論文のことを書こうと思ったが、今度の株の暴落を、麻生首相は想像を絶するといい、株式評論家は、完全に市場はパニック状態だといっている。

サブプライム問題から始まり世界的金融不安が妖怪のように駆け巡っている。


大学の実際的な効用はいうまでもなく就職だが、この不況到来で就職状況が一変するのを恐れる。今年の春まではよかった。しかし、すでに始まっている就職戦線はどうなのだろうか。


就職氷河期を長い間見てきた教員としていえることは、自分を磨く以外にないということだ。しかし、就職の場合には、勉強よりもより人柄が重視されるので、そう簡単に変えることは難しい。それでも明るいキャラに変えなくては駄目だ。


ゼミ生を見ていて、もっとも効果的だと思ったのは、コネをつけるために希望の会社にアルバイトとしてもぐりこむことだ。歴史のある一流会社には、この手は通じないようだが(私の大学が中堅校というハンデがあるからだろうが)、新興の一流どころには、この手は効果的だった。何人も成功した。


いつも学生に言ってきたが、親と同じ生活水準を維持することはかなり難しい。まして、不況ともなれば、まず増す難しくなる。

心することだ。そして、あらゆる意味で自分を魅力的な人間に変身することだ。

それには今からでないと遅い。

盗作の話から、教授の倫理観の問題に発展したが、教授の道徳観は低いとも述べた。もっと正確に言うと低い人もいるということだ。

だがこういうと、人間の社会だから、道徳観が低かったり、なかったりする人がいるのは当たり前だという反論があるかもしれない。


だが待てよといいたい。

教授は教育者でもある。教育者というのは倫理というか道徳観がしっかりしていなくてはいけないだろう。なぜなら、いはば、職業上の資格に含まれるものだから。

大学の案内書を見てもらいたい。さまざまの知識の伝達は当然だが、大学は豊かな人格を育てるところでもある。倫理観がない教授は、豊かな人格を育てることが出来まい。だから、資格喪失なのだ。


倫理観のない教授は大学にいてはならないのだ。


盗作をしたり、講義を平気でサボったり、研究費を不正使用したりする教授は一人でもいてはならないのだ。


ノーベル受賞者のブレナー氏は沖縄科研機構理事長を務めているらしいが、公費で世界一周を繰り返すような問題があったらしい。研究者なら許されるともいえるが、この機構はやがて大学院大学になるらしいから、教育者としては不適切ではないか。


今日の新聞には、元文部官僚が国立大学の施設整備に関連して賄賂を貰い有罪判決になったという記事が載っている。しかも部長だ。部長といえば高級官僚。

教育者の上に立つ文部科学省の役人がこうでは話にならぬ。


話が脱線したので、次は論文の話に戻ろう。

昨日も紹介したが、この流用教授は、奥さんとの観光を出張費で落としてしまったらしい。


文部科学省の科学研究費は、私も5,6回貰ったが、正しく使用したかいなかは、良心に委ねられると思う。大学の会計は非常に厳しい。例えば、不正な使用をしがちな会合費などは、同席した人の名刺を領収書に貼り付けるということを要求される。そうでないと、仲間内で飲み食いする恐れがあるからね。


しかし、いくら厳しくしても、使いにくくなるだけで、不正流用は避けられないと思う。目白大学のケースも、内部告発がなければ絶対分からない。例えば、観光地にいってもそこの博物館や図書館にちょっとよって入場券でも貰えば、資料収集という名目がついてしまう。単なる飲み食いでも、研究会会合費といえば、通る。


これを防ぐには、良識以外にない。

もう一つある。内部告発だ。でもこんなことで内部告発をするのは、相互監視みたいで嫌なものだ。


だから、良識が必要だ。


だが、教授のモラルは健全な市民の良識を基準にするとかなり低い気がする。市民の税金が、研究費の浪費や流用にどぶに捨てられているように思う。、

文部省に対して盗作教授を内部告発しようとしたと昨日書いた。

しかし、駄目だった。

文部科学省のホームページを見ると、著作権法は内部告発の関連法規として乗っている。

しかし駄目だった。

理由は、文部科学省の助成金に関連するもの以外は、取り扱わない。その他の著作権の問題などは私学に任せているので、文部科学省は指導できないということだった。大学が取り上げないというと「警察に告訴しろ」という。警察の問題ではないと思うが、大学の名誉を傷つけたのだから、取り上げるかもしれないということだった。

でも、いくらなんでも警察沙汰にする問題ではあるまい。これはすぐに断念した。


たまたま10月1日の朝刊に目白大教授の補助金流用のニュースが乗った。研究費で家族旅行をしてしまったのである。「公的資金の拠出者である国民を裏切る行為」と書いた反省文を書いたそうだ。これも内部告発だったようだが、文部科学省の助成金だったから、文部科学省が大学に調査を命じたのだろう。

この流用教授は学部長だから、文部科学省が動かなければ不問に伏されていたはずだ。


だが、盗作教授も学生を裏切り、国民を裏切るものだろう。内部告発がされた場合、さまざまの不正は大学に対して指導してもらいたいと思う。

そうでないと大学の不正は直らない。

正義を教える大学は、少しでも不正があってはならない。

そう思わないだろうか。

大学教授の倫理はどうなっているのだろう?

公益通報者保護法というのは、通報者を伏せておくようになっている。

そでないと、新聞でとりあげらるように通報者は報復措置を受けるからだ。

『ルポ 内部告発』に内部告発者がどんなひどい目にあったかが、書かれている。だから、告発は

匿名でよいことになっている。


ところが、盗作等に関する委員長は、盗作教授の側近だったから、私の名前を教えてしまったらしい。

どんな報復がくるのか、半ば楽しみにしていたが、なんにもなかった。


ここで争って公になったら損だと思ったのだろう。賢明な判断というか、悪知恵が働くというか。

相手にしてもらえないのではどうしようもない。といって大学の教員が盗作をするなどということは偉そうなことを

言ってきた教員としてできない。このまま沈黙したら学生に恥ずかしい。


そこでマスコミに情報提供した。

マスコミの取材を受けて学んだのは、ジャーナリストの基準の方が、大学の教員よりはるかに厳しいということだ。資料を見せたら、ジャーナリストだったら、間違いなく懲戒免職だといっていた。

大学の教員は軽く見られているのがよく分かった。大学の教員ならこの程度のことはやるだろうということだろう。

世間一般はどう見ているのだろうか。大学の教員はモラルが低いと思われているのだろうか。

残念なことである。


そうそう、文部科学省にも相談に行った。これはまた