本当にあまり批判とかしたくないけど、あまりにもひどかったので。
タイトルの通りです。
歌が上手い人=ビブラートが出来る
違うから。
ノンビブ主流の最近のポップスではそんなことないから。
古い動画じゃないかって?いやいや、2024年の動画だよこれ。
令和の今でこんなとんでもないことを言う人がいるんですね。
今日はビブラートができない人の原因をお伝えしていこうと思う。
えっ!?
当ブログでも色々なビブラートのやり方ってものを紹介してきましたよね。
- お腹を押す方法
- 相槌を打つ方法
- あーあトレーニング(あまりおすすめじゃない)
- 柳先生の方法
- シャンプーしながら歌う
- 他、BEAMトレーニングでのビブラートのやり方(この記事だけだとビブラートできるようにはなりませんが)
誰でもできそうなもので、これだけ色々紹介していれば、どれかに引っかかってできるようになるでしょう。
それでもできない方が不思議です。夏夫はもちろんのこと、ボイストレーナーでも解決できない要因じゃないかと。
いや、これだけ方法が色々出ている令和の今だからこそ、「歌が上手い人=ビブラート
が出来る」という式は崩れてきているのではないかと思いますね。
ビブラートができない大きな原因のひとつが、喉仏周辺の筋肉
が力みまくっている。
違います
試しにやってみれば分かります。
手軽なお腹を押す方法にしてみますかね。喉仏周辺に力を入れてお腹を押してみましょう。ビブラート
がかかりますよね?
他の方法でも同様にビブラートをかけられます。
ビブラートがかけられるか否かということと喉の力
は関係ないことになります。
ただ、喉仏周辺に力を入れてしまうと、声が汚くなってしまったので、きれいな歌声という点においてはNGなのかもしれません。
でもそれだけなんですよ。(厳密には喉が痛くなるというデメリットもあるが、今回関係ないので省きます)
きれいか汚いかだけで、ビブラートの成功の可否とは関係ありません。
色んなボイトレで喉の力みすぎはよくない。適度な力
加減が重要というお話をされている。
まあ、従来型ボイストレーニングであれば、そうですね。
え?BEAMトレーニングではどうなのかって?そもそも、喉の力
の話すら出てこない。
BEAMトレーニングは何百年も先をいってますからね。
そもそも、ビブラートはどういう時にかかるのか?
あれでしょ。伸ばすところにかかるものだよね。
一定の周期で揺らすものだから、短いところにはかからないし、かかったとしたら、単なる声の震え
になるだけ。
だから、ビブラートはカラオケ採点
でいう長い音程
バーのところにだけ登場するもので、カラオケ採点
でも短い音程
バーのところでビブラート
を入れるとオートビブラート
といって、減点の対象になるぐらいです。
発声器官や呼吸が正しく出来た時に勝手に出てくるもの。
いやーそれじゃマズいでしょ
何言ってるの、この人!?
ビブラートはテクニックなので、勝手に出てきたらマズいんですよ。ここぞというところにかけるものなので、勝手に出てくるものではなく、意図して出すものです。
つまり、コントロールできないとダメ。上で書いたオートビブラート
発生しまくりで逆に歌
が下手に聞こえます。
うーんと、そうだね。仮に発声器官や呼吸が正しく出来た時に勝手に出てくるものだとしても、ずっと声が震えっぱなしだから、そもそもの発声器官や呼吸が正しいとはいえないことになります。
鳥肌が立つってありますよね。ずっとあんな感じで歌うことになります。そんなもの、歌
が下手に決まっているじゃないですか。
チェックしてもらいたいものがある。何でしょう。
喉力みチェック。
まず、楽な音程で「あー」と言う。
このとき、アゴの下が硬い人。この人は喉が力んで
いるのでビブラート
ができない。
ちなみに、夏夫は柔らかかったのですが、ワザと硬くしてビブラート出るかやってみたところ、しっかりビブラート
がかかりました。喉痛いけどね
なので、この動画は間違い。
2つめ。
下アゴが固まっている、力んでいる人。
下アゴの力が強いと、喉絞め。
これも夏夫は違ったのですが、同じように下アゴを固くしてビブラートかけてみると、やはりかかりました。
なので、これも間違い。
まさかの間違い連続。ここまで間違うとかもうびっくりです。(どれか1つは当たりがあるだろうという淡い期待)
3つめ。
舌を引き込みながら発声している人。「ら」っぽい発声している人かな。
過剰に下げすぎちゃっている人。
これも喉の力が強い人に多い。いや、そうでもないかと。
どちらかというと、こういうのってボイトレしている人に多い印象。
というのも、普段の生活で舌を引き込んで声出すとか、過剰に舌
を下げて
声出すとか、あまりないですよね?
