優 | ぴいなつの頭ん中

ぴいなつの頭ん中

殻付き。そにっくなーすが言葉を地獄にかけてやる


悲しいことが甘い甘いものにかわるなら

お砂糖とスパイスでできてる女の子は

きっとたくさんの悲しみを養分にして美しく成長するのだろう


成熟がゴールではないけど


涙の数だけ大きくなれるなら港の女はいまごろみんな300メートルくらいになってますよってパーマネント野ばらにあったね


それでもあらゆる生活の要素の中にあなたを見出しては苦しむのであろう、わたしはきっとずっと苦しみ続ける、苦しみ、思い出し続けることが、あなたを二度目の死に出逢わせないための約束ならば、わたしは見えない血を吐いてでも苦しみ続けよう、あなたのために、誰にも見えることのない透明な苦しみを


失い続けることが人生で終わり続けることが人生なのであれば、新しいものの芽吹きを慈しみ喜ぶことの数倍くらい、悲しみを悲しみ続け時の流れを皮膚に刻みつけることは大切なことなのではないかと思う

憂いを含んだ高齢者の眸は赤子のように澄んでいるようでいて、川中を漂って来た丸い石のようだ


わたしはずっと苦しみ続けよう、あなたがたが苦しみを忘れられるように、わたしはずっと忘れないでいよう、あなたがたが死なないように、咲く花の時期こそ笑えるほどずれてはいるかもしれないが、いつ咲いてもわたしだとわかってくれるその目がある以上、ずっと墓前で佇んでいられる


わたしの名前に刻まれた優という字は、死者を弔い見送るという意味があるのだという

墓前に佇む墓守の姿が文字になったものだという

春に生まれ夏に死ぬことに憧れたわたしの秋はきっと余生であなたがたを見送るためにあるもの

わたしはわたしの命を全うしよう、あなたが眠るまでの間