【NコンS56小】昭和56年度NHK全国学校音楽コンクール小学校の部
これまた大好きな課題曲、
「未知という名の船に乗り」ですが、
当時はエイトビートの課題曲に
戸惑った指導者も多いようで、
課題曲発表後の先生達の座談会では、
前年度優勝校の川上弥栄子先生も
戸惑いを見せていました。
作曲者でコンクールの審査員であった
小林亜星さんは、課題曲の出来に
がっかりなさっていました。
もっと地声発声で良かったのではないか?
もっとノッた感じが良かった、などなど
コンクールに心残りがあったようです。
審査員の反応は良かったみたいですが、
この温度差が翌年度にも尾を引きます。
ちなみに最優秀の図南小は、
八戸の合唱黄金時代を切り開いた学校です。
八戸では根城中の竹内先生を含む先生方が
日夜集まって勉強会を開いて
八戸の合唱レベルの向上に努めたそうです。
■課題曲
「未知という名の船に乗り
」
(作詞:阿久悠、作曲:小林亜星)
【最優秀】
◎青森県八戸市立図南小学校
■自由曲
「東北の讃歌」より「南部うまっこ唄」(3部合唱)
(作詞:宮沢章二、作曲:湯山昭)
・音楽に児童の自発性が活かされていた。
・音楽の表情に無理をしないで、
自然の流れの中で音楽構成が構築され、
児童も「音楽にのりきって」歌っていたのが印象的。
・フォルテでもピアノでも崩れない美声で、
柔らかな響きで貫いていた。
・ピアノ伴奏も音楽を引き立てるのに成功。
【優秀】
◎愛媛県愛媛大学教育学部附属小学校
■自由曲
「駿河のうた」より「空と樹海と湖と」―富士山のうた(3部合唱)
(作詞:宮沢章二、作曲:湯山昭)
・リズムに乗って子供らしい明るい声。
・自由曲では音楽的無理がなく、
妥当な音楽解釈に基づいて美しく整理された演奏。
・残念なのが子供ながら緊張したのか、
フォルテの箇所、音程が跳躍する箇所で不安定。
・課題曲では体はリズムに乗っていたが、
声が乗り切っていない箇所が散見。
【優良】
◎山口県下関市立安岡小学校
■自由曲
「こきりこ」(4部合唱)
(富山県民謡、編曲:小林秀雄)
・児童一人一人の声が透明な響き。
・音程が常に正確で、課題曲のアドリブも
美しく浮かび上がって音楽に深さを増した。
・自由曲では透明なアンサンブルが
民謡のメロディと良く合致してすばらしい効果。
・欲を言えばもう一歩進んだ音楽の味わいを。
【その他】
◎長野県長野市立古牧小学校
■自由曲
「七色の輪の中に」(3部合唱)
(作詞:山本瓔子、作曲:柳沢浩)
◎大阪府大阪市立長居小学校
■自由曲
少年少女のための合唱風土記 組曲「城下町の子ども」より「祭り」(3部合唱)
(作詞:こわせたまみ、作曲:岩河三郎)
◎静岡県静岡市立安東小学校
■自由曲
「山のいぶき」(3部合唱)
(作詞:松前幸子、作曲:川崎祥悦)
◎熊本県熊本市立託麻原小学校
■自由曲
「つりがね草」(3部合唱)
(作詞:宮田滋子、作曲:滝本泰三)
◎東京都中野区立江原小学校
■自由曲
「七色の輪の中に」(3部合唱)
(作詞:山本瓔子、作曲:柳沢浩)
◎北海道教育大学教育学部附属旭川小学校
■自由曲
「佐渡の四季」より「海と星とお地蔵さんと」<夏>(3部合唱)
(作詞:中村千栄子、作曲:岩河三郎)
合唱好きが集まるブログはここ
にほんブログ村
【NコンS55小】昭和55年度NHK全国学校音楽コンクール小学校の部
私の大好きな課題曲「びっくりしゃっくり」と
突き抜けるような歌声がお気に入りの
川上弥栄子先生率いる八名川小学校。
ちなみに課題曲作詞の伊藤アキラさんは、
「びっくりしゃっくり」ともう一曲、
それまでの課題曲っぽいのを提出して、
「びっくりしゃっくり」が採用されたのだとか。
また、子供たちには評判の良かった課題曲ですが、
現場の先生たちは面食らったようで、
暗中模索のままコンクールに望んだ学校もあったそうです。
■課題曲
「びっくりしゃっくり
」
(作詞:伊藤アキラ、作曲:越部信義)
【最優秀】
◎東京都江東区立八名川小学校
■自由曲
「けだものが来た」(4部合唱)
(黒人霊歌、編曲:伊藤武敏)
「びっくりしゃっくり」(八名川小学校)
「けだものが来た」(八名川小学校)
・柔らかい豊かな感じの発声で、
全体が統一され豊かな歌い方が
迫力のある合唱にして印象的。
・アルトの共鳴が特にきれいで光っていた。
・各部のバランスが良くハーモニーが美しい。
・表現もごく自然で子供らしく好感。
・課・自ともに表情的な表現が抜群。
・自由曲は細部にわたる指導で、
心憎いほどきれいな合唱にまとまっていた。
・無伴奏でも少しの不安を感じさせない
安定感のある演奏には感心させられた。
【優秀】
◎福島県二本松市立二本松南小学校
■自由曲
