エジプト軍最高評議会が暫定大統領に、最高憲法裁判所のアドリ・マンスール(Adly al-Mansour)長官を指名した。
マンスール長官は最高憲法裁判所で宣誓式に臨み、暫定大統領に就任。
軍のロードマップに従い、選挙で正式な大統領が選ばれるまで統治する。

マンスール暫定大統領は、
「人民の意思に従った自由で公正な選挙を期待する」と、早期に大統領選と国民議会(下院)選を実施するよう呼びかけた。

USAなどは、軍によるモルシ氏の強制解任に深い懸念を示しており、早期の民政意向を強調することで、国際社会の批判を避ける狙いがあるとみられる。

今回のモルシ大統領解任劇に関して、
彼の出身母体のイスラム政治組織・ムスリム同胞団系の放送局などが相次いで放送を停止。
治安当局が放送局のスタッフを拘束。それ以外の放送局でもモルシ氏の支持者が大規模な集会を開いていたカイロ郊外ナスルシティーからの中継が途絶えた。放送禁止の命令が出たため。
「治安上の理由」を強調するものの、波状的な反政権デモに見舞われたモルシ政権がメデイアを規制しなかったのと対称的である。
facebook,twitterなどのソーシャルメデイアに対する規制は今のところ行ってはいない。

以上、朝日新聞今日の朝刊からの情報である。

エジプトは、実は食糧の自給率が低く、エネルギーも輸入している。意外に思えるが。
観光業で稼いだ外貨を使って主食の小麦や石油製品を買い、何とか経済が回っていく状態。
お金が不足している国で経済を活性化させるためには、外国から投資が不可欠だが、政治的な混乱を嫌って、工場立地などの直接投資は減少。失業率は2ケタに達し、人々の不満は高まる一方だったようだ。

そんな中での今回のクーデター。
モルシ大統領は、どうあれエジプト初の文民大統領。
そんな大統領の解任を選んだエジプト国民は、、
生活よりも経済の発展よりも、もっとも尊く大切な国家の平和への追求を考えると、
本末転倒、結局、軍の統治という元の体制に戻ってしまったわけである。

人間は、欲に苛まれ生きている。未来よりも、もっというなら現実に掴み取る可能性が不確かなものよりも、
確実に今受ける感触。つまり、今の生活を現実的に求めてしまうのであろう。
それは、それぞれの国の事情や宗教などの影響もあるかとは思うが、
せっかく掴んだ未来への平和の可能性。
国民の意見として、それを壊し、新しい(元の)カタチを選んだのなら。
それぞれの個の責任でもって、アラブの平和を築き上げてもらいたい。
そんなことを、感じてしまった。

平和がもっとも尊いと思うから...