はじめに
*2015.3.25 長男倖宏(ゆきひろ)出産
*2016.7.8 9wで流産(りんちゃん)
*2017.1.8 7wで流産(そらちゃん)
*13w1d から出血、絨毛膜下血腫の診断
*18w4d 羊水がなくなり
後期流産の宣告を受ける
*20w1d 〜入院、お腹の次男は奇跡的に
成長を続ける
*2017.11.1 29w2d
ちいさな次男燿宏(あきひろ)出産
*生後3日 2017.11.3 永眠
頑張り屋さんの自慢の息子でした
そんな燿くんと、家族の記録です。
ぞろり家が燿くんと一緒にした事は
こちらです。
現在、燿くんが繋いでくれたご縁を大切に
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こんばんは、ぞろりです
おととい、たまたまテレビ番組を見て
号泣してしまいました。
燿くんを重ねて想って
燿くんに会いたくなって
抱きしめたくなりました。
もうそれは一生
叶わないのだけど。
某番組で取り上げられた
骨肉腫という難病に侵されながらも
かっこよく自身の命を全うした
わずか13歳の男の子
伯光(はくみつ)くん。
彼の病気が見つかったのは
9歳の時だったそうです。
小さい体で辛い抗がん剤治療にも耐え
13歳でその生涯を終えるまで
頑張って闘い抜いた彼の闘病記録の
再現VTRを見ていました。
たまたまついていたテレビ。
思わず手を止めて
見てしまいました。
再現VTRだけど
彼が病気に立ち向かう姿
絶望的な状況を突きつけられてもなお
最後まで諦めず
彼の発した言葉達、努力の数々は
とてもかっこよかったです。
ただ…
『我が子を亡くす話』は
今はまだ、辛すぎた…
見終わる頃には号泣していました。
これは、テレビだから。
かいつまんでしかわからないし
綺麗な編集がしてある。
本当は伯光くんだって
自暴自棄になったかもだし
何よりも
あまりフォーカスされていなかったけど
『自分が早く気付いてあげていれば』
とご自身を責めていた
お母さんの気持ちを考えると、、、
13年も一緒に過ごして
9歳から約5年間も彼の頑張りを見続け
支えながらも苦しんだお母さんの気持ちを
100%わかることなんて絶対できないし
自分と一緒に考えるのは
おこがましいかもしれないけれど
やっぱり、やり切れなかった。
『どうしてこの子だったんだろう』
『どうして…うちの子だったんだろう。』
主人も一緒にテレビ見てましたが
ぞろりがティッシュを取りに席を立ったのを
追いかけて来て
後ろから抱きしめてくれました。
…久々に涙が止まりませんでした。
彼自身がその番組に取り上げられるのを
望んでいたから
お母さんが応募したそうで。
本当に自慢の
かっこいい息子さんだったと思います。
燿くんも
カッコいい子だったなーって。
いろいろフラッシュバックしてしまって。
やはりこーゆー話は
自分が当事者になったからこそ
感情移入しすぎてしまうんだなって。
以前は
『こんなこともあるんだ…気の毒にね…』
くらいで終わってたんだと思います。
だけど
お母さんの気持ちがわかりすぎる今
とても辛いものになりました。
あの時ああしてあげていたら
もっと早くこうしていれば
自分を責めてしまう気持ちが
痛いほどわかってフラッシュバックする。
5年間もの間我が子が苦しみながらも
懸命に頑張る姿を側で見て
何もしてあげられない自分に失望して…
伯光くんのお母さんは
どれほど辛かっただろう
悲しかっただろう
変わってあげたくても
何もしてあげられなくて。
私なら…耐えられただろうか。
伯光くんを亡くした後の喪失感を思うと
やり切れなくなります。
それでも番組を見て数日経った今
伯光くんの頑張りは、気持ちや言葉は
私の中での救いになりつつあります。
もちろん綺麗なところしか編集してないから
大衆が見て感動するように作られてるから
というのもあるのかもしれないけど
伯光くんは
『私がもっと早く気づいてあげられていたら…』
と自分を責めてしまっているお母さんに
『お母さん、気にしなくて大丈夫だからね』
と言っていました。
どれだけ辛い治療でも
『僕、頑張る!』
と、笑顔で頑張っていました。
他の子と同じように
学校に通いたい。
自分のやりたいことを頑張りたい。
そう語る彼は
ドラムの練習を頑張り
吹奏楽部の一員として
演奏会にも出場していました。
消して周りの人間を責めることなく
自分のできる精一杯で
病気と闘い抜いたんです。
息を引き取った後
『頑張ったね…これで楽になれたね…』
と声をかけ、伯光くんを抱きしめるお母さん
…あの時の自分が
燿くんにかけたのと同じ言葉でした。
ここが一番重ねてしまったところでしたが
時間が経てば経つほど
伯光くんの言葉や行動、笑顔が
燿くんの気持ちを代弁してくれたような
そんな気がして来ています。
燿くんは喋れなかったからね。
だからこそ
私に対しての気持ちや
呼吸ができなくて
辛い、苦しい思いをさせてしまって
本当はそんな体に産んでしまった私を
責めたりはしていないのか
自分で自分の都合がいいように
解釈することしかできないから。
あのお顔で
『私を恨んでいる』とは到底思えないけれど
言葉では聞くことができなかった分…
きっと伯光くんのように
苦しくてもしんどくても
きっとお母さんを責めたり恨んだりは
決してないんだろうな
と
改めて思わせてくれました。
かっこよかった、
本当にかっこよかった伯光くん。
ありがとう。
君の言葉に、行動に、雄姿に
救われました。
私はこの先もきっと
彼のことを忘れる事はないと思います。
今でもきっとお辛いだろうし
まだまだ哀しみはなくならないだろうけど
彼のことを番組で紹介してくださった
伯光くんのお母さんにも
心から感謝します。
伯光くん、ありがとう。
天国で楽しく過ごせていたら
もし燿くんを見かけてくれていたら
嬉しいです。