フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記 -103ページ目

定量分析 続き

定量分析、昨日まで、ぜんぜんわからなかった。


今日も日曜日だけれど、会社に来て、ずっと考えていたら、

ぱっと、光がさした。


「 わかったぁ~!!!」


あるパートナーの、『仕事は極力単純化しろ』との教えに従って、

今回の3つのアンケートのデータベースのテーブルの構造を丁寧にノートに書き、

それに、各重みづけ関数を対応させていったところ・・・


「 そういうことかぁ~!!!」


どうやら、僕は、

「IF関数で母集団の一部をマスクする」 ということと、

「重みづけ関数で、重要な回答の比重を上げ、そうでないものを下げる」 ということを、

混同していたらしい。


そこから先は、すごい簡単。


今までの作業分が全て間違っていることがわかり、それを全部捨てて、

先輩ほどの早さではないが、けっこう早いスピードでさくさくこなす。


わからなかったことが、わかるようになる。


すごい快感。


定量分析に関して、チームの戦力にようやくなれたと思った。

定量分析

定量分析というのは、消費者などにアンケートをとって、
そこから得られたデータを分析する、というもの。

「修学旅行はどこへ行きたい」というアンケートをとって集計する、
の複雑版だと言えばいいだろうか。


今回、アンケートは3つあって、
そこから作られるデータベースのテーブルは8個あり、
その全てのテーブルで、重みづけ関数のOn/Offを調節しながら、データを分析している。


重みづけ関数というのは、
「今回のデータだけど、本来の母集団の姿からちょっとゆがんじゃったんじゃない?」
というときに、Onにすると、自動的にゆがみを修正してくれる関数である。
(わかりにくいかもしれませんが、これでもかなり簡単に言っているつもりです)


今回使っているのは、STATISTICA とかいう統計ソフト。
エクセルやアクセスくらいなら使ったことはあるが、統計ソフトは初めて。
しかも、これを使ってプログラミングをするのだ。
平均値とか、重みづけとかを、コマンドで入力していくのだ。


