土曜日1日で5軒訪問したんです。
まずはベルクです。
新宿駅東口改札そばにある1970年創業の有名店で50年近い歴史があります。
新宿駅東口改札口で柳橋二郎さんと待ち合わせして行列の出来ているベルクの店頭に並びました。
カウンターで注文してテーブル席やスタンディングで食べ飲みするスタイルのお店なのですが、ビールはもちろんコーヒーや日本酒やおつまみ系なんかも販売していて、この形態はカフェ&ビアバー、立ち飲み・・なんて言えば良いのかな。
ゆっくりコーヒーを楽しむ女性の隣にはビールとソーセージをつまむ若者、そのとなりには日本酒と乾きモノとタバコを楽しんでる呑兵衛のお父さんがいたりする、そんな混沌とした雰囲気をもっているナイスなお店です。
そんな中、カウンターでビールとジャーマンブランチとソーセージ&クラウトを注文した僕らはスタンディングスペースへ身体を滑り込ませました。
ジャーマンブランチとソーセージ&クラウトとビール×2で合計1600円程度だったと記憶しています。
本日も宜しくお願い致します。
ちなみに僕は通常の生ビールでしたが柳橋二郎さんはハーフ&ハーフを飲まれてました。何だか本場ドイツっぽくてカッコ良いなぁ。ドイツに行った時の話も聞けたし。
ジャーマンブランチはオリジナルバケット2種とハムとパテとザワークラウト。ソーセージもオリジナルでザワークラウトとセットになっています。
伝統的なドイツ料理はどれも旨くてビールとの相性抜群。
ついついビールのお代りが欲しくなりますが、まだまだ先が長いので1杯でサッと切り上げました。
続いてはアルタの前の地下通路を通って新宿駅西口思い出横丁にやって参りました。
2軒目にチョイスしたのは個人的最高レベルの町中華だと思っている「岐阜屋」で柳橋二郎さん(リンクは岐阜屋のブログ記事です)は初訪問とのことなので素敵にエスコートしなければなりません。
岐阜屋の創業は1946年。第二次世界大戦が終戦を迎えて闇市だった「しょんべん横丁」で産声を上げて以来、70数年新宿の顔として存在する大衆中華料理屋さんで、僕の祖父も父も訪問したお店です。
カウンターの奥まった席が空いていたのでそこに横並びに座りました。
飲み物は冷えたキリンラガービール。
思い出横丁(旧しょんべん横丁)はもう外国人観光客だらけで、もつ焼き屋なんかも観光地価格になっているのが残念なポイントなのですが、その中でもこの岐阜屋は比較的良心的な価格体系を維持しています。
つまみは毎回頼んでいる蒸し鶏。
柔らかくジューシーな鶏もも肉がネギと少々ゴマ油を効かせたタレで和えられた簡単ながら旨い料理で、注文してすぐに出てくるのもポイント高いんです。ビールとスゴく合います。
そして個人的最高レベルだと思っているキクラゲ玉子炒め。
コリコリで肉厚のキクラゲがたくさん入れられていて、ふわふわの玉子や野菜との相性もスゴく良く、その味付けは旨味たっぷり(化学調味料はたくさん入れられてい)という一皿。
今まで色んなお店でキクラゲ玉子を食べ歩いてきたのですが、この岐阜屋のキクラゲ玉子がマイ暫定チャンピオンなんです。
僕と同じく木須肉大好き先輩(だいぶ年下ですが)も岐阜屋がNo.1だと言っていて、今回柳橋二郎さんも旨いと言ってくれていたので、暫定チャンピオンはまだまだ揺るがない感じ。
そして飲み物はホッピーにスイッチ。コップ1杯の焼酎をホッピーの外1本で飲み切るスタイルでもちろんこれを飲み終わる頃には結構アルコールが良い感じに回って参りました。
会計は1人1500円くらいだったような。
良い気分で岐阜屋を出た僕ら(柳橋二郎さんの都庁とおおの屋の記事)は、神保町あたりで忙しく仕事をしているJさんとの待ち合わせ時間を考慮して、次なるお店に行くことは思い留まって(ちょっと中途半端な時間だった)新宿西口を散歩することにしました。
清々しく晴れ渡った新宿の空にそびえるスカイスクレイパー。すみません、スカイスクレイパーと書きたかっただけです。
