盗作などを扱うコンプライアンス委員会に内部告発した。

内部告発というのは、いうのは簡単だが、実際やるとなると心理的負担がかなりかかる。

それでも大学のためだ、学生のためだと思って思い切って内部告発した。


この委員会の委員長は目を白黒したはずだ(表面は平静を装っていたが)。

なぜって、盗作教授は委員長のボスだったからだ。

ボスを盗作教授だと言うわけにはいかない。そんなことをしたら自分の身が危ない。とはいえ、盗作ではないと

弁護するには、それなりの弁明が必要だ。

考えさせてくれといっていたので、寝ないで言い訳を考えていたのかな?私が盗作とした証拠は確実なものだったから、これを否定するのは大変なことだったはずだ。


さて、委員長の弁明はかなり珍妙なものだった。

「この程度のことはみんなやっている」だから、見逃そうというわけだ。

学生だった頃、スピード違反で捕まり、みんなだってスピード違反しているではないかと警察官に食って掛かったら、「じゃ、みんなが泥棒したら、泥棒をしてもよいのか」といわれ参ったことを思い出した。

みんながやっているから。盗作をしてもいいということにはなるまい。

この程度の盗作はみんながやっているということを学生の前で言えるのかと思い、あきれ返ってしまった。

同僚に対しても侮辱である。


しかし、あきれ返った私が、現状を分かっていなかったのかもしれない。

文化庁の著作権の担当部署の方に盗作の証拠を示して、著作権違反にあたるかどうか聞いたら、「この程度の盗作はいくらでもある」といっていた。

それほど大学の一部の教員は退廃しているのかなと思う。


気の毒なのはこんな教員を先生としなければならない学生たちだ。


ところで盗作だといわれた教員はどうしたか、そして私のとった次の行動はなにか、次に書く

結論をいうと私の大学では阻止できなかった。

この種の論文は大学紀要という論文集に載る。この大学紀要というのは悪名が高い。

法政の川成氏の孫引きだが、紀要を集めたジャーナリストの日垣氏はこんなことを書いている。

「日本語の乱れ以前の滑稽な文章スタイルの集大成として、稀有なコレクションになった」

また別の人は「日本語をようやく書く能力しかない程度の「論文」がある。とてもよめない。」

と書いている。


なんでこんなことが起きるかというと、学生のレポートは合格だ、不合格だというくせに、仲間はフリーパスなんだ。


私も紀要の編集委員をやっていた時、意味が通じない日本語があるので、書いた教授に訂正を申し入れようといったが、先輩から止められた。

先輩教授はこういったのだ。

「怒るからやめといた方がよい。それに誰も読みはしない」

そうなんですね。紀要を読む人はいませんね。以前、わが大学では、新入生に紀要を配布していた。そうしたら、

新入生は駅のゴミ箱に紀要を捨てるものだから、駅から苦情が来た。それで配布をやめたのだが、まず、だれも読まない。だれも読まないのになぜ紀要があるかというと教授の発表の場を確保するためなのだ。この問題はまた、書く。


しかし、おそまつ論文は我慢するとして、盗作はあるまじきことで見過ごすわけにはいかない。そこで、こういう問題を扱う委員会に訴えでた。内部告発ですよ。内部告発はどうも嫌なので、随分迷ったが、決心して訴えでた。

どうなったかって?それは次に

昨日まで、アホな論文を書く教授について話してきたが、今日は盗作教授。


今はネット情報の氾濫で学生は、ネットの文章をそのまま引き写したり、つぎはぎをしたりする。これは盗作だ。

盗作かいなかの基準を簡単に言えば「人の文章を出典を明らかにせずそのまま自分の文章として使えば盗作である」。


学生は盗作をしてはいけない。まして教員がするなんてもってのほかだ。泥棒だからね。1行だって人の文章を無断で使ってはいけない。


私の知っている盗作教授は、人の本や新聞記事を自分の文章のように使っている。盗作と思しきところをマーカーで引いて見たら真っ赤になってしまった。


しかし、そこは教授だから学生より悪知恵が働く。例えば「アメリカ・日本・英国・フランスは先進国である」という文章を学生が盗作すると、「アメリカ・日本・英国・フランスは先進国である」とそのまま書いてしまう。馬鹿というか、素直というか。ところが盗作教授は「アメリカ・・英国・フランス・日本は先進国である」と順序を変えたりする。

これで盗作を逃れたと思っているらしいが、一層悪質としか思えない。その上、盗作は意味も分からず書くことが多いから「アメリカ・日本・英国・フランス・フィリッピンは先進国である」などと誤って変えてしまう。


こんな盗作論文が学術論文として印刷され、国会図書館にまで納められる。こんな教授に講義される学生は詐欺にかかったようなものだ。


こんな盗作教授は大学はどうするかだって?それはまたあとで

アホ・馬鹿・間抜けな論文は知らないがいいかげんな論文は同僚にもあったと昨日書いた。

どんなにいいかげんかを示すと、

1 昨日書いたように活字がないと人の名前をひらがなにしてしまう。例えば、麻生太郎は麻生たろうになってしまうわけだ。普通は、■印をして印刷やさんに頼む。別人になってしまうから名前を勝手に変えてはいけない。

2 論文の構成だが、よくあるのは起承転結の4章構成、あるいは3章構成もある。ところが、この教授、「はじめに」の次にいきなり「問題への対応」があってそれだけ。問題に対応する前に、いろいろ考察するのが論文なのだけど。

3 また、噴出してしまうのは、ほとんど終わりのところになって論文のテーマが出てくる。そこまでの記述はなんなのだろうかと思う。

4 論文と称する物の参考文献が新聞とガイドブックだけ。一応論文というからには、新聞やガイドブックで書くことはない。10冊やそこらの専門書を使いますからね。

5 やたらに引用が多いのに注がない。これは剽窃ですけどね。


とうわけで、学生のレポートだったら間違いなく不合格の論文が、大学の紀要にのってしまう不思議。


この人は盗作もしている。これは次に


実名まであげて実例を挙げたのは、谷沢永一だが、このレポートは面白かった。

10年以上も前になるから内容は間違っていると思うが、趣旨は次のようなものだった。例えば、


「離婚件数を減らすにはどうすればよいか」、この問題に対していろいろと論じた末の結論は、同棲を公認すればよい。 これはおかしいですね。結婚をしなければ、離婚はないのだから、それは離婚件数は確実に減る。

こんな馬鹿げた結論を書く論文を中堅大学の教員が書いているのだから、アホといわれても仕方がないですね。


もう一つは一流大学の心理学者でよく知られた学者なんだが、小学校4,5年の女子生徒に「あなたは男性を求めたくなることがありますか」(文章は多少違っていると思うが)という調査票を配布したという話。いくら性意識が解放的になったからといってもこれはひどい。常識がない。


さてこれまでの同僚を見回してこんな教授がいるかといわれても、分からない。大体、専門外の論文を読むなどということはないですからね。


でも、いいかげんきわまる教授はいた。例えば、ワープロに活字がないと人の名前をひらがなにしてしまう教授。選挙用の名前ではないのだからこれはまずいよ。学生に漢字が分からなければひらがなにしろと教えているのかしらん?