しかも、さすが外資、配布されるソフトウェアは英語と来ている


えーーーん 泣


と、この4日間くらい取り組んでいるが、

気分が沈没している。

ていうか、まったくわからない。


それでも締め切りは迫るから、一生懸命パソコンに向かい、懸命に理解しようとする。

でも、「は?」 という感じで、体が受け付けない。

先輩に色々説明してもらっても、まったく意味がわからない

「もういいから、早く終わってよ」と、それが苦痛でたまらない。

前の記事で書いた、「根切り 」を久々に思い出した。

先輩がやれば20分で終わる作業を、10時間かかってやり、ボツにされた。


「なんでこれを4日で俺にやらせようとするの!」 とずっとイライラしていた。

モレをなくすことができて、初めて優先順位付けができる

モレの話ばかりして非常に恐縮だが、モレのなさ(=網羅的であること)は非常に重要


たとえば、シゴトの優先順位を決めるのでも、

すべきシゴトを全てリストアップできなければ、

「これやっとくの忘れた!」 が出てきて、

せっかく優先順位付けしたのに意味のないことになってしまう


同じく、

Aについて調べて、報告書をまとめる、というシゴトがあったとき、

そのプロセスを、ひとつひとつの作業のレベルまで分解できなければ、

どの部分まで自分でやるとか、どの部分は他の人にやってもらうとか、

だからいつまでのどんなリソースを押さえておくべきかとか、見えてこないんです。

だから、作業はどんな優先順位にすべきか・・・ ということが見えてこない

その結果、報告書提出前日に徹夜したり、他の人にうまく仕事をやってもらえなかったりするのです


議事録200ページを1ページにまとめるのでも、

最後は大事な部分だけを残す(内容に優先順位をつける)のだが、

やっぱり網羅的に、全項目を踏まえたのちに、内容を削っていかないと、

最初から適当に内容を絞り込んでいたら、最後出来上がったものに自信が100%持てないわけです。

だから、モレの無さが重要なのです

モレをなくすことができて、初めて優先順位づけがきちんとできるわけで、

その逆はない。


というわけで、優先順位付けができない、むずかしいと考えている方がもしいたら、

まずは網羅的に考える(モレをなくす)ことからトレーニングされると良いでしょう。


ちなみに今の僕の状況はというと、

だんだんモレがなくなってきたけれど、

優先順位づけについては満足できるレベルではない。


だから、モレなく押さえているから、仕事量は膨大になり、

でもそこに明確な優先順位はないから、

いつまでたっても終わらない。。。


というわけで、いま大変眠いです


サル団子

サル団子というらしいが、非常にかわいい・・・


saru_Dango

どうやったら戦略コンサルの面接が通るか

大学のゼミのOB会があって、参加してきた

非常に伝統のある、いいゼミで、

OB・現役のつながりは強く、100人くらいが一同に会す。

久々に先輩・同期・後輩と話せて、非常に楽しかった。


そんな中、就職活動中の後輩からこう聞かれた

「どうやったら戦略コンサルの面接が通りますか?」


ぼくはこう答えた。

「数を受けることだね。」


単純な話、外資戦略コンサルなんて、倍率は100-1000倍。

受かるかどうかなんて、宝くじにあたるかどうかみたいなもん。

だったら、宝くじはたくさん引いておけば、当たる可能性は高いと思うのだ。


「僕ももう一度就職活動やっても、また受かるかどうかわからないし、

 だから宝くじみたいなもんだから、たくさん受けてみてごらん」

「一般の日本企業とは就職活動が時期的にかぶらないから、いろいろやってみて損は無いと思う」

「だいたい、どういうファームかなんて、外から見えないから、面接受けて、

 コンサルタントひとりひとりに会って話をしてみて、その中から判断していくしかないからさ。」

と言った。


ま、外資戦略コンサルの面接=宝くじ、これもあながちウソじゃなくて、

僕の実際の経験では、

 ・吉野家について3年夏に調べていて、吉野家のひとにも企業訪問していた。

  そうしたら、就職活動のときに、たまたまケーススタディーで吉野家が出てきて、

  もうケースの答えは吉野家の人に聞いていて最初から知っていたんだけど、

  与えられた資料見ながらいかにもその場で考えたふりしていたら、通った!

 ・ユニクロについて大前研一氏の「こうしたらいい!」みたいな雑誌記事を読んだことがあって、

  そうしたら、パートナー面接でたまたまユニクロが出てきてきて、

  いかにもその場で考えました、という感じで大前氏のアイデアをしゃべったら、通った!

ということがありました。 

ウソじゃないです。


一部の学生は、戦略コンサルになるために、

就職活動までに、自分たちでセミナー等に企画してケーススタディーをやるそうですね。

現に、戦略コンサルに入った人の3-4割(感覚的に)は、そういうケーススタディーの経験者。

ぼくは違うので、このケーススタディが役立つかどーかは正直よくわかりません。


役立ちそうな気もするけど、アタマが硬くなっちゃいそうな気もする。


だけれど、なるべく多くのファームを受ける、というのは確実にオススメできます。

戦略コンサルを考えている方は、下記のサイトの会社くらいは全て受けてみてください

http://www.movin.co.jp/cgi-bin/firmlist.cgi?-1

無料航空券をGet!


以前のエントリ で、

マイルがたまるクレジットカード(United Airlinesセゾンカード)を申し込んだので、

1年程度で、アジア往復航空券がもらえる予定、と書いた。


で、今日マイルをチェックしたら、

アジア往復航空券がもらえる2万マイルに既に達していた!


どこに行こうかなぁ~


北アジア 中国(香港を除く), 韓国, 台湾, グアムに行けるらしい。


この2万マイルだが、

1万8000円を買い物代金でたまるマイルで稼いで、残り2000マイルを国内線(ANA)で稼いでた


どこへ行こうかなぁ


ちょっと嬉しい

ほめてもらった

昨日作った議事録200ページのサマリー(40ページ)が、メンバーの中でたいへん好評だった。


「グッジョブ」

「非常にまとまっているし、見やすいし、気になったトピックはすぐ深堀できるし、

 非常にいいと思います」


ほめられたことは純粋に嬉しかった。

昨晩とかは、「これはいいシゴトしてるな」 と感じていたし。。。


だいたい、今までなかなかシゴト上のことでほめてもらえなかったし。

もちろん、「とてもいい出来でした。Thank you」みたいなフィードバックは、

とくに外国人からもらうんだけれど、

今回のように感情をこめて褒めてもらえるのは初めて。


いつもは Meets Expectations(期待を満たす) 位のレベルをねらって仕事をしていて、

30%くらいの確率で Meets Expectations(期待を満たす) な出来で、

70%くらいの確率で、Below Expectations(期待以下) な出来だったと思う。


ま、Below Expectationsも1年目だから当たり前で、

上の人もそこを織り込み済みで僕に仕事を振ってくる。


だから、Below Expectations(期待以下) な仕事をしても、挽回する時間は用意されている。

たとえば土日とかに。 (笑)


