ミラー! (542)彼女と未来の秘密
彼女は元彼沿道秀樹とのことを話しだした。
「実は・・・・未来が春希さんや、身内しか慣れない理由があるの。元々未来は朗らかで、誰にでも愛想いい男の子だったわ。でも・・・。」
「でも?」
「一時期、沿道秀樹と同棲していたときがあってね・・・。その時の事なんだけど、よく未来の体にあざや傷があったの・・・。主治医に見せたら、もしかしたら虐待かもしれないって言われて・・・。いろいろ隠しカメラをつけたり、盗聴器つけたりして、私がいないときの未来と彼の行動を調べたのね。未来は彼の前ではおどおどして、いつも顔色を伺っている様子だったの。そして・・・決定的な証拠を・・・。」
「もしかして・・・?」
彼女は、頷く。彼女が言うには彼女の目の届かないところ、彼女がちょっと買い物で家を空けたときに、元彼は未来を虐待していたという。顔はさすがにばれるからか、体を蹴り飛ばしたり、叩いたり・・・。火傷させたり・・・。だから彼女は婚約を解消した。未来のために。今まで僕は気づかなかったんだけど、つい最近まで、彼女が東京にいる間、ストーカー行為を受けていた。彼女は辞めてもらうように、会って話し合いをした。この前の写真はきっとあっちが仕組んだ事だろうと断言していた。
「出来れば私はあなたのことを公にしたいの。本当であれば、あなたの側にいたい。でもそれはできないでしょ?あなたはまだ、奥様を亡くされて1年経っていない。そして家系が家系ですもの。」
僕だって公にできるものならしたい。でも・・・そうなるといろいろありそうな気がして・・・。だからってこのままではよくない。中途半端で曖昧な発表ではまた、同じことの繰り返し・・・。彼女といろいろ話して、公にしてもいいけれど、相手は一般の人で迷惑をかけるから名前、職業は出せません。出すのは公務員という事だけを公にすることに決める。これならまだ、ましなのかもしれない。
「いいよね。春希さん。今回のこと・・・許してくれるの?」
「んん・・・君を信じる事にするよ。ただし今回だけ・・・。次はないと思ってね・・・。」
彼女は頷く。そして僕は彼女を正門を少し出たところまで送る。
「これからどうするの?」
「飛行機取れなかったら、どこかホテルでも取るわ。」
「なら、僕の家にいたらいい・・・。明日夕方かえるから・・・。」
「うん、そうする・・・。」
といって手を振り別れる。詰め所内はまあ僕らの話が聞こえていたらしく、ちょっとざわついていたけれど、機密事項だって言って口止めする。その代わり今度おごりの飲み会になってしまったのは言うまでもないけれど・・・・。
「実は・・・・未来が春希さんや、身内しか慣れない理由があるの。元々未来は朗らかで、誰にでも愛想いい男の子だったわ。でも・・・。」
「でも?」
「一時期、沿道秀樹と同棲していたときがあってね・・・。その時の事なんだけど、よく未来の体にあざや傷があったの・・・。主治医に見せたら、もしかしたら虐待かもしれないって言われて・・・。いろいろ隠しカメラをつけたり、盗聴器つけたりして、私がいないときの未来と彼の行動を調べたのね。未来は彼の前ではおどおどして、いつも顔色を伺っている様子だったの。そして・・・決定的な証拠を・・・。」
「もしかして・・・?」
彼女は、頷く。彼女が言うには彼女の目の届かないところ、彼女がちょっと買い物で家を空けたときに、元彼は未来を虐待していたという。顔はさすがにばれるからか、体を蹴り飛ばしたり、叩いたり・・・。火傷させたり・・・。だから彼女は婚約を解消した。未来のために。今まで僕は気づかなかったんだけど、つい最近まで、彼女が東京にいる間、ストーカー行為を受けていた。彼女は辞めてもらうように、会って話し合いをした。この前の写真はきっとあっちが仕組んだ事だろうと断言していた。
