はじめに
昨夜発生した千葉県北西部を震源とする震度5強の地震により被害に遭われた皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
気象庁によると、今後一週間くらいは同じような規模の地震が来る可能性があるそうです。
仕事などでご自宅を留守にする際には、今回のように電車が止まり直ぐに帰宅できないことを想定して、ペットのご飯を多めに用意したり、揺れにより飲み水がこぼれてしまわないように気を付けてください。
また、電気を使用している自動給餌器や給水器は地震の際も機能するのかを確認しておく必要があります。
室内の家具や家電など、置いてある物が揺れにより落下、倒れたり飛んだりして怪我をしないように対策も忘れずに。
飼い主さんが不在の時に地震が発生してしまったら・・・
最悪を想定し、最善を尽くしておきましょう!
最後になりましたが、ご心配のメッセージをいただいた皆さまありがとうございました。
◯台風16号が通過中の金曜日、夜には台風は過ぎ去りました。
仕事後、早く帰宅して熱海に向かいたいが、台風の影響で電車のダイヤが乱れ、ちょっと焦りました。
帰宅後、準備して出発。
隊長は仕事後に動物病院へ。
熱海の活動中、治療入院するムーラン・・・
ムーランは2016年の熊本地震の際に震源地の益城町で保護した子です。
隊長とムーランを病院へ搬送。
その後、横浜まで隊長を送ってくださったセツオ兄さん。
いつも大変お世話になっており、私たちの活動に欠かせない。
消耗が早い養生テープのご支援、そして、美味しいお団子🍡本当にありがとうございました。
一緒に活動する愛ちゃんご夫婦と美味しく頂きました。
土曜日、朝から伊豆山へ!
先ずは捜索とヒアリング・・・、
先週、作業員の方が重機ごと落下してお亡くなりになった逢初橋付近です。
現場には花が手向けられていて、警察が警備をされていました。
ご冥福をお祈りし、活動を開始しました。
ヒアリングで廻っていると様々な情報を頂きます。
猫に好意的ではない方も当然いらっしゃいます。
その対策もお話ししています。
1匹の母猫が2,3ヶ月おきに出産を繰り返している。
一年近く捕獲を試みているそうだが、捕獲器に入らないので困っているとのこと。
その母猫が一番最近出産した生後2ヶ月弱の仔猫が5匹、
1匹は亡くなってしまい、2匹はご近所さんが保護され家族に迎えてくださり、1匹はまた違う方が一時的に保護、行き場に困っていてお預かりすることに。
そして、ヒアリングで寄らせていただいたご近所の方の情報で、災害の爪痕が残る建物に小さな仔猫が一匹いると・・・
直ぐに向かうと、災害ボランティアの皆様が取り除いてくださった一階と二階の間の泥が固まった隙間で生きていました。
直ぐに捕獲器を設置、なかなか捕まらない母猫は情報から餌を与えている方のベランダやよく寛いでる場所があることがわかり、そちらに捕獲器を設置。
更にその母猫が一世代前に出産して6ヶ月に満たない子供が2匹いることが判明。
ご飯を与える時間が16時過ぎとのことで、お世話をされている方と待ち合わせのため、15時過ぎに向かうと、到着したとたんに2ヶ月弱の仔猫が捕獲器に入りました。
その後、6ヶ月に満たない一世代前の子供も、お世話されている方が呼びかけてくださり、給餌の時間に2匹共捕獲器に入りました。
仔猫の入った捕獲器をジョイントして仔猫のいた場所にも母猫狙いで設置。
仔猫を一時保護してくださった方のお宅を訪問して仔猫を預かり、くすのきさんのシェルターに搬送。
シェルターではこの日、テレビのリモート出演、NHKの里親募集の番組だそうです。
翌日も東京でも譲渡会、伊豆山の猫たち、くすのきさんは忙しく走り回っています。
くすのきさんのシェルターでお世話をしてくださっているボランティアの皆様、本当に感謝です。
現場の私たちも安心して頑張れます。
そして、生後2ヶ月に満たない2匹の仔猫は、この日も横浜からお手伝いに来ていたボランティア仲間のiさんが連れて帰ってくれることになりました。
iさん、この度もありがとうございます。
再び現場に戻る途中、住民の方から連絡、母猫、捕獲器に入りましたと・・・
今まで何度トライしても入らなかったと言われていた母猫、深夜から早朝になるかと覚悟してましたが、はっ、早い。
今週火曜日、手術を終えた母猫と6ヶ月弱の子供2匹はお世話されている方が待つもとの場所へリリース。
この地区、TNRと仔猫保護、完了です。
それは良かったのですが、災害で行方が分からない子の情報は皆無・・・
また別の地区の聴き込みに向かいました。
◯今から2ヶ月前、災害から一月経過した8月初旬、伊豆山の国道で車に轢かれたサビ猫をたまたま通りかかったボランティアの方が発見してくれました。
【その方の記事です】
https://www.facebook.com/100003650122...
その前からにゃーこちゃんの捜索をみんなでしてきました。
亡くなったサビ猫の遺体を確認したところ、ご家族からヒアリングした特徴と左眼付近の毛の色が似ている。
関わっているボランティアさんの見解は様々・・・
にゃーこちゃんはきっと生きている!
そう信じて、私たちは捜索、捕獲器設置を継続してきました。
しかし、捕獲器に入るのは地域の子たちばかりで、サビ猫ちゃんの情報は一件も入らず、姿も見かけない。
みんなの心の中では飼い主さんが避難先のホテルから移動され少し落ち着かれた頃に、一度画像で良いから確認してもらおうと・・・
私たちだけでなく、飼い主さんも心配したり期待したり、不安定な状態が続くのは負担が増すのではないか?
