ラジオのちから
人に与えられた特別な能力…それは想像力。
今夜、東京FMで深夜1時から
沖縄本土復帰40周年の特別番組としてラジオドラマ「ニイナとオジィの戦世」が放送になります。
想像力を使って、67年前の沖縄戦を観てください。
沖縄戦はどんな戦だったのか…
あなたの心の目で目撃し、体感してください。
今回の特番のために、大田昌秀元知事にインタビューさせていただきました。
大田さんは元鉄血勤皇隊。学徒兵の生き残りです。
「ニイナとオジィの戦世」を書くにあたり、
大田さんの『血であがなったもの』を何度も読みました。
本の中に出てくる戦場での体験も台本に盛り込ませていただきました。
1時間あまりのインタビューの中で
大田さんが何度も何度も口にされた「6月になるといつも憂鬱な気持ちになってね…」。
戦争が終わって67年もの月日が経ってもいまだに
いまわしい戦争の記憶は体験者の脳に鮮明に焼きついている。
そして少なくない人がPTSDや精神障害を負い、
今も死臭を感じたり、足の裏に死体を踏んだ時の感触を覚えており
うなされるという。
そして多くの元学徒兵たちは生き残った自分をいまなお責めつづけている。
記憶をつかさどるものよ、どうか彼らを解放してあげて。
もう自分を責めないでいい。
「ニイナとオジィの戦世」の中でも、そんな願いを込めて
オジィ・亀吉に「もう自分を責めるのはやめようね」というセリフを言わせました。
大田昌秀さんが主宰する大田平和総合研究所には
常設展<今、問い直す、沖縄戦>として
膨大な沖縄戦の記憶が壁一面に張り巡らされています。
大田平和総合研究所は
ロワジールホテルのすぐ近くです。
特別番組のために
白梅学徒隊の中山きくさんからも長時間にわたるインタビューをさせていただきました。
当時、喜んで戦争へ行ったという彼ら。
どのような教育を受けていたのでしょうか?
今年84歳とは思えないカクシャクとしたきくさん、87歳の大田さん。
本当にありがとうございました!
本土復帰40周年記念ラジオドラマ『ニイナとオジィの戦世』
声の出演は
シンガーソングライターの池田卓さん
ブロードウェイ・ミュージカル女優の高良結香さん
そのほか総合学園ヒューマンアカデミー那覇校・声優専攻の生徒さんが
中心となって収録しました。
東京FM以外の地域でも、
ラジオドラマのオンエアーが決定しています。
●FMコザ
6月22日(金)22:00~23:00
「エンパナーダタイム2Xヴァージョン」内
●FMみやこ
6月24日(日)11:00~12:00
「玉元徳子のいいこといっぱい!」内
想像力をめいいっぱい使って、67年前の戦争を垣間見てください。
そしたら戦争は絶対したくないって想うはず。