舌のトレーニング
になるから、舌
を引き込んで発声するといいよ。とか、口の奥の空間を拡げるために、舌根を下げる
といいよ。とかのアドバイスを真に受けて実践している人に多いかな。
ビブラートが難しいと脅されました。
ということで、どれだけ難しいか体験するために、それぞれの状態を再現してビブラートをつけてみたところ、普通に発声しているときと難易度が変わらずにビブラート
をつけることができました。(どちらの場合も)
ということは、舌の位置はビブラート
に関係ない。といえます。
歌っていて喉に違和感がある人、喉がよく疲れる人、ビブラートが痙攣っぽくなる人、まっすぐにしか声が出ない人は喉に力
が入っている可能性がある。
本当に!?
まあ、歌っていて喉に違和感があったり、喉がよく疲れたりする人の場合はそうかもしれないが、残り2つですね。
ビブラートが痙攣っぽくなるパターン。これって、声が切れているわけだから、ビブラート
以前の声出しの問題かと。
整体閉鎖を意識しすぎて、声が途切れているとかね。整体が完全に閉じてしまうと声が出なくなるからね。
あーでも整体は喉にあるから、結局は喉に力が入っていることになるのか。そういう意味では正しいか。
いずれにしろ、ビブラートに問題があるわけではなく、声の出し方に問題がありますね。普段のしゃべり声の感覚でいいんですよ。
あと考えられるものとしては、訓練し過ぎた結果、痙攣っぽい声しか出せなくなったパターンかな。
単純にボイトレのしすぎです。
いや、その前にそのボイトレの中身が悪かっただけなんですけどね。
この場合は日常生活に支障があるので、病院行きかと。
あとはなんだろ。どもる癖があるとか、しゃっくりが出るとか、そういう系になるのかな?
これもビブラート以前の問題ですね。
日常生活に支障がある場合は病院行きだろうし、そうでない場合だと、どもりやしゃっくりが出にくい発声に工夫するしかないかな。
まっすぐにしか声が出ない人は簡単で、BEAMトレーニングのビブラート
で対応できます。
本当にまっすぐにしか声が出ないのであれば、この方法で確実に出ます。喉の力関係ない。
どうやって喉の力みを取るのか。
結論からいうと、他の発声器官や呼吸がちゃんと正しく出来ていなくて機能していないから、喉に頼った発声をしている。
違います。
発声の仕方とかボイストレーニングの内容とかは関係ある。そりゃあ関係あるよ。
なんだけど、他の発声器官や呼吸が機能していないから喉に頼った発声になるのは違うかな。
そこまで深く考えなくていいんですよ。普段しゃべるときって、発声器官や呼吸は機能しているはずなんですよ。
だから、もし他の発声器官や呼吸が機能していないのであれば、日常生活に支障が出ているはずなんですよね。
でも日常生活に支障が出ていないのであれば、それは効果のないボイストレーニングのやりすぎか、発声のときだけ不自然な発声をしようという意識をしているかなんですよ。
だから対策は簡単で、普段しゃべるときと同じ発声や呼吸の感覚で声を出すだけです。特別な発声方法や呼吸は不要です。
それでビブラートができない、かからない。というのであれば、それはビブラート
を出す方法が悪いだけ。
あーでも夏夫が紹介した方法ってだいたいはビブラート出さないようにする方が難しい方法ばかりだから、出ないってことないと思うんだけどなー
一番意識してコントロールできるのが、喉仏、喉の締め付け、舌の力み
。
いやいや、舌の位置とか、目の開き具合とか、そっちの方が一番意識してコントロールしやすいでしょう。
喉仏コントロールするってなると、ツバを飲み込むとかで間接的なコントロールになって、思うようにコントロールするには難しいし、喉の締め付けや舌の力み
も、力
を抜くって難しいので、コントロールしづらい部分になりますね。
一方、舌の位置は余程変な位置でなければ、直接コントロールできるし、目も力
を入れるだけなので、コントロールも簡単。力
は抜くより入れる方が簡単だからね。一番はこの2つかと。
ボイトレでは喉以外の発声器官の使い方や呼吸のトレーニング。それをトレーニング
する。
まあ、たしかにBEAMトレーニングはこれに当てはまっていますね。
あっ!違う!当てはまってない!発声器官出てこない!
