商工会・商工会議所等からセミナー講師として依頼されるために -15ページ目

受講者からの評価や感想、セミナーの成果を知らせる

あなたがどれほど「私のセミナーは素晴らしい」とアピールしても、当人の言葉ですから、エージェントにどこまで信用してもらえるかはわかりません。そこで活きてくるのが、実際の受講者から受けた評価や評判です。

 

自主セミナーでも、どこかからよばれて出かけて行ったセミナーであっても、かならずあなた自身でアンケートを取り、その内容をエージェントに知らせましょう。

また、回数を重ねるうち、アンケートとは別に、セミナー後に心のこもったメールや手紙をいただくことも増えてくるはずです(私もあたたかいメッセージを受けることが時々ありますが、こういうのは本当に嬉しいものです)。

それも併せて、ひとつの資料にまとめて報告するのです。あなたのセミナーの、いわば成績表のようなものです。

 

たとえあなたが「いいもの」だけをピックアップするにせよ(もちろん私もそうしています)、資料に書かれてあるのは実際の受講者の声ですから、エージェントも素直に読ん

でくれます。

単に当日の感想だけを尋ねるのではなく、次のセミナー企画につながる材料やヒントまで引き出すインテリジェントなアンケートの取り方は、また、別の機会に詳しくお話ししましょう。

 

もうひとつ、エージェントに提出したい資料は、「セミナー後、受講者にこんなにいい変化が起こった」という結果です。たとえば「『コミュニケーションスキルセミナーで学んだことを現場で実践したら、部下との距離感が縮まった』という喜びの声が届いた」、「『相続セミナーを受講したおかげで、父の他界後はスムーズで円満な相続ができた』というお礼のメールが来た」、といった内容です。

 

これは前述の「セミナーそのものの印象」とは違い、セミナー実施後に受講者が学んだことをどう活かしたかというロングタームの結果です。

いい結果が出れば、商工会・商工会議所などの依頼者や受講者個人から講師に直接お礼の言葉が届くことが多いもの。

あなたのセミナーが「実用的」「使える」「役に立つ」という証拠ですから、これも積極的にエージェントにアピールしましょう。とくに何かのきっかけを待つ必要はありません。「こういう成果が出たそうなので、ちょっとお話しさせてください」と、「近くに来たついでに」(大義名分です)訪ねていけばいいのです。

【著作一覧】

◆ 士業のための「生き残り」経営術(角川フォレスタ)

  http://www.npc.bz/book4/

◆ 依頼の絶えないコンサル・士業の仕事につながる人脈術(同文舘出版)

  http://www.npc.bz/book3/

◆ 90日で商工会議所からよばれる講師になる方法(同文舘出版)

  http://www.npc.bz/book2/90days/

◆ 銀行融資を3倍引き出す小さな会社のアピール力(同文舘出版)

  http://www.npc.bz/book1

顧問契約を更新してもらえない

独立してある程度経営が軌道に乗り、何件かのクライアントとも顧問契約が出来てしばらくすると、あることに悩まされました。

それは、

「クライアントが契約更新に応じてくれない」

ということでした。

一所懸命、コンサルティングをして、成果が上がっているのにもかかわらず、1年たつと、ほとんどのクライアントが

「今回でもう結構です」

と、契約を打ち切られるのです。

「これはまずい」と思い、「何故、契約を打ち切られるのか理由を教えてもらえませんか?」と聞いたところ、

「ヒガシカワさんと話をしていたら、自分の意見をあまり言えず、言われるばかりなので、聞いていてしんどい」

ということでした。

そこで初めて「聞く」ことの大事さに気づき、「聞くスキルを高めたい」と考え、「コーチング」と「NLP」を学びました。

それらを学んだことで、それまで自分が「8」話して「2」聞いていたところを、「7」聞いて「3」話すというスタイルに改めました。

すると、クライアントの満足度が上がり、先方から「契約打ち切り」と言われることはなくなりました。

それだけでなく、初めての相談者からの顧問契約につながるケースも5倍以上に増えました。

私が「士業はコーチングを絶対に学ぶべき」という所以です。

でも、士業のみを対象としたコーチング講座がないので、立ち上げました。

入り口だけでもいいので、士業であればコーチングを学んでいただきたいと思います。

士業コーチングセミナー(入門編)

http://www.npc.bz/s_20121122.html

20121122日(木) 18:3021:00

20121130日(水) 18:3021:00

2012121日(土) 14:0016:30

※どちらも同じ内容です。都合の良い日程をお選び下さい。

セミナー受講者に勉強会の誘いを送る


セミナー受講者の中に見込み客を見つけても、その人々が「しつこく営業されるかもしれないから、訪問まではちょっと…」という考えを持っていることもしばしばあります。前項の「無料訪問相談券」を使ってもらえず訪問への手立てがない場合は、もう一段階クッションをはさみましょう。ご提案したいのは、あなた自身が主催する勉強会への誘い。勉強会とは、他社の事例研究や参加者自身の会社が持つ課題について話し合う集まりです。

 

勉強会は、5名以下の少人数で

見込み客を顧客にするのが目的なので、できる限り密な関係になれるような少人数の会合にしましょう。人数が少なければ個別の案件について詳しく話ができるため、聞く側も納得しやすく、参加者同士の結びつきも強くなって満足度が高まります。

また、濃い内容の話をやりとりすることで相手の会社の内容も深く把握できるため、相手の潜在ニーズに対する提案材料が見つかることもしばしばあります。

何よりも、同じ場所で同じ勉強をすることで、強い共感や仲間意識が生まれるのが一番大きなメリットでしょう。もちろん勉強会は1回限りではなく、複数回の開催も可能です。

 

内容の充実した1回の勉強会、あるいは複数回の勉強会を通して「ある程度の信頼関係ができた」と思ったら、会合のあと個別に声をかけて「勉強会の中でお話したことですが、もう少し細かく説明した方がいいと思いますので、近いうちに御社を訪問して詳しくお話ししましょうか」と提案するのもおすすめです。

ここまで来れば、相手から断られることもそうそうないでしょう。「営業」という堅苦しい意識や気兼ねを持つことなく相手の会社を訪問し、マンツーマンで話をすることができるようになります。

 

誘いは、セミナー後1週間以内に

初めての出会い以降、できれば1週間以内に誘いの連絡を入れましょう。見込み客になりそうな度合いが高い相手なら、「無料訪問相談券」の回収先よりも優先して二度目の会合を果たすべきです。チケット回収先は訪問の約束がほぼできているようなものですから、後回しでも構いません。回収できていない相手にこそ、セミナーの記憶が薄れないうちに早めのアプローチを心がけてください。

 

【著作一覧】

◆ 士業のための「生き残り」経営術(角川フォレスタ)

  http://www.npc.bz/book4/

◆ 依頼の絶えないコンサル・士業の仕事につながる人脈術(同文舘出版)

  http://www.npc.bz/book3/

◆ 90日で商工会議所からよばれる講師になる方法(同文舘出版)

  http://www.npc.bz/book2/90days/

◆ 銀行融資を3倍引き出す小さな会社のアピール力(同文舘出版)

  http://www.npc.bz/book1