Rage Against the Machine ライ ブ@幕張メッセ(2月9日)
ずるずると引きずるは、余りにも大きすぎる荷物か。
土曜日のチケットが売り切れていた段階で、
もうこれは見に行けないのだと諦めていたレイジ。
自分が恥ずかしいよ。
ごめん。あんなに好きだったのに、
チケット取れなかったくらいで諦めたりしてさ。
急遽友達がチケット一枚余ったから行かないかと誘ってくれたのは、
まさに、そんなヒヨった私に喝を入れるため、暴れん坊な神様からの贈り物だったのかもしれない。
で、行って来ました幕張。
ザック、おっさんになってた。
高速のラップも高速ではなくなり、全体的に曲のテンポも緩やか、
あの昔の一触即発状態の張り詰めたテンションは見当たらない。
しかし、長年の世界の矛盾に対する怒り、不満、といったものが
錘のように音にがんじがらめに縛り付けられ、
ずるずると引きずるそれは、超ド級の最重量ボムを投下するようなものだった。
重いだけに破壊力は抜群。
瞬く間にモッシュピットに巻き込まれ、
自分の身を守るのに精一杯の状態になる。
かなり会場の後ろのほうにいたにもかかわらず、である。
みんな汗だくになり、暴れ、叫び、
ステージ上の彼らと今、ここにいる意味を共有しようとそれぞれがもがいている。
あごを打ち、足を何度も踏まれ、ド突かれ、
それでも今この瞬間をレイジとともにいるのだという、
感慨にも似た気持ちで、誰も制御できないこの空間で私もひたすら暴れた。
いい汗かいたけど、
真冬の幕張は極寒だったな・・・
預けた上着を取るまでに1時間。汗もすっかり冷えた頃だった。
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The Mars Volta 「The Bedlam in Goliath」
カオスの前ではなすすべもない。
マーズ・ヴォルタ 「ゴリアテの混乱」
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マーズ・ヴォルタの4枚目のアルバムは1stに近い仕上がり。
10分以上延々と続く怒涛の大曲は息を潜め、
ここ2作よりもメロディーが際立ち、コンパクトではあるが、
より純粋な、初期衝動にも似た本能的な曲が並ぶ。
とはいえ、カオスの中に垣間見える、静謐をたたえたコアが存在感を増していることは、
オマーの脳内が依然拡張され続けていることの証ともいえるだろう。
恐るべし、オマー・ロドリゲス・ロペス。
と、ここまで書いておいてなんだけど、
こんなめんどくさいことなど一切考えずに、
変拍子、ブチ切れたハイトーン・ヴォーカル、
狂っているようで緻密なギター(レッチリのジョンの仕業)、
不穏な電子音、ドラマティックな曲展開、、、
彼らの音に身を任せ、その混沌に呆然と立ち尽くす、
もしくは振り落とされるのを覚悟で喰らい着く、
これがとにかく正しい鑑賞法であろう。
人はカオスの前ではなすすべがないのだから。
Chrisette Michele 「I AM」
アリシアの情熱、ジルのリラックス、メアリーの貫禄と。
クリセット・ミッシェル「アイ・アム」
デフジャムからデビューした新人シンガー
クリセット・ミッシェル。
可憐で無邪気に笑うジャケの写真からはちょっと意外な
ハスキーで貫禄のある声。
ブックレットを開いてみると、
ああそうか。
顔はかわいくてスリムだけど、
体はけっこう貫禄あるのね。
ジルもアンジーもすばらしいソウルシンガーは大体そんなもんですな。
それにしても、新人なのに
破格のすばらしいアルバムを作ったものだ。
デフジャムの気合の入れ方もビシビシ伝わってくる仕上がり。
冒頭の「Like a Dream」からして
リラックスしたムードがほっこり心をほぐしていく。
休日の寒ーい朝に目が覚めて、
布団のぬくもりが心地よすぎていつまでもごろごろしちゃう、
そんなシアワセな感覚。
一転して次の「Work It Out」は
アリシア・キーズを彷彿とさせるようなピアノソウル。
ソウルフルに歌い上げるクリセットは、貫禄十分。
アコギがやさしく響く「Best Of Me」から「Your Joy」にかけての流れは
クリセットの柔らかな歌声が耳にとろけて
思わず笑顔になってしまう。
特に「Your Joy」は父親を歌った唄で、
もしあなたが女性で、
結婚式を間近に控えているとしたら、間違いなく号泣してしまう曲だ。
捨て曲が殆どないこの秀逸なデビューアルバムの中でも
一番印象的なのはBEPのWill.i. amが参加している「BE OK」
90年代のニュージャックスウィングを彷彿とさせるホーン使いと
サンバのリズムが華やかさを添えながら、
クリセットの歌い上げる強い女性像をさらにインパクトあるものにしている。
さすがウィル。いい仕事してます。
元気がでるので、最近の通勤テーマ曲にセレクト。
アリシア・キーズの情熱と、
最近すばらしいアルバムを作ったジル・スコット(ここでも書こうと思ったけど、
なんとなくタイミングを逃してしまった)のリラックス感、
メアリーJブライジの貫禄を
足して3で割って、若さを0.9掛けた感じのクリセット・ミッシェル。
安定した歌いっぷりも頼もしい、
これからが楽しみな逸材だと思う。