nattyの酒と音楽の日々 -3ページ目

Wouter Hamel 「Hamel」

ウーター・ヘメル「ヘメル」


ジャズ王子

先日タワーレコードをうろうろしてる時。
試聴機の前を素通りしようとして、
妙に後ろ髪を引かれて立ち止まると、
そこには


髪の毛も、視線も、
意識的に流したさわやか美少年が微笑むジャケットのCD。
その名もウーター・ヘメル。

オランダ出身のシンガー・ソングライター。


ははーん。良くあるアレだ。
ビジュアルを売りにしたアイドルだな~。
と、思ったのだけど、
ふと「ジャズ」というキーワードが目に飛び込んできた。



ほほう。
ならば一曲聴いてみよう。
1曲目「details」。
出だしのムーディーなバラードから一転、
ハミングするようなオルガンが鳴り出して、
ビッグバンドが軽快に。
なんて心地よい疾走感。
スウィングするボーカルは、
ビジュアルからは想像しなかった、
シナトラをミルクで薄めたような、甘くてコクのある声。


この1曲でCDをゲットすることを決めた。


コレをジャズだ!と言い切るなら、
スタンダードをこよなく愛するジャズ愛好家からは
もちろん「違う!」と
お叱りを受けてしまうのだろう。

だけど、
そもそもジャズの成り立ちから考えれば、
その雑食性、さまざまな要素の混在という意味では
ウーターの音楽も間違いなくジャズのマインドを持つのだろう。


ジャズ・ボーカリストとして大会でも優勝しているようだが、

ジャズ・ボーカルの新人のデビューアルバムにありがちな、
スタンダードのカバーを引き合いに出さずに、
正々堂々と全曲オリジナルで勝負をかけてくるところは、
むしろジャケットのビジュアル以上に清清しい。


5曲目「Breezy」
聴きながら歩いたら、絶対、
普通に歩いていても、スキップを誘発されそうな、
普通に歩いていても、指ぱっちんしてしまいそうな。
エレクトーン(とあえていいたい)の響きがちょっと懐かしいような、
軽やかポップファンク。


ライトを受けてキラキラと反射する、グラスの白ワインが
目に浮かぶような2曲目「cheap chardonnay」。


「Breezy」とこの「cheap chardonnay」をリピートしながら
外苑の並木をサイクリングしたら、
それだけで20周は出来ちゃいそうな(自転車持ってないけど)。


このアルバムでは生楽器だけではなく、
打ち込みも多用されているのだけど、
ここではそんな打ち込みのリズムがいい意味で、
さらに軽さを出している。


6曲目「ride that sunbeam」
例えば「ワルツ・フォー・デビィ」のような印象的なピアノフレーズが
耳に残るスウィング・ナンバー。


ビッグバンドが気持ちよさそうに歌う7曲目「a distant melody」


夜にワインと共に聴くなら、
コルトレーンやマイルスみたいなスタンダードなジャズ。
それはワインで言ったら王道の、
フルボディのビロード色した赤ワイン。


だけど、真昼間にワイン片手に聴くなら断然、
このスムースなボーカルを武器に
ジャズとポップスのボーダーを行き来する
ウーター青年のアルバムがいい。
若く溌剌としたメロディー、キラキラとした輝きが、
白ワインのようだから。

ヘメル/ウーター・ヘメル
¥2,290
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Thief 「Sunchild」

シーフ「サンチャイルド」


サイモン&ガーファンクル meets エレクトロニカ!?


いまやロックがエレクトロニカ化し、エレクトロニカがロック化し、
ロックもファンクもジャズもエレクトロニカも、
地球上の音楽全て飲み込んだような音楽が溢れるこのごろ。
細かいジャンル分けなんてもう、めんどくさい。


この際、美メロ系とか、ドラムがズンドコ系とか、ギターが泣いてる系、とか
感覚で音楽を語りたい。

それでいうとこのThiefは「音がブランケットに包まってる系」だ。

あったかくて、でもちょっとチクチクして、夢のように淡いのに手触りだけはちゃんとある。

ドイツのDJ&プロデュースチーム、
ジャザノヴァの変形ユニットでもあるこのThief、
アルバム冒頭「SUNCHILD」のイントロからしてもう、秀逸。
延々とそのまま聴いていたいゆるやかなギターリフと、
その上をころころと遊ぶ電子音たち。
まるで昼下がりの人のいない公園。
そこに繊細なボーカルが絡むと、もう心がほっこりと温かくなるのだ。


続く「Atlantic」では
きっと、この曲は60年代に作られた古いスタジオで作られた。
ブースのフローリングはざらついてる木で、窓からは木漏れ日なんかが差しちゃって。

その日差しのなかで埃が踊ってたりして。
なんてそんな風景が浮かぶほど生々しい60年代の手触り。


そして3曲目の「Hold On,Hold on」
畳み掛けるようなハイハット、ぐらりとゆらぐアコギ、
クラップハンド。
そこにのっかるクセのあるメロディとハーモニーは、
コクがあるのに性急で美しい。
ビートルズを彷彿とさせるような、
一筋縄ではいかない、耳に残るメロディーは
私の血をざわつかせる。


不安でドラマティックなアコギと、
遊び回る、自由で計算しつくされた電子音。
そこに一癖もふたクセもあるメロディー。
「I Can't Remember」は不安と救いを求める気持ちを
リアルに表現した名曲だ。


繊細さ、懐かしさ、ころころとした電子音、それにちょっとした不安。
それらをすべてひっくるめてぬくもりで覆ったら、
「音がブランケットで包まってる系」Thiefの出来上がりなのだ。


インテリアとしても十分機能しそうなイラストのジャケットもツボ。

Sunchild/Thief
¥2,245
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魔の平日ハロウィン。

エナメルの悪魔の角と尻尾、


そして大木凡人ばりの蝶ネクタイといういでたちで


コレット主催のハロウィンパーティー@LE BARON(表参道)に参加。



ちょうど外苑前でスタートしたデザイン・ウィークの初日とあいまって、


アート、ファッション、デザイン関係の面々がぞろり。(私はよくわかってなかったけど)


さすがに仮装にも気合が入っている。


時計仕掛けのオレンジやら、アフロツインズ、長靴下のぴっぴ、


ドラキュラ、もみの木までいる始末。


泥酔した女友達は、


頭に髪の毛で出来たライオンを乗っけた野田凪をみつけ、


彼女とは知らずに少女漫画で王子様が良くやるあのポーズ、


彼女の顎をゆびでつまんで「くいっ」と自分のほうに向けた。


たぶんかわいいね、とか言いたかったんだろう。


「痛い」(多分ぜんぜん痛くない。)


憮然としてその場を立ち去る野田凪。


評判どおり、女王様な感じ。



平日の水曜日だった為(しかも次の日朝から会議)


2時半には会場を後にしたが、


これが週末だったらと悔やまれてならない。



ということで、



酒量:ビール1杯、グラスワイン2杯、シャンパン5グラス、スプモーニ1杯



DJはいまいちだったなー。