「出来れば私はあなたのことを公にしたいの。本当であれば、あなたの側にいたい。でもそれはできないでしょ?あなたはまだ、奥様を亡くされて1年経っていない。そして家系が家系ですもの。」
僕だって公にできるものならしたい。でも・・・そうなるといろいろありそうな気がして・・・。だからってこのままではよくない。中途半端で曖昧な発表ではまた、同じことの繰り返し・・・。彼女といろいろ話して、公にしてもいいけれど、相手は一般の人で迷惑をかけるから名前、職業は出せません。出すのは公務員という事だけを公にすることに決める。これならまだ、ましなのかもしれない。
「いいよね。春希さん。今回のこと・・・許してくれるの?」
「んん・・・君を信じる事にするよ。ただし今回だけ・・・。次はないと思ってね・・・。」
彼女は頷く。そして僕は彼女を正門を少し出たところまで送る。
「これからどうするの?」
「飛行機取れなかったら、どこかホテルでも取るわ。」
「なら、僕の家にいたらいい・・・。明日夕方かえるから・・・。」
「うん、そうする・・・。」
といって手を振り別れる。詰め所内はまあ僕らの話が聞こえていたらしく、ちょっとざわついていたけれど、機密事項だって言って口止めする。その代わり今度おごりの飲み会になってしまったのは言うまでもないけれど・・・・。
ミラー! (541)真実
昼間の班と交代。僕は詰め所のデスクに座って、時間をつぶす。迷彩服を着た陸曹士が、交代で門の警備と、駐屯地内の見回り。まあ僕はその部下たちの監督って感じで・・・。僕は医官であるからこういうことはあまりしなくていいんだけど、医務室ばかりいても嫌だから、こういう仕事も買って出ている。まあ人員不足っていうのもあるけど。
デスクで書き物をしていると、正門のあたりで陸曹が誰かと話している。それも声は女性の声で・・・。
「あの・・・衛生隊医官の遠藤春希1尉を・・・。」
とかすかに聞こえる。ちょっと待ってくださいと、対応していた陸曹以外の陸曹がこの僕を呼びに来る。
「遠藤一尉、面会者が来ています。」
「誰?」
「立原美里さんという・・・女性ですが・・・。」
美里が東京からわざわざ?
「わかった。今そちらへ向かう。」
と僕は筆記用具を元の位置に戻し、書き物を整理して立ち上がり、正門へ。外は木枯らしが吹き、とても寒い。詰め所を出たとたん身震いがしたから、掛けてあったコートをとりに戻って、再び正門へ。正門の前では美里が一人立っていた。
「美里・・・。」
「春希さんの携帯に電話しても、家に電話しても繋がらないから・・・どうしても話がしたいから・・・。家に行ってもいないし・・・もしかしたらここにいるんじゃないかって思って・・・。」
ここにいてもなんだからと、詰め所内の休憩室へ通す。じろじろ見る部下たち。この僕に女性の面会人だからね。
「そこへ座って・・・。」
と僕は折りたたみ椅子を出して、休憩室内のインスタントコーヒーを入れた。
「これ・・・差し入れ。皆さんで食べてもらって・・・。」
と、羽田空港内で売っているお菓子を差し入れてくれる。いくら急いでやってきたとしても、こういうところは美里らしい。多分飛行機の待ち時間の合間に買っておいたのかな。僕は差し入れを部下に手渡し、休憩室へ入る。美里は黙り込んだまま僕の入れたコーヒーを飲んでいる。もちろん僕も椅子に座り、彼女を見つめたまま黙り込んだ。そしてため息。長い沈黙が続く。話を切り出したのは彼女のほう。
「春希さん、怒っているの?」
「何が?」
いつもと違う口調に、美里はびくっと身構える。