写真を確認していただく話をして無理ならしないでおこう。
あくまでも飼い主さんの意思に任せよう。
それを誰が伝えるか?
誰が確認に行くか?
くすのきさんから現場を任せて頂いている私たちがすべきだと思う。
これを乗り越えなければ私たちの熱海、伊豆山での活動は終われない。
隊長が飼い主さんに連絡、写真を確認していただくと、にゃーこちゃんに間違いないとのこと。
災害発生から一ヶ月間、にゃーこちゃんは人目に触れず必死に生きていた・・・
それなのに見つけてあげることができず、開通し、車の通りが一気に増えたた国道で轢かれ息絶えてしまった・・・
にゃーこちゃんが住んでいた家からわずか数分の場所で・・・
しまこちゃんの時と同じように、にゃーこちゃんのことを想うと、なぜ見つけてあげることができなかったのか・・・
悔しくて苦しい気持ちに圧し潰されそう・・・
しっかり役目を果たせず、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
飼い主さんは早く伊豆山に戻りたい。見知らぬ土地で、周りは知らない方ばかり、警戒区域が解除になったら家を修繕して戻りたいと・・・
警戒区域の解除が待たれます。
にゃーこちゃん、お腹が空いていたのかな?お母さんを探して国道に出たのかな?
見つけてあげられずごめんなさい・・・
◯伊豆山の捜索で忘れられない子、名前はクロちゃん。
残念ながら画像の情報が無く、特徴をお聞きしたところ「鉄仮面」みたいな顔、てっ、鉄仮面?要するにハチワレちゃん。
でもボランティアの間では鉄仮面ちゃんと呼び、聴き込み時も「鉄仮面」みたいな子と聞いて廻ったりしました。
クロちゃん捜索開始の時、有給休暇を取得して熱海に向かい、飼い主さんが避難されているホテルに行き飼い主さんと待ち合わせ、一緒に伊豆山のご自宅に向かいました。
そこはかなり衝撃的であり、私は呆然としました。
土石流の報道でよく映し出されていたまさにその場所・・・
クロちゃんは生きて逃げられてるのか?
正直信じる気持ちと、心のどこかにこれは無理だ。
そんな気持ちがありました。
でも口には出しません。
諦めた時点で終わりです。
聴き込み、近くの餌やりさんの情報収集、捕獲器を設置し続けました。
しかし、全く目撃情報が無い。
数週間後、伊豆山で捕獲器を設置して車で待機していると飼い主さんが来てくださいました。
来ても何か出来たり変わるはずはないけど来てしまうと・・・
そして、避難先のホテルから退去を前に新たな住まいを探されていた飼い主さん。
熱海市が用意した住宅は全て「ペット不可」、飼い主さんは熱海の隣り、湯河原に「ペット飼育可」の住まいを見つけ契約をしたと話してくださいました。
正直、かなりのプレッシャーはありました。
でも、「諦めてない」クロちゃんの生存と私たちを信じてくれている。
その時、今まで信じる気持ちの裏には諦めの気持ちが交差してましたが、バチンとスイッチが入りました。
もう迷いは無い。
信じて見つかるまでとことん粘る。
それまでどんなに時間が掛かっても伊豆山に通う。
そして、土石流災害から約2ヶ月後、8月29日にクロちゃんは捕獲器に入りました。
その姿を見た私は「この子は絶対クロちゃん」!
避難先のホテルに向かい確認してもらったら「間違いない」思わずホテルの前でやったぁ〜」と叫んでしまいました。
避難先はホテルの為、伊豆山活動をサポートさせて頂いているNPO法人くすのきさんが開設している被災動物救済センターにてボランティアの皆さまのお世話になり、お引越しの日を待ちました。
保護から約ひと月後、クロちゃんは湯河原のペット可の住宅で飼い主さん家族と新たな生活が始まりました。
そのお宅にサポートで訪問させて頂きました。
主に「脱走対策」、お引越し後のクロちゃんはお母さんの座椅子を占領して寛いだり、穏やかに暮らしている。
本当に夢の様な気持ちでした。
湯河原を後にして再び伊豆山へ、まだ諦めずに探している子がいます。
夜に期待して捕獲器を翌朝まで設置、翌朝、残念ながら捕獲器は空でした。
くすのきさんで捕獲器を洗い、今回の活動結果報告、次回の打ち合わせをして一路都内へ。
検査と治療入院しているムーランを迎えに!
待っている間に次回の活動の為、捕獲器の仕込みを済ませました。
隊長とムーランを送り届け横浜へ、無事に活動を終えました。
今回も沢山の方にお世話になりました。
本当にありがとうございました。
伊豆山の活動、どうかもう少し頑張らせてください。
おわり
一般社団法人民間災害時動物救済本部(CDCA)
新しいバナーができました。リンクフリーです。
※CDCAのHP、順次リニューアル中
CDCA民間災害時動物救済本部
フェイスブックページ開設
https://www.facebook.com/cdca.animal/
(CDCA活動報告はこちらより)
2021/10/08現在
10月の活動日程
<熱海活動>
● 10月1日~3日
● 10月9日~10日
● 10月16日~17日
● 10月23日~24日
※メンバーの仕事、保護っ子ちゃんの体調により変更が生じる場合がございます。
<飯舘村活動>
●CDCAnatsumint隊
10月29日(金)以降出発で調整中
●物資到着期日:10月23日(土)~26日(火)必着
●物資送り先
※配送業者様問わず飯舘村、当会拠点になります。
〒960-1633
福島県相馬郡飯舘村臼石字町270-1
山田様内
CDCAnatsumint隊西澤宛
090-4881-3143
↑(伝票記載の電話番号になります)
●物資のお問合せにつきましてはこちらまで
↓
090-3815-2924(西澤)
●10月の仕分積込作業:なし