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ぴいなつの頭ん中

殻付き。そにっくなーすが言葉を地獄にかけてやる

ポエトリー新年会に持ってった最高の中華料理(創作)
適当に作ったでは後学のためにならぬので、みなさまが活用できるようレシピを書きました。

ポエトリー最高中華

のレシピ


かぼちゃ(レンチンして薄く切る)

ごぼう(ささがき)

たまねぎ(半玉でよい。くし切り)

ぶたこま

ごまあぶら

やきにくのたれ

味覇 中華スープ400mlぶん(うちのはチューブで56cmくらい出したかなあ)

花山椒、七味


フライパンにごまあぶらを多めに敷いて、塩胡椒したぶたこまをいためる。

これだけで食べたくなるのをがまんして肉が色づいたら他の食材をいれ、やきにくのたれと、味覇と水400ml(フライパンの上で薄切りのかぼちゃがひたひたになるくらい)投入、あとはかぼちゃが柔らかくなるまで中弱火で煮込み続け放置。

味足りないな?って思ったから花山椒と七味入れたらすごい美味しくなった。以上!


p.s.アメブロにもハッシュタグってつけられるようになったんやね…


おかずみそしるとかいうのを参考にして死ぬほどうまい鍋ができてしまったのレシピ。


鯖缶しょうゆ味

キムチ120g

ごぼう

かぼちゃ

ぶたこま

ごまあぶら

ねぎみそ  カレースプーン1杯ぶん


ごぼうは握りつぶしたアルミホイルと流水で土を落としてささがきに。水につけすぎると風味が落ちるのでそのまま。

かぼちゃはラップで包んでテキトーにレンジ。3分程度やれば切れる程度になる。四角く切る。


鍋にごま油をしいてぶたこまを色づくほどいためる。さばかん、キムチ、ごぼう、かぼちゃを鍋へ。かぼちゃがひたひたに浸かるまでおみずを足しておく。

さばかんがだしの代わり。


かぼちゃがほぐれるほどに煮えたら、ねぎみそをスプーン1杯ぶんとかしこむ。

強火でガッと煮立たせてできあがり。

難病の宣告と、友人2人が付き合いだした宣告が、その日わたしのなかで同じくらいの重さでもって受け止められたのはわたしが異常なまでに楽天的だからなのだろう。


もしくは、わたしの煩悩が、価値観が、あまりにも醜く歪んでいて、他人の瑣末な恋愛事情に過敏に反応しすぎているか。


ふつうは

もっと泣いたりわめいたり怒ったり

受容できなかったりするんだろうね

でも言ったでしょ?わたしもうそのテーマ15年前から悩んでんのよ。

14歳の誕生日に、父から。

言われてから。

「お母さんの病気は筋ジストロフィーだ」

(知ってるよママから聞いたもん)

「お母さんの病気は治らない」

(知ってるよママから聞いたもん)

「お母さんの病気は遺伝する」

(知ってるよママから聞いたもん)

「あなたも罹っている可能性が高い」


働き方も考えてたよ。

その頃から。

いつか座ったまま、寝たまま働けるように

頭をむちゃくちゃよくして、お金が貯まるように

寝たきりになった時に、

お金さえあればわりと自由になんとかなるから。


わたしはママとちっとも似ていなかったけど

ママと同じ病気になる

身体は頑丈だったから、みんな信じなかったけど

笑い飛ばされたけど

嘘でしょって笑い飛ばされたけど

でも

嘘ならいいなっていちばん思ってるのはわたしだよ

笑い飛ばしたいっていちばん思ってるのはわたしだよ

ときどきほんとうに嘘なんじゃないかって思うんだよ

そうすると頭が混乱して、情けないような、後ろめたいような、なんだかとても人生において重大な見逃しをしていたような、夢を見たままのような、そんなもやっとしたものが頭の血管の後ろの方を通る


わたしはママとちっとも似ていなかったけど

ママと同じ病気になったよ

口が悪くて運転上手くて心が強くてサブカルでかっこいいママと、

おとなしくてなにもできなくてなにもしらないわたし

小さい頃はなにも共通点がなかったから

わたしはやっとママと同じになれたんだよ

嬉しくはないよ

どうして子供産むんだバカ、って、全ての遺伝性疾患の断種に賛成したくなる気持ちになるんだよ

じぶんのこどもを見てみたかったんだって

会ってみたかったんだってさ

勘弁してよ

勝手なんだから

ごめんね、カメラ止めて

わたしはここで種を終わらすんだよ

なんでカメラを止めないの?

なんでまだ愛せると思ってるの?

咀嚼したり吸啜するみたいにあなたには愛が備わってるというの?

おめでとうと音もなくさけぶ父親のアイロンがけされたみたいな四角い顔

忘れられない顔

母の笑顔を見たことがなかったのは

母に表情筋がなかったからなんだよ

愛を昔から知ってるようなふりをして

愛が昔から植わってるようなふりをして

誰が笑いかけてくれたからわたしは笑顔をつくれるの?

誰の鏡を映していたの?

手を触れたら雪みたいに溶けそうな気がして、

怖くて近づけない

かわいそうだねとか頑張ってるねとかまだ言われてもむかつかないよ

でも間違いだったとは言わせないよ

嘘でしょとか言わせないよ

好きに生きさせてもらうよ

ここからはカメラを止めてよ

わたしが書くんだから





気づいたの。

本当の詩人は、奇特な生活環境にいなくても、眼に映るひかりひとつをも、しっかりと捉えて、美しく描くのだということに。


悲しいことが甘い甘いものにかわるなら

お砂糖とスパイスでできてる女の子は

きっとたくさんの悲しみを養分にして美しく成長するのだろう


成熟がゴールではないけど


涙の数だけ大きくなれるなら港の女はいまごろみんな300メートルくらいになってますよってパーマネント野ばらにあったね


それでもあらゆる生活の要素の中にあなたを見出しては苦しむのであろう、わたしはきっとずっと苦しみ続ける、苦しみ、思い出し続けることが、あなたを二度目の死に出逢わせないための約束ならば、わたしは見えない血を吐いてでも苦しみ続けよう、あなたのために、誰にも見えることのない透明な苦しみを


失い続けることが人生で終わり続けることが人生なのであれば、新しいものの芽吹きを慈しみ喜ぶことの数倍くらい、悲しみを悲しみ続け時の流れを皮膚に刻みつけることは大切なことなのではないかと思う

憂いを含んだ高齢者の眸は赤子のように澄んでいるようでいて、川中を漂って来た丸い石のようだ


わたしはずっと苦しみ続けよう、あなたがたが苦しみを忘れられるように、わたしはずっと忘れないでいよう、あなたがたが死なないように、咲く花の時期こそ笑えるほどずれてはいるかもしれないが、いつ咲いてもわたしだとわかってくれるその目がある以上、ずっと墓前で佇んでいられる


わたしの名前に刻まれた優という字は、死者を弔い見送るという意味があるのだという

墓前に佇む墓守の姿が文字になったものだという

春に生まれ夏に死ぬことに憧れたわたしの秋はきっと余生であなたがたを見送るためにあるもの

わたしはわたしの命を全うしよう、あなたが眠るまでの間