自分の卵
スーパーカミオカンデでノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊さんのコラムがとても良かったので転載。
http://www.asakyu.com/column/?id=322
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おちこぼれを自認してきた私ですが、人の言説や反対意見に右往左往したり、つぶされたりしなかったのは、逆説的に言えば仕事の現場でエリートではなかったからでしょう。ノーベル賞を受賞できたことはうれしく、私の実験や研究が広く評価されてありがたいことだと思いますが、それまでのプロセスが独創的であればあるほど、実は冷ややかな目にあうことも多かったのです。
もしも私の学業や研究が順調にきていたら、反対意見にさらされた時点で馬脚を現していたかもしれません。日本では人の言われたことをそのまま受け入れて学ぶ人間がエリートコースを歩いていますが、これが日本の打たれ弱さでもあると思いますね。
仕事人であるなら、今はまったく評価されない発想でも、いつかはモノにしてみせるという自分ならではの考え方をじっと抱え、育てていくべきだと思います。私は「自分の卵」と呼んでいますが、三つか四つは独創的な卵が欲しい。それは、将来必ず本気でかえす覚悟を秘めた卵です。
世の中にあふれる情報も、自分の卵を基準にした視点で見つめ取捨選択する。つまり自分のモノサシだけで冷静に残していくから独自の情報が積み上がっていくのです。日々の学業や仕事はもちろん手を抜かない。雑事もある。しかし、静かに胸深くにある自分のすべき仕事が、人を強くするのです。
簡単にできることを集めたら
人によって、簡単にできることは全然違う。
- 人を集めるのがうまい人
- プログラムを組むのがうまい人
- 文章を書くのがうまい人
などなど。
その人自身は 「こんなの当たり前、簡単だよ」 と思っていることでも、
他の人からしてみれば全然そんなことはない。
だから、そういう簡単なことを、うまく組み合わせられれば、
すごい力がうまれる。
逆に言えば、
そういう組み合わせができるためには、以下3つに気を配る必要がある。
- 何と何の組み合わせが必要なのか
- 動いてもらうには、どういうインセンティブが必要なのか (やりがい、学習機会、お金など)
- 全体をスムーズに動かすためには、どういうスケジュールを組む必要があるのか
戦略コンサルでは上記3つ全てが学べるので、非常に運が自分は良かったと思う。
そして、力を貸して一緒に取り組んでくださっている皆様方、本当に非常に感謝しております。
ありがとう。
起業の不安
起業する、という方向性だけではなくて、
ここ1年間、起業を現実的に考える機会が多くなった。
そして、現実的に考えれば考えるほど
漠とした不安感を感じるようになった
漠とした不安感、というだけでは何も前に進まないから
具体的に言葉にしてみた
「上司がいないという状況で、
コンサルタントとして今働いているほど
集中して仕事に取り組めるのか」
「今の僕の人脈で大丈夫なのか、
人脈は狭くなったりしないのか」
何人かの社長と会って話を聞いたり、
色々自分で体験しているうちに、答えがみつかった
一つ目の不安に対しては、
「社長業は、そもそも楽しいから、
集中して取り組める仕事が多い」
「人と会うアポを前もって入れれば、
そこが自動的に締切になるから、
例え気の進まない仕事であっても
きちんと集中して取り組める」
二つ目の不安に対しては、
「全てに対応しうる完璧な人脈を持とうとしたら
時間がかかってしょうがないから、
事業会社に入るといったような
人脈の点での準備は必要ない」
「むしろ、他人に頼る力が重要。
人脈を持っている人にお願いすることが重要。」
「また、初対面の人を説得しうるような
ロジックと迫力が重要で、
それがないと長年付き合っている人でも動かせない」
もちろん、「お金が続くのか」など、
不安を挙げればきりがない。
ただ、この二点について自分なりの回答が見つかったことは
ここ最近で非常に大きな収穫だった
「この事業をやりたい」
「今やりたい」
そういう気持ちがある一定水準を越えてあふれ出したときに、
実際起業するのだろう
群れの作り方
冒険の途中に読んだ雑誌の中に面白い記事があった
動物の群れのついての記事で、
魚やシマウマ、牛などは大群で群れるが、
これは群れることによって天敵がターゲットを定めにくくなるというメリットがあるからだという。
そして、群れにはリーダー・管理者は存在せず、
誰も全体は把握していないという。
そのかわり、個々がある種の法則を守ることによって、
自然と群れとしての統率が取れるのだという。
例えばある魚の場合、
(1) 周りと同じ方向に泳ぐ
(2) 周りの近くにいる
(3) 周りと衝突しない
魚が守っているのはこの3つだけ。
これだけで、よくテレビの生物番組で見るように
群れ全体がまるで1つの生き物のように統率が取れた動きをする。
その結果、生き延びる確率が高まる。
これはインターネットでも同じになるのだろうと思った。
ある人のとった行動に対する評価も、
ある種の法則をうまく設定すれば、
評価そのものを求めずとも
自然にバランスがとれた生態系が誕生するのだろう。
とか書いていると、
ある本を思い出した
あまりに難しすぎて途中で投げ出した割には、
今まで僕が読んだ中で感銘を受けた本10冊には
必ず入る本。
冒険の途中経過
冒険は、うまく行っているのか行っていないのかよくわからず、ちょっと不安。
とりあえず何人かに話を聞く
↓
その中でベストと思われる選択肢をやってみる
↓
そこで出会った人に話を聞く・出会ったことについて考える
↓
その中でベストと思われる選択肢をやってみる
こういうことの繰り返し。
ドラゴンクエストの実地版みたいで面白い。
冒険
ひさしぶりに冒険じみたことをしに行く。
行ったこともない、知っている人もいないところに行って
なかなかできそうもないことに挑戦する。
期限は1週間しかなく、
達成できるかどうか、正直、すごく緊張している。
でも、ただ1つわかっていることは、
行くってことが大事だということ。
行けば何かが待っていて、
そこでうまく立ち回って
狭いところを通していく、
そういうウルトラQは自分は得意だから、
だから、出かけていく。
『アヒルと鴨のコインロッカー』
『アヒルと鴨のコインロッカー』を見てきた。
映画を見るときは、東京ウォーカーのユーザー評価 を参考にすることが多い
(ほとんど外れない)
始め1時間は、すごくつまらない映画かと思ったが、
残り1時間で逆転。
「xxxだと、相手にしなかっただろう?」
のくだりでは、思わず泣いてしまった。
様々なテーマに切り込んだ、いい映画である