光る君へ 宿縁の命
このドラマとは関係はないが、私個人の感想だが、日本は今景気が悪いと思っている。物価は上がっている、給料は上がらない。それでいっそ、平安時代みたいな生活してみればよいのではないかと思った。まず、電気を使わない。SDGs対策。年に一度しか髪を洗わない。SDGs対策。みんな十二単とか着る。アパレル業界は儲かる。子どもを大量に産み、なるべく偉い人の子に嫁がせる。少子化対策。ドラマに戻る。石山寺の道長の「俺のそばにいることを選ばぬか」だっけ。典型的な不倫爺の言うセリフだ。あなた、娘が入内して、帝に皇子ができてそれどころじゃないでしょ。何を甘ったれている。そんなこと言うキャラだったろうか。しかし、まひろが宣孝の子ではない子の妊娠した時の、いとの「いけるところまで行きましょう。その先はその時その時で考えましょう」、安倍晴明の一帝二后「やってしまえばよいのです」って、すごいな。実際、宣孝は自分の子として育てると言っているし、彰子も中宮になるが、この時代って、いちかばちか的な部分が多い。いや、現代でもこういう選択肢を迫られている人は多いのだろう。しかし、平安時代において、私が感心することって、戦がない、自害する人がいない、くらいで、価値観も全く伺い知れず、倫理観も今とは違う。だから、感情移入はあまりできない。個々の気持ちがどうとかというより、政がメインだからだ。そしてセックスで成り立っている政。まかり間違って、あと1000年後の日本なんじゃないかという位私にはよくわからない世界なのだが、それでも面白いと思っている。