熱海土砂災害現場活動報告2021.07.17~18 | 一般社団法人民間災害時動物救済本部(CDCA)
熱海土砂災害現場
7月17日(土)~18日(日)の活動報告です。
 
 

到着して打合せを行っていると、行方不明になっている猫ちゃんと似ている子を保護していることをテレビで知り、確認しにご家族がやってきましたが猫ちゃん違いでした。

 

改めて、猫ちゃんの写真を拝見し、首輪や尻尾の形状、体の特徴などをお聞きする。

 

そのお宅では、災害発生時、パピヨン1頭、ケージに入った猫ちゃん1匹、ケージに入ったウサギさん1匹が室内にいたそうです。

 

家屋の中は土石流で抜かれている状況で立ち入ることが叶いません。

そのような状況下、パピヨンちゃんは自力で脱出、無事保護されました。

 

猫ちゃんもウサちゃんも生きていると信じて、先週末から周辺の安全な場所に捕獲器を設置しています。

 

 

 

 
 

 

 

今回も強力な助っ人が捕獲器を持参してメンバーの一員として参加!

Iちゃん、先週に引き続きありがとう!!!

 

 

 

 

 

 

 

こちらでは、飼い猫ちゃんは前回の活動時に保護されましたが、外には居付いている猫ちゃんたちのご飯が置かれています。

 

周囲には「イノシシに注意!」の貼紙もあり、人が避難された場所では野生動物が今まで以上に出現しやすくなります。

 

植木鉢が倒され、置かれていたものが散乱しています・・・

 

こちらの餌場については、地元のボランティアさんに気にかけていただくようお願いしてあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回、こちらのお宅の室内で首輪の付いた子が保護されましたが、こちらのお宅の子ではないということで再度捕獲器を設置。

 

庭には大小の金魚さんも残されており、この子達は今回の活動に参加してくださっているIちゃんが一時預かりをしてくださることになりました。

 

Iちゃんとくすのき様のお魚に詳しいメンバーさんが交代で頑張ってくださり、暑さで命を落とす前にレスキュー完了です。

 

お魚さんも、ウサちゃんも、ワンちゃんも猫ちゃんも、みんなみんな大切な命です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、この日の朝、飼い猫ちゃんではないかと確認に来られたお宅の周辺へ再度捕獲器を設置。

 

目安になるようにと、前回の活動で残してきたフードは手つかずのまま・・・

しかし、この周辺では、3匹の猫ちゃんたちの捜索依頼があります。

 

生きていると信じて、意見交換しながら捕獲器設置場所を選んで設置!

 

 

 

 

 

 

 

一旦現場を引き上げて、お預かりする猫ちゃんのお迎えに行こうと車を走らせていると、崖の斜面から下りてくる猫ちゃんと目が合う。

 

坂とカーブの多い場所で、一歩間違えば事故に巻き込まれてしまう。

 

急いで、崖の上に登り状況を確認すると、成猫ちゃん2匹と仔猫ちゃんが4匹、かなりお腹を空かせているので給餌!

 

山を下りてから確認すると、ご飯を与えてくださっていたお魚屋さんが今回の災害によりお店を休まれているらしい。

 

 

 

猫ちゃんを預かりに行きながら、トイレをお借りしに公民館に立ち寄ると、お水とドライが置かれていました。
 
 
 
昼間の暑さがおさまり、猫ちゃんたちが姿を現す時間帯を見計らい活動開始!
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

置き餌を回収し、6台設置。

 

 

こちらの現場では1匹の小柄なロン毛のミケちゃんと・・・

 

 

飼い主さんが捜されている子の毛に似ている、長毛の茶系の毛が捕獲器に残されていました。

 

こちらのお宅では発生から二週間以上経過した後に、飼い主さんの呼びかけに応えて出てきた腰の悪い猫ちゃんが保護され、腎臓の悪化により病院にて治療中です。

 

もう1匹の子も必ず生きていると信じています!

