■スパイダーマンの人気キャラクターの主演作「ヴェノム」の感想
ヴェノム
を観てきました。
公式サイト:www.venom-movie.jp/
スパイダーマンの宿敵としても人気の高いヴェノムを主役に据えた、ソニーサイドのマーベル映画最新作。
監督は「ゾンビランド」のルーベン・フライシャー監督です。
もともとスパイダーマンと関連性の強い誕生背景を持ったキャラクターなのですが、今作ではスパイダーマンを登場しない別の世界軸のキャラクターとしてヴェノムを描いています。
私のヴェノムとのファーストコンタクトはなんといってもマーベルvsカプコンです。この頃は“ベノム”。
本作を観てきた感想をざっくり一言でいうと
んー、
楽しい♪
という感じで、割とライトにポジティブな気持ちになれた映画でした。
もう少し詳しい感想を書いていきます。
■まさかの正統派バディムービー!?
事前の特報の不気味さや、広告のダークヒーロー推しの感じから、過激で残酷な作品をイメージして、ドキドキしながら挑んだ一本ではあったのですが・・・蓋を開けてみれば一転、中身は負け犬同士が手を組みリベンジに挑む正統派バディムービー!
好調な状況から一転、一つのインタビューをきっかけに転落する(ここ今までもそんなことたくさんあっただろって感じだけど)トム・ハーディ演じるエディ・ブロックと、実は宇宙生命体界でも上下関係があり、その中でも下側に就いていたシンビオート界の負け組ヴェノムが、互いの力を使って勝利を掴み取る、熱い物語でした。
グロと相性の良いキャラ設定ながら、残虐な画を見せてこない姿勢はMCUやスパイダーマンユニバース合流を見越してなのでしょうか。全然怖くもなければ、「デッドプール」みたいなゴア描写もなく、過激な物を期待すると肩透かしの、直球娯楽映画でした。
こんな煽り方されたら身構えるじゃないですか!
■ヴェノムを使ったバイクアクションに見惚れる!
「寄生獣」や「ウッディケーン」ばりに身体から伸縮自在の触手を飛び出し戦うアクションは、なかなか見物でした。
人間をバッタバッタとなぎ倒す姿もかっこいいのですが、なんといっても推したいのが中盤のバイクアクション。
予告編でもフィーチャーされていましたが、本編でもしっかり見惚れる場面となっていました。
クラッシュした車をヴェノムが避けさせたり、地面にヴェノムが貼りついて急カーブをしたりと、2018年のバイクアクションイヤーの締めともいうぐらいに、ヴェノムの粘着力を活かした滑走シーンの新体験ぶりにはシビれました。
「インクレディブルファミリー」のイラスティガールでも思ったけど、映像技術の進化で今こそバイクアクションって魅せられる演出なのかもなぁ。
このスクリーンショットの場面とは別なんですが、スっと車を避けてくれるシーンがなんだかシュールで笑えました。
結果として、ダークヒーローというよりは、ヤンキーぐらいにヴェノムというキャラクターを落とし込んだのが面白い映画でした。
いろんな“最悪”映画を目にしている人にとっては決して“最悪”ではないのですが、ヴェノムを大衆認知させるための一本としては、ベストな一本ではないでしょうか。
細かいこと突きだそうと思えばいくらでも突ける粗さもまた、この映画の愛らしさということで、とっつにくそうな見た目に反して割と大人から子供まで楽しめる娯楽作品でしたよ。
ちなみに本編にスパイダーマンはまったく出てきませんが、スパイダーバースは思いっきり告知していました。
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