新宿駅で神保町帰りのJさんと合流して、比較的新しく出来た立呑み屋さんの「おおの屋」にやって来ました。
お茶ハイで乾杯して(何故か乾杯写真を紛失)つまみはさっぱりと簡単なモノで。
Jさん。お仕事お疲れ様です。
おおの屋はお酒も串などのつまみも揚げ物も全体的に安くて旨いという立呑み屋さんで、1軒目でサッと呑むのもじっくり呑むのも良い感じなのですが、この日は1時間未満でパッと切り上げ、今回のメインの為に新宿駅から三鷹駅まで移動します。
三鷹駅に到着した僕らは南口から徒歩3〜4分で「中華そばみたか」が入る雑居ビルに到着しました。
Jさんとは一度来たことがありますが、柳橋二郎さん(みたかの記事)とは初めて。
柳橋二郎さんが是非とも行きたいと仰ったので今回この新宿〜三鷹の中央線ツアーが開催されたのでした。
カウンターのみ10席ほどの店内は満席でしたが待ちは少なく、しばらく待った後に3人連席で案内して頂きました。
壁に貼られた手書きのメニュー表。値上がりしてしまいましたが、それでもこのご時世にラーメン500円は素晴らしい。
このお店の常連さんは店頭の行列には目もくれずに、まるで居酒屋のように腰を据えてビールを飲み続けて長居自慢をするような「粋」では無い方が多いので、僕らは1人中瓶1本まで。と決めて入店しました。
入荷本数は少ない赤星(サッポロラガー)500円がたまたま残っていたのでソレをオーダーします。
助手さんがシュポッと栓を抜いてくれるキンキンに冷えた赤星で再度乾杯。
つまみはチャーシュー皿400円と竹の子皿200円です。お二人とも旨そうに赤星とコリコリの竹の子メインのつまみを食べられていたので、その姿を見た僕もウンウンと満足していました。
もう1本(合計3本)だけビールを追加して、そのビールが半分ほど残っている時点でラーメンを3杯まとめてオーダーします。
同ロットで麺は茹でられて平ザルで麺上げされた後にサッとトッピングを載せて完成。
ラーメン500円+竹の子50円です。
前店「江ぐち」時代から続くクラシカルなビジュアルが実に良いなぁ。
顔を近付けるとフワーっと昆布や魚介のダシの香りがして、優しげな醤油と旨味(実は化学調味料も結構入ってる)が前面に出たスープがとても良いんです。
レンゲを持つ手を止められないし、だいたい最後にはスープを全部飲んでしまいます。
クラシカルなラーメンだと思いきや麺が特徴的なのもみたかの魅力です。
固めに茹で上げられた麺は歯でブツッと噛みちぎるようなコシを持っていて、中華麺というカテゴリーに属していないような麺なんです。
一瞬スープとミスマッチかと思うのですが、このバランスこそが「みたか」の真骨頂で、長年地元で愛されるラーメンになっているのだと思います。
スピードスターのJさんも比較的ゆっくりめのペースで味わって食べてくれて、全員揃ってご馳走様でした。と。
店員さんの接客態度も素晴らしくて3人とも十二分に満足してお店を出たのでした。
さて、旨いラーメンで〆て本来ならここでお開きとなる予定でしたが、何となくもう1軒・・・という雰囲気になって再び中央線(各駅停車)を新宿方面に乗って2駅目の西荻窪駅で下車しました。
煮込みの具材を食べ終わったところで店員さんにグラタンをリクエストすると、このように旨いチーズグラタンにしてくれるのもこのお店の良いポイントです。
熱々のチーズグラタンと追加したバケットを楽しんで、かなりフラフラしながらこの日のツアーもお開きとなりました。
この3人で巡るツアーも数回目でとても楽しいのですが、帰りは毎回電車を乗り過ごす恐怖と戦っています。
しかしこの日は全員奇跡的に最寄り駅で電車を降りることが出来て、無事に帰還したのも喜ばしいことで。
次なるツアーも近々開催予定なので今から非常に楽しみにしている次第です。
柳橋二郎さん、Jさん。どうもありがとうございました。また呑みましょう。