発声器官が出てこない代わりに、BEAMを固定する筋肉が出てきます。
というか、喉以外の発声器官って何だろう?声は喉にある整体から出るんだよね?喉以外の発声器官、無くね?
そちら側の使い方が分かってくると、喉に頼らない発声ができる。
BEAMトレーニングでは喉に頼らない発声ができるけど、そのことかな?
というか、上にも書いたけど、普段のしゃべりで喉に頼らない発声ができていると思うんだけどなあ。
ここまで書いて今更気づいたんだけど、従来型ボイストレーニングって喉周りの筋肉
の話が出てくるから、喉に頼る発声じゃん。あれ?
呼吸とか、他の発声器官は見えないし、横隔膜も見えないし、整体も見えないし、共鳴だって目に見えないし、響いているってどういうこと!?
そうだよね。だからできている「つもり」で終わっちゃうんだよ。実際見てみると思っていたのと違うってパターン、たくさんあると思うんだよなあ。
ただ、1つ書くとすれば、BEAMトレーニングで扱う共鳴(=BEAM)は目に見えます。もうここで従来型ボイストレーニング
の共鳴とBEAMトレーニング
の共鳴は意味が違うって雰囲気、あるよね。
Dr.Hは従来型ボイストレーニングがBEAMトレーニング
をパクったって主張しているけど、中身は別物だから、ただ紛らわしい名称で呼んでいるだけかなと夏夫は思います。むしろ、単純にパクってもらった方がマシですね。すごい悪意を感じます。
歌声は漠然としたもの。そうだね。
それをトレーニングで体感して試行錯誤しながら発声器官や呼吸のコントロールの術を知る。いやいや、それは無理ゲーでしょう。
漠然としたものだからこそ、先生と生徒で認識の違いがある。先生は上手くいっても、生徒は上手くいかないこともある。もちろん、上手くいかないからコントロールなんてできない。
さらには「つもり」の世界だから、いくら理論的には正しくても、実際はその器官が思った動きをしておらず、理論とズレが生じることもありますね。
なんというか、方法と理論が対応していないというか。
腹式呼吸が最も分かりやすいかと。腹式呼吸で歌が上手になった「つもり」にはなっても、実際はこんなことや、こんなことになってしまうんですね。
なんだ、理論的に間違っているじゃないか。という声がありそうですが、元々は理論的に正しかったんですよ。でも腹式呼吸による効果が得られないことに気づいた人が理論を修正して間違っているとなっている令和の現在なんですよ。そうじゃなきゃ、こんなに長い期間、腹式呼吸で歌
が上手になるって言われませんから。最初から理論的に間違っているのであれば、すぐに無くなります。
どういうことかというと、最初の理論の通りになっている「つもり」だったんですね。それが、よくよく調べてみると、最初の理論通りにならなくて、理論が修正されたんですね。
で、最初の理論の前提を満たす(腹式呼吸による効果が理論通り)と仮定すれば、最初の理論自体は正しかったんですよ。
つまり、腹式呼吸をするとこうなるってところを認めれば、最初の理論は間違ってはいない。
だけど、その腹式呼吸をするとこうなるってところが間違っていたからこそ、理論が修正された。
さらには、これですよね。腹式呼吸は胸式呼吸とセットです。この前提も大きいね。もう腹式呼吸の理論は破綻しています。
戻ろう。
そうすると喉の力が取れてくる。これも違うかなあ。
というのも、そもそもが喉の力を抜くトレーニング
じゃないんですよ。喉の力
を抜いた「つもり」なんですよ。
実際に喉に力を入れて発声してみると、ボイストレーニング
前の発声の感覚と違うと思います。声も違います。それなんですよね。
喉声でもビブラートはかけられるので、喉声解消はビブラート
ができるようになることに1ミリも関係ありません。喉声が嫌なら鼻声でやればいいよね。つまりはそういうこと。
で、また繰り返し。
ビブラートは発声器官や呼吸が正しく出来た時に自然と勝手に出てくるもの。
だから、喉の締め付け、力みが邪魔してビブラート
が出来ない。
トンデモ論理ですね。