そんな中、今日の僕のやった仕事は、はじめて Exceeds Expectation (期待以上)だったんだろう


んー、実は複雑な心境。。。


いままでは、「あんまりこの会社は人をほめることがない会社なのかな」 と思っていたけれど、

それはただ単に自分の仕事の出来が良くなかっただけなんだと思い知らされたからだ。


そういう意味では、ちょっとブルー。

インタビューのまとめ

滞在先の金沢のホテルで午後はずっとお仕事。

今回のインタビューのまとめをやっていた。


今回の一連のインタビュー、計40回。

議事録は、ワードにして200ページを越えている。


そんな中から、まとめをつくっている。

「Aのうちの多くはBと考えている」 程度に書けばいいだけのときもあれば、

「CにおいてDである人のほとんどは、EにおいてFである」 なんてややこしいときもあり。。。 

まとめは現在33ページになった。

うち、要旨部分だけを抜き出せば、3ページくらいかな。


戦略コンサルがやろうとしていることは、学生の調査がやろうとしていることと、

本質的に違いがないように思っている。

だが、圧倒的に、深くて、早くて、正確で、網羅的。

この差が、まったく次元の違う成果を生み出す。

これが戦略コンサルの仕事だと思っている。


だから、僕も、圧倒的に、深くて、早くて、正確で、網羅的になれるよう、がんばっている。

アイツあの程度で十二指腸潰瘍かよ

昨日はけっきょくラーメン屋「てつや」を食べる時間も無く、札幌から羽田に戻ってきた。

インタビュー自体は良かったからいいんだけれど。


で、東京に戻ってきても、お腹がずっとぐるぐる言ってる

そこで、医者に行って調子を見てもらった。


便が最近赤いんです、と言うと、

「出血しているかもしれませんね」

ただの風邪・下痢じゃなくて、十二指腸潰瘍とか胃潰瘍を疑われ、

至急、大病院に行った


「たしかに忙しいときもあったけれど、最近はそれほどでもなし、

 ここで十二指腸潰瘍とかになったら、

 『アイツあの程度で十二指腸潰瘍かよ』 とカッコ悪いなぁ」

「もし末期の腸癌だったらどうしよう、会社辞めるのかな? 彼女、俺のこと切ったりするのかな?」

なんて不安もよぎりつつ・・・


まずは、軽い脱水症状があるとのことで、点滴を打ってもらった

そのあとは、CTスキャンとレントゲンと血液検査。


結果は、なんのことはない、軽い出血はあるかもだけれどだいじょうぶ、ということでした。


よかったよかった。



ところで、明日は宇都宮~。 その足で金沢へ。。。

宇都宮といえば餃子?

金沢といえば何だ?

正直、楽しみと言うよりももはや面倒くさい。


おー、もう午前1時。

もう帰らなきゃ。

エゴイスト

最近、自分とタメか年下のスポーツ選手で、

スタープレーヤーがたくさん出てきている・・・


ボクシングの亀田興毅

モーグルの上村愛子

ゴルフのミシェル・ウィー

相撲の朝青龍


彼らを見ていると、共通点がひとつあることに気づく。

「エゴイストである」 ということだ


エゴイスト、の定義だが、

「スラムダンク」の井上雄彦の最近の作品「リアル」に出てくる定義だ。

井上 雄彦
リアル (4)

その中で、ナガノミツルというオーストラリア帰りのプレーヤーがこのようなことを言っている。


「エゴとは いわば、

 『自分はこんなプレイをする人間である』という宣言

 『自分のプレイはこうだ』という決めつけにも似た信念」


「周りと衝突しても、自分を使ってもらえなくても、

 エゴをひっこめるつもりはなかった」


「戦う者なら、『俺こそが一番だ』という巨大なエゴありきだ

 敗北や挫折や、さまざまな経験でいずれそれは削られて形を整えていくだろう

 それが成熟ということ」



こんなことここで愚痴ってもしょうがないんだけれど、

じぶんが全然エゴイスト足りてないんだよなー