「美里・・・。浮気?それともあっちが本命?いい感じの写真だったよね。赤坂の夜のように、今までこの僕の事を騙していたわけ?名演技で有名な一流女優。立花真里菜なら、それくらいできるだろう・・・。またこの僕を騙して、今度は何がしたいわけ?この僕が君の事を好きになっていく経緯を見て、楽しんでたわけ?馬鹿馬鹿しい・・・今までの僕はホントピエロか何かだね。うっかり君に騙されてしまうんだから・・・。」
すると彼女は言い返す。
「違う!私、春希さんを騙すなんてしない!赤坂の夜は悪かったと思っているけれど、今は違うの。私のことを騙したのはあっちのほうよ。あっちが復縁を迫ってきたの。仕方がなく、あの日一緒に食事をしただけ。ちゃんと私には春希さんというフィアンセがいるって報告したの。じゃないとあの人、また私のストーカーになるから。」
「どうなんだろうね。未来は本当は僕の子じゃないんじゃないの?こんな事になるんだったら、未来が生まれたときにDNA鑑定しておけばよかった・・・。だって僕は赤坂の夜の出来事を、ぜんぜん覚えていない。覚えていないのに、君の言葉を鵜呑みにして・・・。未来を認知して・・・有名私学幼稚園にまで入れてやって・・・。ホント馬鹿だよ僕は・・・。」
そういうと彼女はかばんから一通の封筒を取り出す。
「これを見たら、未来があなたの正真正銘の子供であることがわかるわ・・・。未来の戸籍にあなたの名前を入れる際に、もし必要だったらいけないからって、きちんとDNA鑑定に出しておいたの。私はあなたを騙したのは、赤坂の夜だけ。どうして信じてくれないの?私は精一杯あなたと、あなたの子供たちに尽くしたわ。沿道秀樹とは以前付き合っていたし、婚約までしたけれど・・・。破局したのは言いにくいけれど・・・。」
僕は彼女から手渡された封筒を開け、中身を確認する。もちろんこの鑑定書の見方くらいわかっている。ほぼ100%僕の子供。未来は僕の子供であると書かれている。そして彼女が言いたい元彼との破局の秘密・・・。彼女は重い口を開いた。
デスクで書き物をしていると、正門のあたりで陸曹が誰かと話している。それも声は女性の声で・・・。
「あの・・・衛生隊医官の遠藤春希1尉を・・・。」
とかすかに聞こえる。ちょっと待ってくださいと、対応していた陸曹以外の陸曹がこの僕を呼びに来る。
「遠藤一尉、面会者が来ています。」
「誰?」
「立原美里さんという・・・女性ですが・・・。」
美里が東京からわざわざ?
「わかった。今そちらへ向かう。」
と僕は筆記用具を元の位置に戻し、書き物を整理して立ち上がり、正門へ。外は木枯らしが吹き、とても寒い。詰め所を出たとたん身震いがしたから、掛けてあったコートをとりに戻って、再び正門へ。正門の前では美里が一人立っていた。
「美里・・・。」
「春希さんの携帯に電話しても、家に電話しても繋がらないから・・・どうしても話がしたいから・・・。家に行ってもいないし・・・もしかしたらここにいるんじゃないかって思って・・・。」
ここにいてもなんだからと、詰め所内の休憩室へ通す。じろじろ見る部下たち。この僕に女性の面会人だからね。
「そこへ座って・・・。」
と僕は折りたたみ椅子を出して、休憩室内のインスタントコーヒーを入れた。
「これ・・・差し入れ。皆さんで食べてもらって・・・。」
と、羽田空港内で売っているお菓子を差し入れてくれる。いくら急いでやってきたとしても、こういうところは美里らしい。多分飛行機の待ち時間の合間に買っておいたのかな。僕は差し入れを部下に手渡し、休憩室へ入る。美里は黙り込んだまま僕の入れたコーヒーを飲んでいる。もちろん僕も椅子に座り、彼女を見つめたまま黙り込んだ。そしてため息。長い沈黙が続く。話を切り出したのは彼女のほう。
「春希さん、怒っているの?」
「何が?」
いつもと違う口調に、美里はびくっと身構える。