ビブラートをやってみれば分かりますが、喉の締め付けや力み
が邪魔して出来ないということはありません。汚い声でも一定の周期で音
を揺らす
ことはできます。
そもそものビブラートとは何か?というと、一定の周期で音
を揺らす
ことですからね。喉の締め付けや力み
で一定の周期で音
を揺らす
ことができなくなる理由がありません。
ビブラートはちゃんと段階を踏めば誰でも手に入る。
あれ?夏夫が上に書いたことと一致している…
段階というか、出し方ですね。テクニックですから、出し方しっかりしていれば、誰でも出せるものなんですよ。
ボイトレしていてビブラートが勝手にかかるようになってきたのはマズいでしょう。今すぐにそのボイトレ、やめた方がいいと思います。
なぜなら、勝手にかかる=意図しないところでかかるですからね。もちろん、発声が整ってきたという合図ではありません。
逆に、発声が整ってきたのであれば、ビブラートは勝手にかかりにくくなっているはずです。なぜなら、音ブレ
が小さくなっているから。
ビブラートが勝手にかかりにくい状態になって、あえてこの曲はここでビブラート
入れた方がいい。ということで、意図してビブラート
をかける。という形なんですよ。それがテクニックです。ここぞというところに入れることで、曲のメリハリができ、いい歌声になっていくんですよ。
ビブラートが出来ない人は発声器官や呼吸が不安定だから、安定化させる。
違う、違うからね。騙されないでくださいよ。発声器官や呼吸が多少不安定でもビブラートはかけられるからね。
発声器官や呼吸を安定化させることは悪いことではないけど、ビブラートには関係ありません。
まずはロングトーンでしっかり声を出す。
そうですね。ロングトーンができてこそのビブラート
ですね。
ここで、勝手にビブラートがかかる人はロングトーン
ができないんですよね。
ただ長く声を出すだけじゃなく、音のブレを小さくして出すんだよな。
というか、実例、ロングトーンじゃなくてビブラート
かかっているよ。あれ?
発声が整ってないと出せない。うーん。半分正解、半分不正解。
発声というよりは、一定の音程を保てることですね。そのためには、発声だけじゃなく、共鳴(BEAM)が大事。
ロングトーンをすっ飛ばしてビブラート
をかけることは豆腐の無い麻婆豆腐。
いや、そうでもないかと。
むしろビブラートの練習をすることで、ロングトーン
が上手くなるというケースもあるので、そうでもないかと。
というか、先生自体ロングトーンができていないから、説得力無いんだよな。
3段論法的に
ロングトーンをすっ飛ばしてビブラート
をかけることは豆腐の無い麻婆豆腐。
ビブラートは発声器官や呼吸が正しく出来た時に自然と勝手に出てくるもの。
つまり、発声器官や呼吸が正しく出来るとロングトーンが出せない。(ビブラート
が出るから)
これを一番上に代入して、発声器官や呼吸が正しく出来ることは豆腐の無い麻婆豆腐。
なんか矛盾してない?
基礎をすっ飛ばしてビブラートを手に入れた人の歌声は物足りない。
ビブラートだけに限っていえば、そうでもないかと。
これって、ボイストレーニングを受けていないメジャーアーティストのビブラートは物足りないって言っていることと同じだよ。そうなの?
発声のバランスが悪いまま、色んなテクニックを使おうとすると、整体に負担がかかる。
なぜ?
それが無いよね。
令和の今になって腹式呼吸推しているからなー
いやー
ひどいものですよね。
ちょっと間違える程度だったら、こうやって記事にしなかったと思います。
でも、これは間違いだらけでしたね。
これを真に受けて、ビブラートは自然にかかるものだと本気で信じちゃう人が出てこないかが怖いですね。
百歩譲って、ビブラートは自然にかかるものだとしても、そうすると、今度はロングトーン
ができなくなる。
すると、結果的にロングトーンをすっ飛ばしたビブラート
になるという矛盾。
前提から間違っているんだけど、前提を受け入れたとしても、間違っているという酷さ。