今更ですみません!ちょっと出遅れての鑑賞となりました。
●「新感染・ファイナルエクスプレス」を観てきた感想。
新 感染
ファイナルエクスプレス
公式サイト:http://shin-kansen.com/
を観てきました。
浜松のシネマイーラさんが上映してくれたおかげで、ちゃんと劇場で見ることが出来ました。
昨年から『釜山行き』のタイトルで話題になっていた、列車を舞台にした韓国のゾンビ映画です。
観てきた感想をざっくり一言で言うと
今年ベスト級の大傑作
でした。
言うてまぁまぁ傑作ぐらいをイメージしていたのですが
そのハードルを軽く超えるぐらいすごく気持ちを揺さぶられる映画でしたよ。
もう少し詳しい感想を書いていきます。
●ゾンビ映画好きじゃないけどすっげー面白かった!
正直私はゾンビ映画しかり、モンスターパニック映画しかり、少しずつ人が死んでいってしまうような映画が怖くて苦手なんですけど、そんな私もハラハラしながらも
すっげーよくできてるなぁー
と感心して見ていました。
時に笑い、時に驚き、そして最後はボッロボロ涙を流しながらエンドロールを迎えるという最高の映画体験ができた映画でした。
ゾンビが出てきて怖いなぁーとかは、事前の予想で全然分かるのですが、その点も列車という舞台をうまく使って、これでもかというアイディアで予想外の面白さをみせてくれました。しかも、それに加えて人間ドラマも厚いので、本当に飽きることがないのですよ。
めっちゃくちゃおもしろかったです。
参りました。
●すっげーやなヤツのあのラストにさえもじんと来る・・・
ここがいい、ここがいいってポイントが多すぎて紹介しきれないぐらいなのですが、あんまり感想などで挙がっていない好きな部分をちょっとピックアップさせてください。
それは映画におけるすごく嫌なやつポジションのヨンソクのラスト。
ヨンソクというキャラクターはこの映画において、観客にとっては憎くて憎くてしょうがなくなるような、嫌なキャラクターなんですが、このヨンソクが最後に出てくるシーンで、ボソッとつぶやくセリフで“こいつにも家族が居て、こいつにも懸命に生き延びようとしていた”ということが実感できて、このキャラクターにすら哀愁を感じさせてしまうバランスがすごく印象的で好きでした。
メインキャラクターとして登場するやつらのドラマがみんな良くできてるのは言わずもがなとして、厄介者にすら厚みを感じさせるところは見事でした。
●ラストも完璧!綺麗すぎる着地!
また、見事に手を打ったのが、あの一番最後の仕掛け。
一体どんなラストを迎えるのかと思ったら、
「そう着地するのか!」
というぐらいな綺麗なまとめ方に本当に感心しました。
ここの想定外な伏線の気持ちよさは2017年作品でも一番級でした。
そして、そのラストの鍵を握る娘役のスアンちゃんがまたすごく普通の子な感じなのもすごいですよね。失礼ながら、ビジュアル的には芦田愛菜ちゃん的なスター性というかカリスマ性はゼロだと思うのですが、だからこそリアリティがハンパなかったです。
あと、映画を観ている時に奥さんの事をすごく思い出しまして感情移入の度合いが強くなるとこんなに根源的な感覚がにじみ出てくるものなんだなぁと発見と驚きがありました。
そんなわけで、「良い」とは散々聞かされていましたが、
予想を凌駕するぐらい、本当に良かったです。
見逃さなくて本当に良かったです。
「新 感染ファイナルエクスプレス」、最高でした。
ありがとうございました。
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