モルシ政権が崩壊したエジプト。
マンスール暫定大統領が、ノーベル平和賞受賞者の国際原子力機関(IAEA)前事務局長のムハンマド・エルバラダイ氏を暫定首相に任命したという噂が出ている。
軍が国際的な知名度のあるエルバラダイ氏を起用することで、クーデターによるモルシ大統領解任に懸念を示すUSAなどの理解を得たいという作戦なのであろう。
ただ、メデイアからの報告もどんどん錯綜してしまって、いったいどこがどれが真実なのか?
本当にわからなくなってしまっている。
軍のクーデター後のエジプトはどこへ向かっているのか。
そんな中で、やはりである。
エジプト軍がイスラム系メデイアへの規制を強めているようで、
ムバラク政権を崩壊に追い込んだ2011年の"アラブの春"以降、報道の自由が広がったらしいが、
結局軍の意向に沿わないものは圧力にされされることになっている。
朝日新聞の朝刊によると、
カイロにあるテレビ局"ミスル(Misr)25"。
この放送局は、ムバラク政権が崩壊した2011年。
モルシ氏の出身母体・ムスリム同胞団によって設立。
そのスタジオに兵士たちが突然侵入。
ニュース番組の生放送中だったキャスターや解説者、スタッフら十数人が逮捕。
翌日解放されたものの、放送は今でも禁じられている。
モルシ氏を支持するイスラム厳格派サラフィー( سلفية/Salafism=現状改革の上で初期イスラムの時代(サラフ)を模範とし、それに回帰すべきであるとするスンナ派の 思想)系のテレビ局ハーフェズ(Hafez)やナースもスタッフが逮捕されて放送は中止。
カタールの衛星テレビ・アルジャジーラ(الجزيرة/Al Jazeera)の放送のうち、同胞団幹部の出演が多かったエジプト向け専用局も一次停波。
同胞団系の自由公正新聞も4日から3日間発行されなかった。
モルシ支持派がデモを続けるカイロ郊外では、
地上波17局を傘下に持つ国営テレビ局の中継車がアンテナや三脚ごと放置されている状態。
モルシ氏がやってきた報道にも比較的にいい意味緩慢な姿勢は、
私達のような、他の国、しかもアジアにいる市民にとっては、エジプト・アラブを知る絶好のチャンスであったわけだが、
今回の軍に対する横暴は、メデイアを通じた情報を得るために、不自由な状況が増すばかり...
いわゆる"アラブの春"以前に逆戻りすることになるのではないか...という懸念がある。
それぞれの思想の違い、考察の差異こそが、メデイアのパワーを増長する。
ただ、権力で追い込んだり、政治的な理由で電波を止めるなどということは、国民に開かれたメデイアというものの立ち位置として、宗教や民族の問題を加味しても、私は理解に苦しむ。
軍もUSAに歩み寄る雰囲気で、新しく開かれた対応を試みたようにも見せてはいるが、そこに含んでいる感情が問題だ!
リアルはいったい何なんだ?!どれなんだ??
そんなことを考えながら、押さえつけられたメデイアの隙間を這う、様々な情報を探っている。
マンスール暫定大統領が、ノーベル平和賞受賞者の国際原子力機関(IAEA)前事務局長のムハンマド・エルバラダイ氏を暫定首相に任命したという噂が出ている。
軍が国際的な知名度のあるエルバラダイ氏を起用することで、クーデターによるモルシ大統領解任に懸念を示すUSAなどの理解を得たいという作戦なのであろう。
ただ、メデイアからの報告もどんどん錯綜してしまって、いったいどこがどれが真実なのか?
本当にわからなくなってしまっている。
軍のクーデター後のエジプトはどこへ向かっているのか。
そんな中で、やはりである。
エジプト軍がイスラム系メデイアへの規制を強めているようで、
ムバラク政権を崩壊に追い込んだ2011年の"アラブの春"以降、報道の自由が広がったらしいが、
結局軍の意向に沿わないものは圧力にされされることになっている。
朝日新聞の朝刊によると、
カイロにあるテレビ局"ミスル(Misr)25"。
この放送局は、ムバラク政権が崩壊した2011年。
モルシ氏の出身母体・ムスリム同胞団によって設立。
そのスタジオに兵士たちが突然侵入。
ニュース番組の生放送中だったキャスターや解説者、スタッフら十数人が逮捕。
翌日解放されたものの、放送は今でも禁じられている。
モルシ氏を支持するイスラム厳格派サラフィー( سلفية/Salafism=現状改革の上で初期イスラムの時代(サラフ)を模範とし、それに回帰すべきであるとするスンナ派の 思想)系のテレビ局ハーフェズ(Hafez)やナースもスタッフが逮捕されて放送は中止。
カタールの衛星テレビ・アルジャジーラ(الجزيرة/Al Jazeera)の放送のうち、同胞団幹部の出演が多かったエジプト向け専用局も一次停波。
同胞団系の自由公正新聞も4日から3日間発行されなかった。
モルシ支持派がデモを続けるカイロ郊外では、
地上波17局を傘下に持つ国営テレビ局の中継車がアンテナや三脚ごと放置されている状態。
モルシ氏がやってきた報道にも比較的にいい意味緩慢な姿勢は、
私達のような、他の国、しかもアジアにいる市民にとっては、エジプト・アラブを知る絶好のチャンスであったわけだが、
今回の軍に対する横暴は、メデイアを通じた情報を得るために、不自由な状況が増すばかり...
いわゆる"アラブの春"以前に逆戻りすることになるのではないか...という懸念がある。
それぞれの思想の違い、考察の差異こそが、メデイアのパワーを増長する。
ただ、権力で追い込んだり、政治的な理由で電波を止めるなどということは、国民に開かれたメデイアというものの立ち位置として、宗教や民族の問題を加味しても、私は理解に苦しむ。
軍もUSAに歩み寄る雰囲気で、新しく開かれた対応を試みたようにも見せてはいるが、そこに含んでいる感情が問題だ!
リアルはいったい何なんだ?!どれなんだ??
そんなことを考えながら、押さえつけられたメデイアの隙間を這う、様々な情報を探っている。