栗鼠 | ぴいなつの頭ん中

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殻付き。そにっくなーすが言葉を地獄にかけてやる

表現が生になればなるほどそこに込められた気持ちは切実さを帯びている

メッセージどころではない

そんなに冷静ではない

見てもらうための詩ではなく

誰かに認めてもらうための詩ではなく

ただただ心を吐露しただけの詩でもなく

欲求の不満でもなく

漫然とした羅列でもなく

誰かのための詩とも言えず

生きるための詩では足りず

生存を維持しているもう片方の、目的ではない方の車輪を回すものとしての詩、

たとえどんなに冷たい雨の中に1人で家もなく立っていたとしても詩がない人生よりかはマシ

と言った栗鼠の言わんとするところの詩

それがわたしにはあるのか

疑わしかった

人の死を見るたびに慣れていくわたしは

人の詩を聞くたびに打ちひしがれた

わたしは震える手で万年筆を折り

その破片で子をなした


子は何人もふわりと生まれては死んでいった

さようならを言う前に事切れていた

死は再生だから詩も再生

夢の中で死ぬわたしは現実の世界でもう何回めかの死を遂げて、またあたらしくなる