捕獲器に付いていた茶色の毛がその子の物でありますように!

 

 

 

 

 

 

 

他の現場で保護された子達、3匹・・・

 

 

青い首輪に・・・

 

 

短いカギ尻尾・・・

 

 

このキジトラちゃん、午前中に飼い主さんが捜しに来られた子と特徴が似ている!!!

 

直ぐに、「くすのき様」のメンバーさんにお願いし、飼い主さんへお電話していただく。

 

首輪をしてなかったと記憶しているそうですが、とにかく見に来ていただくことに。

 

 

 

 



今まで、きょとんとして周囲を見回していたキジトラちゃんですが、飼い主さんが名前を呼ぶと、その声に応えて鳴き始めた!

改めて確認をしていただくと「コトラちゃん」に間違いないということで、嬉しい再会を果すことができました!

 

涙したり、激怒したり、精神が壊れそうになる活動ですが、飼い主さんとペットが再会を果した時の子供たちの鳴き声と飼い主さんの姿を目にすると、溜まっていた疲れも吹っ飛びます!

 

 

 

 

 

使用した捕獲器を洗いながら、身体を冷やしていると・・・

 

 

 

 

 

飼い主さんが仕事で出ている間に室内にいた猫ちゃんが家ごと流されてしまい、ショックで飼い主さんが動けず、代わりに同僚の方が相談に来られました。

 

その現場は甚大な被害に見舞われ、既に建物が解体され更地になっており、立ち入り規制線の向こう側です。

 

家のあった場所から土石流の流れた方向を見て、ご在宅されている住民の方にヒアリングするも、この周辺ではあまり猫を見かけないとのこと。

 

であるならば・・・

 

活動を継続している土石流の反対側の地区に移動している可能性がある。

住まいがあった場所にこだわり過ぎずに、ご飯を求めて移動していることもふまえて、広域にまずは目撃情報を集めることにします。

 

 

 

18日(日)16時からは熱海市の社会福祉協議会さん主催で令和3年熱海市土石流災害第一回伊豆山支援団体の情報交換会があり参加させていただきました。

 

【熱海市ボランティアセンターFacebook記事】

https://www.facebook.com/101009735589830/posts/113830814307722/?d=n

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地元、熱海市内から6団体、静岡県内から3団体、県外から11団体が参加。

過去に東日本大震災や熊本地震など、甚大な災害を受けたエリアや災害時の活動にノウハウを持たれた団体さんが集結されており心強い限りです。

 

今現在、行方不明の方の捜索が続いていること、危険な場所が存在することなどから、なかなかボランティア活動が進まない状況にありますが、安全確認がなされたあとに、一般のボランティアさんと専門性の高いNPOさんに携わっていただく活動内容の仕分をされてから地元の若い力を中心として活動を開始されるそうです。

 

当会では、今までの災害時においても、社会福祉協議会、災害ボランティアセンターにご協力を頂き、泥だしなど、住民の側で活動されるボランティアさんを通して、口に出すことができない飼い主さんのペットへの想いやご相談を吸い上げて対応させていただいております。

 

今回も困ってらっしゃる飼い主さんへ、チラシの配布などご協力を頂けることになり感謝しかありません。

 

 

会合の後は、Iちゃんが粘っている捕獲現場へ。

ここでも「まだおさんお手製捕獲器」が頑張っています!

 

警戒心が強く、捕獲断念。

昨夜も粘ってくださったそうですが、再チャレンジです!

Iちゃん、三週連続お疲れさまでした!

 

この週末もメンバーの仕事が終わり次第、熱海に向かう予定です!

 

災害発生から明日で20日です。

皆さまにご支援いただきました監視カメラで、行方不明の子の保護に一層尽力できるよう最善を尽くしてまいります!

 

 

 

 

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今週末、7月24日(土)、25日(日)も熱海での活動を予定しております。

 

できることをつなげて、足りないところを補い合いながら、より多くの命をつなぐために最善を尽くしてまいります。

 

 

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