマドンナ、前田奈美甫さんも合流。


天使、はたまた妖精?といった役を演じてくれるのですが、

彼女自身が見た目も存在も妖精そのもの。


やさしくて可憐で美しい~☆



ニイナとオジィの戦世



昨日の稽古はほんとに涙が止まりませんでした。


緑間バレエスタジオにはピアノがあり、そのピアノで川満睦さんがずっと演奏してくれていて


その音霊とでもいうのでしょうか。



沖縄の67年前から続く深い悲しみを包み込むように


時にはえぐり出すように


私たちの胸にも響き渡って



演者たちはまるで戦場にいるかのように目が違っていました。



ニイナとオジィの戦世


沖縄戦。


異常な戦と言っていいでしょう。


日本の中で唯一、中学生が戦争にいかされたのは沖縄県だけです。



通信兵は13歳で戦へ駆り出されました。


14歳からは鉄血勤皇隊に入り、大人の兵隊同様、艦砲射撃の降るなかを


様々な役目を負わされ、戦場で多くのいのちが散っていきました。




ニイナとオジィの戦世



ニイナとオジィの戦世


5月半ば、負けることがわかると、軍は鉄血勤皇隊に命令します。


遺書と遺髪を学校長に提出するように。




一中健児之塔・養秀会館の資料室へ行くと、


ガマの甕の中に入れられていた遺書と遺髪が展示されています。


どんな想いで彼らは遺書を書いたのか…




生きたくても生きられなかった彼らのことを想うと


平和な時代に生まれてきたことに感謝です。


この感謝の輪が広がってゆけば、


それだけで平和は保たれるんじゃないのかなって思います。



6.23はこの平和な時代に生まれてきたことに感謝する


いのちをつないでくれたおじいちゃん・おばあちゃんに感謝する日なのかもしれません。




昨日は稽古の前に


女子学徒隊の生き残りの方々の証言を映画にした「ふじ学徒隊」を観に行きました。



ニイナとオジィの戦世

<昨日、リウボウホールでお会いした積徳高等女学校・ふじ学徒隊の方々>



仲里ハル先生(右)に、私が「ニイナとオジィの戦世」のフライヤーをお渡しすると、


「私は戦争がどれだけ大変だったか、つらい話ばかりしてきたけど、

いま、学んだ。

そうだ、これからは平和な時代に生まれてきたことの素晴らしさを

語ってゆこう」



6月23日の夜の公演に間に合うよう、

平和記念公園から駆けつけてくださるそうです。



今日はパレット市民劇場にて本番同様の通し稽古があります。



毎日戦争を疑似体験している演者のみんな。


日々、深く入ってゆく、その姿に、驚き、感謝し、感動するばかりです。

















琉舞とクラシック・バレエ☆ジャンルを超えた融合

いよいよ!


今週土曜日、「ニイナとオジィの戦世」、本番を迎えます!



ニイナとオジィの戦世


というわけで、


連日、長時間にわたる稽古が続いております。



ニイナとオジィの戦世


いつもは校内で歌の練習に励んでくれている

那覇国際高校・合唱部の生徒さんたちも、稽古に合流してくれました~



ニイナとオジィの戦世


衣装合わせもはじまりました。


岸本尚泰さん、日本兵の衣装、めちゃめちゃ似合ってますーー


ニイナとオジィの戦世


2年連続で出演してくださっているあったゆういちさん。


ラジオドラマでも謎の男役をイケメン声で演じてくださっていますが、


本物も相当イケメンです。



ニイナとオジィの戦世


稽古もいつもでーじ真剣…!



ニイナとオジィの戦世




そしてピアノの川満睦さんも、2年連続出演していただいています。


ニイナとオジィの戦世



演じる人、歌う人、踊る人、3つのパートをつなぐのが睦さんのピアノ。

睦さんのピアノがなければこの舞台は成立しません。


天から音を降ろし、

その一音一音に愛をのせ想いをのせ、

沖縄の地に眠る20万余りの戦争犠牲者を癒す睦さん。


そのピアノの音色に私たちも癒され、平和な時代に生まれたことにありがとうと

素直な気持ちで感謝できる。



ニイナとオジィの戦世




さて、


今年の「ニイナとオジィ」の見どころは何と言っても


沖縄の伝統芸能・琉球舞踊とクラシック・バレエのジャンルを超えてのコラボレーション。



ニイナとオジィの戦世


どうしても2012年バージョンに出演していただきたかった

緑間玲貴(りょうき)さん。



那覇の緑間バレエスタジオ、そして大阪・東京ではプロのバレエダンサーに

バレエを教えているスゴイ方です。



ニイナとオジィの戦世

この舞台には生徒さん、そして



ニイナとオジィの戦世

お姫様みたいな前田奈美甫さんと一緒に出演してくださることに。



ニイナとオジィの戦世



ニイナとオジィの戦世

バレエの衣装の美しさも見どころのひとつですね☆



緑間さんと異色のダンス・パフォーマンスを披露してくれるのが、



ニイナとオジィの戦世


琉球舞踊家・安次嶺正美さん。


正美さんの舞踊はキレがあって美しくて、惚れ惚れします。



ニイナとオジィの戦世


ニイナとオジィの戦世

わ~


すごいすごい!リフトもあるんですね☆



ニイナとオジィの戦世


そしてそして

玲さんのお友達・平敷勇也さん。


勇也さんはNiinaさんと同じ、現代版組踊「肝高の阿麻和利」出身。


ニイナとオジィの戦世


6月だけでも3本の本番を抱えているという売れっ子・若手舞踊家です。



ニイナとオジィの戦世


琉球舞踊とクラシック・バレエの融合。


実験的で見応えある舞台になりそうな予感ヒシヒシ。




ぜひ、6月23日、パレット市民劇場で目撃してください☆