あなたがどれほど「私のセミナーは素晴らしい」とアピールしても、当人の言葉ですから、エージェントにどこまで信用してもらえるかはわかりません。そこで活きてくるのが、実際の受講者から受けた評価や評判です。
自主セミナーでも、どこかからよばれて出かけて行ったセミナーであっても、かならずあなた自身でアンケートを取り、その内容をエージェントに知らせましょう。
また、回数を重ねるうち、アンケートとは別に、セミナー後に心のこもったメールや手紙をいただくことも増えてくるはずです(私もあたたかいメッセージを受けることが時々ありますが、こういうのは本当に嬉しいものです)。
それも併せて、ひとつの資料にまとめて報告するのです。あなたのセミナーの、いわば成績表のようなものです。
たとえあなたが「いいもの」だけをピックアップするにせよ(もちろん私もそうしています)、資料に書かれてあるのは実際の受講者の声ですから、エージェントも素直に読ん
でくれます。
単に当日の感想だけを尋ねるのではなく、次のセミナー企画につながる材料やヒントまで引き出すインテリジェントなアンケートの取り方は、また、別の機会に詳しくお話ししましょう。
もうひとつ、エージェントに提出したい資料は、「セミナー後、受講者にこんなにいい変化が起こった」という結果です。たとえば「『コミュニケーションスキルセミナーで学んだことを現場で実践したら、部下との距離感が縮まった』という喜びの声が届いた」、「『相続セミナーを受講したおかげで、父の他界後はスムーズで円満な相続ができた』というお礼のメールが来た」、といった内容です。
これは前述の「セミナーそのものの印象」とは違い、セミナー実施後に受講者が学んだことをどう活かしたかというロングタームの結果です。
いい結果が出れば、商工会・商工会議所などの依頼者や受講者個人から講師に直接お礼の言葉が届くことが多いもの。
あなたのセミナーが「実用的」「使える」「役に立つ」という証拠ですから、これも積極的にエージェントにアピールしましょう。とくに何かのきっかけを待つ必要はありません。「こういう成果が出たそうなので、ちょっとお話しさせてください」と、「近くに来たついでに」(大義名分です)訪ねていけばいいのです。
【著作一覧】
◆ 士業のための「生き残り」経営術(角川フォレスタ)
http://www.npc.bz/book4/
◆ 依頼の絶えないコンサル・士業の仕事につながる人脈術(同文舘出版)
http://www.npc.bz/book3/
◆ 90日で商工会議所からよばれる講師になる方法(同文舘出版)
http://www.npc.bz/book2/90days/
◆ 銀行融資を3倍引き出す小さな会社のアピール力(同文舘出版)
http://www.npc.bz/book1