【Nコン自由曲】『Salve Regina』―2連覇を達成した郡山二中の緻密な演奏が光る自由曲
Salve Regina
作曲:F.Poulenc
Salve Regina, mater misericordie,
(女王様よ、憐れみの母よ)
Vita, dulcedo, et spes nostra, Salve.
(我々の生命、甘美さ、希望よ)
Ad te clamamus, exsules filii Hevae.
(追放者・エヴァの息子である我々は、あなたに叫ぶ)
Ad te suspiramus, gementes et flentes in hac lacrimarum valle.
(この涙の谷の中で、我々は嘆き、泣きながら、あなたに嘆息する)
昨年の中学校の部の覇者、郡山第二中学校の自由曲です![]()
やはり今年もラテン語の宗教曲だった郡山二中。
これで2年連続のNコン金賞です![]()
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全日本の合唱コンクールでも6年連続日本一を達成していた学校なだけに、Nコンでもこの記録をどこまで伸ばすか楽しみですね![]()
この自由曲、緻密で正確な演奏で、会場の雰囲気を一気に中世のような空気に変えてしまいました![]()
中学生でラテン語曲なんてひと昔のコンクールじゃ考えられなかったんじゃないでしょうか。
私はイタリア語をやっていたことがあるので、イタリア語の原語であるラテン語は何となくわかったりするのですが、発音もしっかりしていますね![]()
楽曲の内容は、慈悲を乞い、救いを求める内容なので非常に重たい曲です![]()
ですが、光る絹糸のような女声の旋律と、それを柔らかく包み込むような男声で、いい意味でそれを感じさない雰囲気でした![]()
公立の中学校の音楽室でこんな歌声が響いているなんて…想像するとちょっと面白いですが。
顧問の小針智意子先生の熱心なご指導と、それを理解している地域が一丸となって学校の音楽活動を支えているからこそ創り出されるハーモニーなのでしょうね![]()
O clemens.
(おお、慈悲深いことだ)
O pia.
(おお、誠実なことだ)
O dulcis Virgo Maria.
(おお、甘美な乙女マリアよ)
余談でちょっと下世話な話ですが、公立校で宗教曲ってどこまで許されるんでしょうかね。
古い人間としてはカトリック系の私立校のイメージだったので、ふと疑問が。
ひとつの芸術の域にある音楽ですから、疑問に思うこともないのでしょうが。
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阪神淡路大震災から15年、アンジェラ・アキのNコン課題曲「手紙」が関西電力のCMに起用
アンジェラ・アキさんの平成20年度NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」が関西電力のCMソングとして1月から起用されています。
楽曲が使用されている「15才の君へ篇」は、30秒ver.と60秒ver.があります。
阪神淡路大震災から1月17日で15年目を迎える今年。
震災の年に産まれた子どもたちも今年で15才。
今 負けないで 泣かないで
消えてしまいそうな時は
自分の声を信じ歩けばいいの
曲が生まれた経緯は違うものの、被災された人たちの希望の光となるような透き通った歌声がCMに見事にマッチしています。
歌の力を感じますね。
つい、何度も再生してしまいました。
私は震災当時、九州に住んでいたので被災はしていないのですが、当時の朝のニュースは今でも焼きついています。
―あれから15年。
街中には震災の傷跡もほとんど見当たらなくなりましたが、心に傷みを抱えている人は今も数多くいると思います。
この「手紙」は、苦しくて辛いことがあっても力強く生きていくことが歌われています。
多くの人の心の支えになるように歌い継がれていくといいですね。
CMはこちら
から。
「手紙」が生まれるきっかけをアンジェラ・アキと中学生との交流を追った2008年のドキュメント番組もあります。
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【番外編】わたしの好きな顧問の先生~いつも魅力的な曲作りをされる先生方に感謝と敬意を
といっても、私が直接指導を受けたことが
あるわけではありませんが。
やはり「名門には名顧問あり」ということで、
たくさん名顧問はおられますが、
よく聴く学校の顧問の先生に絞り、
私の好きな曲作りをされる
顧問の先生を挙げてみたいと思います。
自動的に「わたしの好きな常連校」と被りますが(笑)
有川サチ子先生(現・宮崎学園高等学校)
宮崎学園高等学校の定期演奏会で
一度だけお目にかかったことがあります。
後光が差してました(笑)
2008年にはNコンと全日本の2冠にまで導いた先生。
もう70歳になられるのに、
現役でしかも毎年その曲解釈の的確さと、
変わらないあの豊かで艶のある歌声作りの
指導にあたられているのには敬意を表します。
どの曲も歌の中のストーリーをしっかり捉え、
重厚な宮学色に染め上げているのは素晴らしいですね。
宮学の合唱を聴いていると、
日本語の美しさを改めて感じさせてくれます
竹内秀男先生(元・八戸市立根城中学校 )
どうしたらあんなに素直で
癖のない歌声づくりができるのか、
聴くたびに圧巻でため息が出るくらいです。
曲の表現も細部まで
抜かりなく気を遣われています。
東北ブロックコンクール小学校の部で
ネット中継の審査講評で
初めてお姿を拝見したのですが、
審査講評も的確でしかも、
歌を愛する生徒たちのことを
大切に思われているのだなぁ、
というのが伝わってきました。
- 自由曲の選曲は子どもの実態・音域・詞の内容・難易度を考えて選曲を。
- 昨年の授賞校の曲を安易に選ぶのは止めてほしい。
消化不良のまま終わってる学校がいくつかあった。
- 長い合唱の歴史の中でいい曲はまだまだ埋もれている。身の丈にあった選曲を。
この審査講評はかなり共感しました。
今の小学校の部の演奏に思っていることを
ズバリ指摘されておられました。
御子貝保子先生(元・宇都宮市立陽東中学校→旭中学校 )
私が初めてスゴいなぁ、と思った先生です。
小学校の高学年くらいに、
顧問だった旭中学校を
金賞に導いた先生なのですが、
小学生ながら曲作りに感動していました。
ここも日本語が美しく、
中学生なのに色気のある歌声でした。
ビデオに録っては毎日のように、
旭中の演奏を聴いたものです。
旭中で2連覇する以前にも、
陽東中も2連覇しているのもスゴいですね。
陽東中では、合唱部副部長だった
樋口久子先生(元・佐賀市立鍋島中学校 )
佐賀市立鍋島中学校の顧問をされておられました。
私はリアルタイムでこの学校の演奏を
聴いていたわけではないのですが、
映像を見たり演奏を聴いたりしていると、
この先生の曲作りはスゴいなぁ、と思います。
ちゃんと曲のツボを押さえているんですよね。
他校とは少し違ったアプローチに感じるんだけども、
間違っていないんです。
むしろ、もっと魅力的なんですね。
しかも、一度聴くと「鍋島だ!」とわかるくらい、
個性のある歌声でもあります。
と、いろいろな先生を紹介しましたが、
もちろん歌われる生徒たちももちろんスゴいのです。
きっと毎日遅くまでの厳しい練習を
乗り越えての成果でしょうから。
でも、こんな先生方の指導を受けられるなんて、
とても羨ましくも思うのでした。
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