Nコンブログ【NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ】 -335ページ目

【NコンS52中・高】昭和52年度NHK全国学校音楽コンクール中学校・高等学校の部

昭和50年代に前半にもう一度戻ります。
「レモン色の霧よ」は結構好きなんです。
中学生のキャンプの朝の光景が
生き生きと描かれていて、目に浮かびます。
高等学校の部は四国勢が3連覇する2年目です。
 

中学校の部

■課題曲
レモン色の霧よ
(作詞:結城ふじを、作曲:玉木宏樹)

 


【最優秀】
◎東京都調布市立神代中学校
■自由曲
「木琴」
(作詞:金井直、作曲:岩河三郎)
■審査講評
・課題曲は、前奏のピアノの表情が
的確にこの曲の美しさを出している。
・多少の音程の上ずりや高音の若干固い発声も
的確な音楽表現に助けられた。
・自由曲は身体いっぱいで歌っている感じ。
・表情豊かな部分と緊迫したところの
気分の変えは見事で、強い感銘を覚えた。
・技術的には多少音が下がったり、
固い発声にもなっていた。
・発音は技術的に高度である。
・「ハモる」合唱ができたら鬼に金棒。

 


【優秀】
◎北海道札幌市立手稲東中学校
■自由曲
「一羽の鳥」
(作詞:高田敏子、作曲:岩河三郎)

 


【優良】
◎秋田県秋田市立秋田南中学校
■自由曲
「若い駿馬」
(作詞:山本瓔子、作曲:柳沢浩)

 


【その他】
◎兵庫県神戸市立鷹匠中学校
■自由曲
「石仏」
(作詞:中村千栄子、作曲:岩河三郎)

 


◎栃木県宇都宮市立陽東中学校
■自由曲
「木琴」
(作詞:金井直、作曲:岩河三郎)

 


◎香川県高松市立屋島中学校
■自由曲
「一羽の鳥」
(作詞:高田敏子、作曲:岩河三郎)

 


◎愛知県岡崎市立葵中学校
■自由曲
「月曜とわたし」より「たった一つのうた」
(作詞:横井弘、作曲:湯山昭)

 


山口県下関市立向洋中学校
■自由曲
「葡萄の歌」
(作詞:関根栄一、作曲:湯山昭)

 


沖縄県那覇市立首里中学校
■自由曲
「時無草」
(作詞:室生犀星、作曲:磯部俶)

 


熊本県人吉市立第一中学校
■自由曲
「葡萄の歌」
(作詞:関根栄一、作曲:湯山昭)


 

高等学校の部

■課題曲
みえない樹
(作詞:伊藤海彦、作曲:佐藤眞)

 

 

(優良校・八潮高校)

 


【最優秀】
◎香川県高松第一高等学校
■自由曲
「コタンの歌」より「臼搗き歌」
(作詞:和田徹三、作曲:湯山昭)
■審査講評
・いい合唱。張りといい、
人の心をつかむ迫力といい、
高校合唱の最高である。
・発声・発音が美しい。
・音楽的におおらかにまとめ、
音楽がよどみなく流れていた。
・自由曲は曲と合唱メンバーがよく溶け合い、
生気に満ちていた。
・ただ、名古屋北とは、紙一重どころか、
髪の毛一本の差だった。
・女声の強さと元気とが、
男声のそれと差があったのが惜しい。

 


【優秀】
◎愛知県名古屋市立北高等学校
■自由曲
「コタンの歌」より「アツシの歌」
(作詞:和田徹三、作曲:湯山昭)

 


【優良】
◎東京都立八潮高等学校
■自由曲
「赤い機関車」
(作詞:高田敏子、作曲:高木東六)

 

(優良校・八潮高校)


【その他】
◎鹿児島県鹿児島市立鹿児島女子高等学校
■自由曲
「クリスマスキャロルの祭典」より「我ら喜び迎えん」「聖なる薔薇」「このみどり児は」
(作曲:ブリテン)