「海と星とお地蔵さんと」<夏>(3部合唱)
(作詞:中村千栄子、作曲:岩河三郎)
・明るい発声で充実感のあふれた発声で感銘。
・歯切れ良くはつらつとしていた。
・声色の統一がよくできていて厚みを感じる。
・曲想の表現が自由自在で、心情豊かな表現に感服。
・技巧的に優れた好演で、自由曲も力演。
・緊張しすぎて余裕がなく固さが印象として残る。
・自信が余裕を生み、リラックスの状態で歌うよう指導を。
【優良】
◎北海道札幌市立澄川西小学校
■自由曲
「けだものが来た」(4部合唱)
(黒人霊歌、編曲:伊藤武敏)
・柔らかいきれいな声で、発音も明快。
・課・自ともによく鍛えた跡が見える合唱。
・ソプラノの高音がきれいで好印象。
・若々しさ、新鮮さが感じられる演奏。
・美しいアンサンブルにまとめていた。
・課題曲は好演で非のない出来だが、
自由曲が八名川に比べて出来がよくなかった。
・拍子・リズム・音程は良いが、気迫で物足りなさを感じた。
・合唱のスケールも僅か小さい。
【その他】
◎熊本県熊本大学教育学部附属小学校
■自由曲
「山四章」より「だいだらぼっちの春」(3部合唱)
(作詞:宮沢章二、作曲:岩河三郎)
◎神奈川県中郡大磯町立大磯小学校
■自由曲
少年少女のためのメルヘン合唱組曲「星の絵本」より「おとめ座」(3部合唱)
(作詞:中村千栄子、作曲:岩河三郎)
◎島根県八束郡宍道町立宍道小学校
■自由曲
「はじめての旅」(3部合唱)
(作詞:山本瓔子、作曲:柳沢浩)
◎大阪府PL学園小学校
■自由曲
「町の子の五つの歌」より「五羽のつばめ」(3部合唱)
(作詞:大木実、作曲:岩河三郎)
◎愛媛県愛媛大学教育学部附属小学校
■自由曲
少年少女のための合唱風土記 組曲「城下町の子ども」より「祭り」(3部合唱)
(作詞:こわせたまみ、作曲:岩河三郎)
合唱好きが集まるブログはここ
にほんブログ村
【NコンS54小】昭和54年度NHK全国学校音楽コンクール小学校の部
満を持して(?)小学校の部を。
ある先生が、
「古い曲に新鮮さを見出そう」
とコメントされていましたが、
まさにそのお役に立つように、
特に小学校の部は過去の合唱曲を
発掘するのにピッタリな部門なので、
昭和50~60年代の各校の自由曲を
掲載していきます。
過去の名曲の発掘をしましょう。
■課題曲
「出発の朝
」
(作詞:山川啓介、作曲:福田和禾子)
【最優秀】
◎愛媛県愛媛大学教育学部附属小学校
■自由曲
「祭りと子ども」より「祇園祭」(3部合唱)
(作詞:中村千栄子、作曲:岩河三郎)
・柔らかな声で発音がはっきりしていた。
・音程やリズム、和声などの合唱の基礎を
綿密に訓練しているので安定感がある。
・曲趣の研究が十分で、
表現に表情的豊かさがあった。
・自由曲は課題曲よりのびのびと充実。
・各パートの音色の統一がよくできていた。
・曲想解釈が良く、うっとり。
【優秀】
◎千葉県千葉市立曽谷小学校
■自由曲
「石ころの歌」(2部合唱)
(作詞:結城ふじを、作曲:中田喜直)
・磨かれた声と明るい子供らしさ。
・ハーモニーの響きが良く、フレーズの扱いが上手。
・曲想表現はもう少し強弱抑揚の工夫を。
・自由曲の選曲が合っていて、
曲想の捉え方も十分だった。
・わずかな差で最優秀の座を得られなかった。
【優良】
◎熊本県熊本市立託麻原小学校
■自由曲
「絵をかく夕日」(2部合唱)
(作詞:宮田滋子、作曲:滝本泰三)
・明るい張りのある声で歌詞をはっきり歌っていた。
・音色の統一と音量バランスの配慮が良く、
ハーモニーの響きが良かった。
・欲を言えば、声に丸みが欲しかった。
・自由曲は意欲的で活気にあふれた力強さ。
・心の底から歌い上げて、表現に豊かさがあった。
・もう少し柔らかい声で魅力的にまとめて欲しかった。
・前2校とは僅差で下位入賞となった。
【その他】
◎山口県下関市立安岡小学校
■自由曲
「山四章」より「山の関所」(3部合唱)
(作詞:宮沢章二、作曲:岩河三郎)
◎静岡県静岡市立安東小学校
■自由曲
「森のこばとよ教えておくれ」(3部合唱)
(作詞:竹岡範男、作曲:青木暢男)
◎大阪府岸和田市立東光小学校
■自由曲
「風のつばさを」(3部合唱)
(作詞:山本瓔子、作曲:柳沢浩)
◎東京都中野区立江原小学校
■自由曲
「町の子の五つの歌」より「五羽のつばめ」(3部合唱)
(作詞:大木実、作曲:岩河三郎)
◎北海道旭川市立東町小学校
■自由曲
「地球の歌」より「クジャク」(3部合唱)
(作詞:まどみちお、作曲:矢田部宏)
◎仙台市立南材木町小学校
■自由曲
「祭りと子ども」より「祇園祭」(3部合唱)
(作詞:中村千栄子、作曲:岩河三郎)
合唱好きが集まるブログはここ
にほんブログ村