ぴいなつの頭ん中 -7ページ目

ぴいなつの頭ん中

殻付き。そにっくなーすが言葉を地獄にかけてやる

表現が生になればなるほどそこに込められた気持ちは切実さを帯びている

メッセージどころではない

そんなに冷静ではない

見てもらうための詩ではなく

誰かに認めてもらうための詩ではなく

ただただ心を吐露しただけの詩でもなく

欲求の不満でもなく

漫然とした羅列でもなく

誰かのための詩とも言えず

生きるための詩では足りず

生存を維持しているもう片方の、目的ではない方の車輪を回すものとしての詩、

たとえどんなに冷たい雨の中に1人で家もなく立っていたとしても詩がない人生よりかはマシ

と言った栗鼠の言わんとするところの詩

それがわたしにはあるのか

疑わしかった

人の死を見るたびに慣れていくわたしは

人の詩を聞くたびに打ちひしがれた

わたしは震える手で万年筆を折り

その破片で子をなした


子は何人もふわりと生まれては死んでいった

さようならを言う前に事切れていた

死は再生だから詩も再生

夢の中で死ぬわたしは現実の世界でもう何回めかの死を遂げて、またあたらしくなる


目から気持ちがこぼれぬようにわざと満面の笑みをして

頬の筋肉で疑念を全て押し上げた

口を開かないのは、

失敗したくないから

あなたとの景色を自責の念で塗りたくはないのです


背中を地面に打ち付けた数だけたぶん強くも優しくもなれるのにね

背中を押してあげられた分だけたぶん本気で嬉しくもなれるのにね


文字数を超えたと携帯が震える

イヤイヤをしてるみたいに


わたしも天才が辛いと言って泣きたかったな

ドン・キホーテは至上の狂気の体現なのだよ  狂気と言ってもわざわざ頭抱えて叫ばんでもよくて何かを強く信じそれに酔い続けることが狂気なんだよ信じる対象となる妄想は彼を包み込み彼を救う  人は自身を守るために妄想に包まれ妄想を守リ続ける  妄想に生きることは夢に逃げることのようでいてその人自身を生きるための必死の手立てなのだよ  


一度見せられたスターとしての高揚感快楽忘れられなかったんだよね  忘れられるはずもない  全ての元凶は田舎の靴職人である彼が田舎娘である彼女がトビーをして映画のヒーローにさせられたところから始まったんだきっとそれはとんでもなく楽しい日々だったのだろう  夢中にならないはずがない  映画ヒーローとしての日々を忘れられないあまりにドン・キホーテになってしまった彼はドン・キホーテに成り切ることによる火事場の馬鹿力でどんなことでも乗り越えていこうとする  妄想が強さを生んでいるんだ  砂漠の中の過酷な冒険もあんな豪勢な城の中で急に木馬に乗って月まで行けと言われたときも彼は勇猛果敢に目の前のことに取り組む   それは人間の強さだった  その人自身の強さだった  妄想を生むのはその人自身の考えや頭のつくりだ  あなたという人そのものの強さだったんだよ  なのに純真な妄想を利用して敵の仮装をして行動を辞めさせようとする者や笑いものにしようとする者たちが彼を追い詰める  奴らこそ我々の身近にもいるフツーを自称する人々じゃないかと思う  自分が妄想に駆られた経験を忘れ果てたのか?自分がまさか何者にも心を囚われるわけがないとでも思っているのか?しかし我々もときにそのフツーを自称する人々の皮を被り生活をしている  異常を否定し個性を嫌い嫉妬か疎外で塗り固める  知らないふりをする 夢を追うことは大事だと言いながら夢を人々に見せて与えておきながら夢を見る人を奈落の底へ突き落とす  夢を見る人に対してかくも現実は厳しいのだろうか  それとも監督の意地悪だろうか  

「すべての生物は二つの基本要素で構成されている」栗鼠は言った。「目的と詩だよ。自分自身であることによって、つまり、鴉は鴉、栗鼠は栗鼠であることによって、われわれは第一の要件を満たす。きみは飛ぶことで、ぼくは木に登って。しかし、どんなつまらぬ最低の生物にも詩があるんだ。もし、われわれがそれを探しもせずに放置しておくなら、われわれ自身も未完成のままになる。食べ物もない、避難すべき宿もない、愛もない一生、雨の中で暮らす一生ーーこれだって、詩のない一生にくらべれば、何でもないさ」

ーピーター・S・ビーグル「心地よく秘密めいたところ」より
「だからもう会えないやごめんね」
って歌詞のうた、じゅじゅのchunちゃんがキャスで言ってた歌を新宿で誰かが歌っていた。

わたしがキャスをするならばどうやるか?と考えていた。

音楽は流したい、それについて語りたい、朗読、どこから聴いても好きなところで好きな言葉を拾えるような、誰も追い付けなくならないツイキャスとかしてみたい。

わたしが鼻をこすったら駅員さんも鼻をこすったのでわたしたちのコミュニケーションはうまくいったと思った。これは空腹ではない、哀しみなのです、日曜への喪失感、ありがちな症候群、だから恐れる必要はない、これはまた新たな1日を消費してしまったことへの、どんな形であっても、楽しくても苦しくても消費してしまったことへの、喪失感なのです。

空腹ではない!!!


決して空腹ではない!!!!


胸から顔が飛び出ているおんな、と無駄に主張するじぶんの乳、をさらに際立たせるショルダー、の紐。
乳同士、ぶん殴り合う帰りの青い電車。
とりとめのない会話はとてもとてもわたしを癒すのですが、同時にわたしはおかしくなかっただろうかと不安になる気持ちもまたとてもとても大きいのです。


頭の奥から枝が伸びてきて頸をまわって頭頂に届く、その枝の先にも花は咲くんだよなあ、でもしばらく水をもらっていなかった枝は次いつ咲くかわからなかった。

きせつがわからないの。秋に間違って咲いてしまったの。誰よりも早く咲こうと思ったの。誰にも負けたくなかったし誰よりも美しくなりたかったの。なのにわたしが頑張って咲かせたそのきせつはとても寒く、これから寒くなっていくきせつで、わたしひとりしか咲いているものはいなかった。まわりはくすくすわらった、わたしはたしかに注目を得たかった。みんなに見てもらいたかった。けれど求めているのとは違った意味の注目がわたしに集まった。

まわりはくすくすわらった

春になってみんなが楽しそうに咲き誇りみんなに祝われているなかでわたしはひとりきりわたしはひとりで全てが終わった閉じた女のように枯れ果てて骨は弱くギリギリと歯軋りするそばから歯はこぼれおち。

秋に咲いた桜は春には花を開くことができないと誰がどうして決めたのか。

かみさまよ、もしいるのであれば。

と早咲きの桜は泣いた。

梅なのに桜と見紛われたかわいそうなお花がにこにこと咲いているしかしあなたを見る必要のある人はあなたの目の前にはいないあなたをほんとうに求めている人はここにはいないあなたをほんとうに求めているのは今も牢獄の中にいるひと、あるいは自分で鍵を閉めたひと、あるいは金銭をもたぬもの、あるいはひとりきりで誰とも繋がらず精神を渇かしたひと

でもあなたをわざとみにきたひとから目をそらす理由にはなりません。お花よ。