 


◎兵庫県立星陵高等学校
■自由曲
「閲歴」から「転身」
(作詞:平田文也、作曲:村谷達也)

 


◎青森県立弘前中央高等学校
■自由曲
「三声部によるわらべうた」四章より「あやしうた」
(作曲:本間雅夫)

 


◎沖縄県立那覇高等学校
■自由曲
組曲「島よ」より第四曲
(作詞:伊藤海彦、作曲:大中恩)

 


◎北海道立滝川高等学校
■自由曲
組曲「海の詩」より「海の匂い」
(作詞:岩間芳樹、作詞:広瀬量平)




 

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【NコンS59小】昭和59年度NHK全国学校音楽コンクール小学校の部

この年の課題曲「わりばしいっぽん」

三善作品ということもあって、結構難しいですよね。

にもかかわらず、全国では「わりばしいっぽん」一色になりましたが、地方段階では半々に近かったそうです。

選択初年度ということもあり、PR不足や、既存曲は不利という風潮があったようです。

 

この年は最優秀が2校も誕生し、レベルが高かったことがうかがえます。

小中の優勝校の自由曲がア・カペラ曲だったのも特筆すべきことです。

 

気にかかったのが二本松南小学校です。

毎年上位入賞、演奏テクニックを高く評価されているのですが、「子どもらしくない」ことを毎年のように指摘されています。

児童合唱への考え方は様々で、現在でも議論になる部分です。

 

昭和62年度には審査後に議論になったようで、

 

「子どもらしい発声であるべきだ」という声に対し、
「そういう枠は限定しにくい」という声。
 

「子どもの発達段階にあった選曲を」という声に対し、
「あらゆる可能性を引き出すべきだ」という声。

 

というように、もめていたようです。

この兼ね合い、難しい部分です。

 

 

昭和59年度NHK全国学校音楽コンクール小学校の部審査結果

 

 課題曲

A「わりばしいっぽん」

(作詞:蓬莱泰三、作曲:三善晃)

 

B「空がこんなに青いとは」

(作詞:岩谷時子、作曲:野田暉行)

 

※全国コンクール出場校はすべて課題曲Aを選択

 

 

 審査結果発表の様子

 

この年に限り、コンピュータで点数が発表されました。

 

 

 

 

 

 

 

  🥇最優秀校

 

東京都台東区立金竜小学校

 

 

 自由曲

「山男のヨーデル」

(スイス民謡、訳詞:阪田寛夫、編曲:若松正司)

 

 

 審査講評

  • さすが2年連続と言う演奏であった。
  • 第一声から、下町っ子らしく、明るく生き生きとした声と歯切れの良い発音に思わず微笑んだ。
  • 聴く人の心を温かくしてくれる声だった。
  • 課題曲はテンポが心持ち速めで、生き生きとしていた。
  • この学校なくては出せない味を見出している。
  • 高音域で固い声になってしまった。
  • 自由曲は脱帽で、小学生でここまでとは努力の賜物。
  • とにかく透明でおおらかで安心して聴ける演奏。

 

 

愛媛県愛媛大学教育学部附属小学校

 

 

 自由曲

組曲「駿河のうた」より

「みかんの花はかおり」

(作詞:宮沢章二、作曲:湯山昭)

 

 

 審査講評

  • 課題曲は子どもらしい明るい声で、躍動感溢れる良い演奏であった。
  • 指揮ぶりも無駄なく、わかりやすい。
  • 自由曲は選曲が良かった。
  • 曲に共感してのびのび歌っている。
  • 「まひるしずかにほほえむ」の2回目の「ほほえむ」がもう少し思いを込めて、ppで歌って欲しかった。
  • 言葉を丁寧に歌っていて、詩のこころをよく伝えていた。
  • 各パートのユニゾンを更に透明に。

 

 

  🥈優秀校

 

福島県二本松市立二本松南小学校

 自由曲

組曲「駿河のうた」より

「さくらえびの海」

(作詞:宮沢章二、作曲:湯山昭)

