国宝
昨年3回行った。今思えば、ストーリーについて特筆すべきところはない。一度は、華やかな舞台(歌舞伎の舞台と言う意味ではない)に立つが、おちぶれ、苦難の末、ひょんなことから復帰し、人間国宝になる。主人公の立花喜久雄に対しても他の登場人物も特に感情移入することもないし、好きになれなかった。これは「ご都合主義満載」な映画だ。ドラマにしろ映画にしろ、ノンフィクションではないものは、どこかご都合主義な部分があるなぜ二代目花井半次郎は自分の息子を三代目にしなかったか。何故、糖尿病をあんなになるまで放っておいたのか。それも親子揃って。花井白虎襲名の際の舞台での吐血。竹野が一般人にぼこぼこにされてホテルで寝ている喜久雄を探して、小野川万菊のところに連れていくシーン。タイミング良すぎ。人間国宝になった時のインタビューのカメラマンが長らく会っていない娘。ただ、そのご都合主義が見ていて不愉快なものではなく、ストーリーの上では自然なものになっている。見たのが昨年11月だから、時間がたつにつれて、ご都合主義だとわかるのだ。そして、立花喜久雄は歌舞伎の才能はあるにしても、人間性がよくわからない。だから女性が自然と離れていくのだろう。この「人間性が良くわからない」ってミステリアスとかではなく、人間が書ききれていないということになりはしないか。そんな「国宝」だが、私が3回も見に行ったのは、やはり何か魅力があるのだろう。その魅力をうまく表現する能力は私にはない。映画を見るのは久々で、目は疲れるものの、映画っていいなあと思ったのだ。少なくとも私は。そして実写映画日本一位。なんででしょう。誰か教えてほしい。