はじめに
この度の土砂災害により被害に遭われた皆さま、
関係者の皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
当会では、全国の皆さまより福島県飯舘村のワンちゃん猫ちゃんのためにご支援ご協力を頂き、今日まで活動を継続することができております。
応援してくださっている皆さまが万一災害に遭われてしまった際には、人命優先の中で、一緒に避難することが叶わなかった動物たちへの想いに寄り添い、少しでもお役に立つことができるよう、ご恩をお返しできるよう、地元の団体様と連携し最善を尽くしてまいります。
今回の熱海の土砂災害現場の隣町には飯舘村の子供たちや都内で保護した子達の里親様がお住まいです。
お勤め先が被害に遭われ大変な状況だそうですが、ご自宅に被害はなく、ご家族も猫ちゃんたちも無事とのことで胸をなで下ろしております。
今回の災害は盛土が原因と言われており、山から海に向かって土砂災害が発生し、人の命までも奪われる甚大な被害がもたらされましたが、範囲は限定的であり熱海市内全域ではありません。
熱海市内で唯一の動物愛護団体「NPO法人 くすのき」様は土砂災害現場より距離があったため、被害からのがれることができ、災害発生から今日に至るまで避難された飼い主さんに寄り添いながら活動をされています。
そのような折、災害対応が初めてとのことで、共通の先輩を通してサポート要請があり、レスキューをメインとしてお手伝いをさせていただくこととなりました。
準備を整えて、地元の住民の方にもお手伝いいただきながら7名で出発。
こちらの家では、首輪をした猫ちゃん2匹を確認。
室内に置き餌があったので、ご飯をしまってから捕獲器を設置。
こちらには猫ちゃんが2匹いるはずですが、姿を確認できず捕獲器を設置。
この日は三組に分かれて15匹を保護。
くすのき様のメンバーさんと代表がシェルターと病院へ交代で搬送。
21時過ぎに現場を撤収。
22時過ぎから迷子捜索のご相談の打合せを行い解散。
11日（日）、前日、姿を見かけた猫ちゃん2匹を揃って保護。
1匹だけ取り残すことなくほっとする。
かなり気温が上がってきたので、保護できた子達をシェルターへ。
病院へ搬送帰りのメンバーさんと途中で合流し、引き渡し。
体調が悪そうな子がいたので保護することに。
捕獲器を持って行ったり来たりしていると、住民の方から声をかけられる。
今回の災害の影響で、解体予定となっている建物に居付いている親子猫がいるので保護をしていただけないかと・・・
現場に案内していただくと、母猫ちゃんと仔猫ちゃん2匹を確認。
捕獲器を3台用意して設置すると、お腹を空かせていたようで直ぐに保護完了。
さらに具合の悪そうな子も保護。
この日は10匹保護。
活動を終えた捕獲器をボランティアさんたちが洗浄をしてくださいました。
お疲れのところありがとうございました！
今回の保護対象の子達は、飼い主さんから依頼のあった一緒に避難が叶わなかった子達、今回の災害により建物の解体が予定されている場所で、住民の方から保護依頼のあった居付いている猫ちゃんたち、状態の悪い子達です。
また、今後、台風の影響や豪雨などにより被害の拡大が予想される場合には、そのエリアについては協議しながら対応していく予定です。
二日間で25匹を保護、
現在、くすのき様で一時預かり、保護している子は7月13日現在でワンちゃん猫ちゃん合わせて約50匹になります。
くすのき様では今週に入り、飼い主さんたちの生活再建までに時間がかかることを想定され、保護した子達の一時預かり場所として建物を確保されました。
また、大変有難いことにワンちゃんの預かりのお申し出を団体様や個人の方からも頂いているそうですが、飼い主さんご自身が、ご親族や知人に預かっていただいているようで、今現在のご相談は、くすのき様でご対応が可能だそうです。
必要に応じて、情報を発信されますので、その際は改めてお力をお貸しいただけますようお願い申し上げます。
今週末、7月17日（土）、18日（日）も熱海での活動を予定しております。
できることをつなげて、足りないところを補い合いながら、より多くの命をつなぐために最善を尽くしてまいります。
一般社団法人民間災害時動物救済本部（CDCA）
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（2021/07/16現在）