 

 

 審査講評

  • 「合唱の福島」らしい、小学生とは思えない本格的に訓練され洗練された声。
  • 発音も明瞭で、曲の心をつかんでいる。
  • 自由曲は完璧といって良いほどであったが、物足りなかったのはカットのせいか?
  • 児童合唱としてパーフェクトに近かったが、生き生きとした子どもらしさが欲しかった。
  • まるでプロの声楽家のような表情が気にかかった。

 

 

鹿児島県鹿児島市立伊敷小学校

 自由曲

少年少女のための合唱風土記 組曲「城下町の子ども」より

「五百羅漢さん」

(作詞:こわせたまみ、作曲:岩河三郎)

 

 

 

 審査講評

  • クラス合唱っぽい、どこにでもある声が素朴で好感を持てた。
  • 演奏の最後で素朴な合唱でホッとした。

 

 

  🥉優良校

 

千葉県千葉市立新宿小学校

 自由曲

「石ころの歌」

(作詞:結城ふじを、作曲:中田喜直)

 

 

京都府聖母学院小学校

 自由曲

組曲「海の風景」より

「寒ブリのうた」

(作詞:宮沢章二、作曲:岩河三郎)

 

 

北海道札幌市立北野台小学校

 自由曲

組曲「火の国のうた」より

「阿蘇」

(作詞:峯陽、作曲:小林秀雄)

 

 

静岡県静岡市立伝馬小学校

 自由曲

「月と良寛」より

「月のうさぎ」

(作詞:宮地廓慧、作曲:大中恩)

 

 

島根県島根大学教育学部附属小学校

 自由曲

組曲「海の風景」より

「寒ブリのうた」

(作詞:宮沢章二、作曲:岩河三郎)

 

 

 

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続・『虹のうた』― 木島始さんが伝えたかった「時の貴重さ・歌える時の貴重さ=ララ・テンポ」

昭和59年度 中学校の部課題曲A

虹のうた
作詞:木島始、作曲:新実徳英

 

▲「虹のうた」(根城中学校合唱部)


今回は昭和59年度の中学校の部の課題曲A「虹のうた」を振り返ります。

このブログでも検索される方が多いです。

 

軽快なリズムと親しみやすい歌詞で、すぐに口ずさめそうな課題曲です。

親しみやすい歌詞ですが、一見すると不思議な歌詞にも思えます。

作詞の木島始さんがどんな思いでこの詩を書いたのかを見てみます。
 

 

作詞・木島始さんが語る「虹のうた」の歌詞の意味は❓

 

 戦時中の中学生と80年代の中学生

  • 戦争時代の中学生活を過ごした私
  • 1980年代の中学生たち

➡ 両者には違いが目立つが、何かしら共通なものがあるはず。

 

共通点

  • 10代は挫折を経験しないでおれない。
  • 最初の希望と挫折の時期 =「中学時代」

さまざまな言葉に出会い、さまざまな言葉を口に出す人々に出会う。

それらの言葉に励まされたり、心に食い込まれたり、欺かれたり、裏切られたり…

自分の声を力いっぱい出せる「時」を持つというのは、実は大変幸せなこと。

 

  • 時の貴重さ
  • 歌える時の貴重さ
  • 声を出しあえる時の貴重さ

 

 「歌が声の虹である」

この比喩を含んだ結句の意味・感じは、歌うことの好きな少年少女たちにもわかってもらえると信じている。

 

 

 所感

以前、「ララテンポ」という呪文のような歌詞は、エスペラント語(人工の国際共通語)で「貴重な時」を意味すると紹介しました。

 

“仲間と歌っている何気ない一瞬一瞬が、実はとても貴重な一瞬一瞬なんだ”と、大人になって気づく人も多いはす(中学時代には気づかないんですけど…)。

そういうことを頭に置きながら、この歌を歌うと、この歌はもっと輝くと思います。

 

 

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