昨日公開初日!
ということで意気揚々と行って参りましたよ!
●ドリームワークスアニメーション復活!「ボス・ベイビー」の感想
ボス・ベイビー
を観てきました。
公式サイト:http://bossbaby.jp/
ドリームワークスアニメーションの2017年作品が一年の時を経て日本上陸。
日本でのドリームワークスアニメーション作品の本格上映は「マダガスカル3」の2012年なので6年ぶりぐらいにまでなります。
監督を務めるのは「メガマインド」や「マダガスカル3」のトム・マクグラスです。
本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと
最高!!
ほんと、素敵です・・・
というサムズアップな感じでございました。
もう少し詳しい感想を書いていきます。
●キャッチーで楽しい申し分なしの娯楽作!
いやぁー・・・ 楽しい!
言うてドリームワークスアニメーションだし楽しい一作になっているだろうとは思っていましたが、手堅く面白い!
『中身はおっさん』という煽り文句を観て、おっさんチックな赤ちゃんを予想していましたが、その実はやはり「ボス・ベイビー」というだけあって、おっさんというよりも会社の上司チック。説教くさくもありながら、面倒見の良さそうな性格と、赤ちゃんの見た目と動きのギャップが、想像を越える域で面白いのが非常に魅力的。
また普通の主人公だと思っていた男の子・ティムも強い個性があったのも驚き。
極度な妄想癖を持っているという性格を生かして、不思議な色合いのアニメーションに突入するパートには、最初こそ戸惑いはあったものの、慣れてくると本作の良いスパイスであること感じられてきました。
こんなパートもあったりするんですわ。
基本はゲラゲラ笑えて楽しいんだけど、最後にちょっとだけホロリとさせる・・・憎い按配の快作でした。(奇しくもこの按配はイルミネーション作品にも近い印象を受けました。)
ドリームワークス、すべらんなぁ・・・
とあいかわらずの安心感を感じられて良かったです。
ドリワ、大好きですわ。
●意外と奥が深い映画でもある?
鑑賞直後こそ、娯楽に特化した映画だったなぁ、なんて反芻していたのですが、反芻すればするほど、一見あっさり目の映画でありながら、実はもっと深く突き詰められた映画なんじゃないかと考えさせられる作品でもありました。
本作の物語は、新しい赤ちゃんが生まれて、居場所を奪われる兄が、事件を経て弟と和解していくという物語・・・って体こそ、多くの人が理解というか予想する物語ではあるのですが、「ボスベイビー」ってキャラクター自体は、“仕事”のメタファーでもあったり、親が不在の“孤児”でもあったり、もしくはもっと抽象的にすると本来は家族外の存在であった“他者”でもあり、宇多丸師匠がよく表現で使う“持たざる者”にもあたるキャラクターであるわけですよね。
そういったそれぞれの側面で観ていくと、本作が迎える結末や過程がいろんな意味合いを持ってくるのもまた面白いのですよね。
企画自体ですでに練り込まれていた感もあるキャラクターですね、ボスベイビー。
また、老いることのない「ボス・ベイビー」の特性や、今回赤ちゃんたちの恐れる存在として登場する永遠の子犬、もしくは本作におけるヴィランである“あの”キャラクターなど、“老い”に対する視点のある物語でもあるのも面白いところ。
噛めば噛むほど深見の増す映画です、「ボス・ベイビー」。
●パロディはわからぬが・・・これさえあれば問題なし?
本作、さすが「メガマインド」のトム・マクグラスといったところか、意外とパロディが多い作品となりまして、その元ネタはかなり上の年齢向け。私には全然ピンと来ませんでした。
それが分からなくてもなんの問題もないんですが、なんとなく「これ元ネタあるんだろうなー」と察知した時はちょっと悔しくもありました。
そんな、元ネタが気になった人には実はパンフレットがおすすめ。
くれい響さんと平沢薫による多数の具体的な引用元を解説するコラムが載っておりまして非常に良かったです。決して厚さ相応の値段とは思わないのですが、パンフレットの相場がこれなのでしょうがない・・・。根本的なパンフレット高い問題は見ないでおくなら、非常に優良なパンフレットでしたのでお勧めです。
そんなわけで「ボス・ベイビー」、かなりのオススメ作品でした。
春映画興行の前半戦を一通り見た感じだとオススメは「ボス・ベイビー」と「ブラックパンサー」といった感じ。
春休みはぜひ、映画館でボスの勇姿を味わいに行ってくださいませ!
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