「美里・・・。浮気?それともあっちが本命?いい感じの写真だったよね。赤坂の夜のように、今までこの僕の事を騙していたわけ?名演技で有名な一流女優。立花真里菜なら、それくらいできるだろう・・・。またこの僕を騙して、今度は何がしたいわけ?この僕が君の事を好きになっていく経緯を見て、楽しんでたわけ?馬鹿馬鹿しい・・・今までの僕はホントピエロか何かだね。うっかり君に騙されてしまうんだから・・・。」
すると彼女は言い返す。
「違う!私、春希さんを騙すなんてしない!赤坂の夜は悪かったと思っているけれど、今は違うの。私のことを騙したのはあっちのほうよ。あっちが復縁を迫ってきたの。仕方がなく、あの日一緒に食事をしただけ。ちゃんと私には春希さんというフィアンセがいるって報告したの。じゃないとあの人、また私のストーカーになるから。」
「どうなんだろうね。未来は本当は僕の子じゃないんじゃないの?こんな事になるんだったら、未来が生まれたときにDNA鑑定しておけばよかった・・・。だって僕は赤坂の夜の出来事を、ぜんぜん覚えていない。覚えていないのに、君の言葉を鵜呑みにして・・・。未来を認知して・・・有名私学幼稚園にまで入れてやって・・・。ホント馬鹿だよ僕は・・・。」
そういうと彼女はかばんから一通の封筒を取り出す。
「これを見たら、未来があなたの正真正銘の子供であることがわかるわ・・・。未来の戸籍にあなたの名前を入れる際に、もし必要だったらいけないからって、きちんとDNA鑑定に出しておいたの。私はあなたを騙したのは、赤坂の夜だけ。どうして信じてくれないの?私は精一杯あなたと、あなたの子供たちに尽くしたわ。沿道秀樹とは以前付き合っていたし、婚約までしたけれど・・・。破局したのは言いにくいけれど・・・。」
僕は彼女から手渡された封筒を開け、中身を確認する。もちろんこの鑑定書の見方くらいわかっている。ほぼ100%僕の子供。未来は僕の子供であると書かれている。そして彼女が言いたい元彼との破局の秘密・・・。彼女は重い口を開いた。
ほら、粉末みたいなやつ! (今日のテーマ)
BlogPet 今日のテーマ ほら、粉末みたいなやつ!
「懐かしの駄菓子は?」
いっぱいあるよね。
ひも飴なんて好きだったな。
大きな飴を引いたらほんとうれしかったよね。
いまだにうまい棒とか見たら…買ってしまいます。
ひも飴なんて好きだったな。
大きな飴を引いたらほんとうれしかったよね。
いまだにうまい棒とか見たら…買ってしまいます。
ミラー! (540)真実は何?
目覚めると朝だった。脱ぎ散らかした制服はしわがついている。このままでは出勤ができない。朝食をとらずに、まずは制服をプレス。制服ジャケットの襟部分が、昨日の事でまだ湿っている。今日は遅出で助かった。昼過ぎ出勤。プレスが終わった制服をハンガーに掛け、少し遅めの朝ごはん。食パンを焼き、ジャムをたくさん塗る。そして砂糖をたくさん入れたカフェオレで流し込んだ。
いつも見ないテレビをつける。なんと昨日の週刊誌の記事の件に関して放送している。さすがに彼女は出なかったけれど、相手の男がまんざらでもない様子で、平然と答えている。
「彼女とはいい関係です。まだ復縁までは行きませんが、できればもう一度やり直したいですね。」
とインタビューで答えている。彼女は事務所を通して返事をしている。
「お友達の一人であると聞いております。」
との返答。それ以外は何も・・・・。なんか中途半端。その言葉が本当であれば、デマ?芸能レポーターがいろいろ真意について話している。神戸や京都で親子で歩いているところを目撃されているとか、彼女が京都に住んでいたマンションに男が出入りしていたとか・・・・。あと、彼女の誕生日のコンチェルトでの目撃情報ね。あ、これ全部僕のこと・・・。名前に背格好が似ているから、間違えられている節がある。相手がこの沿道秀樹じゃないとしても、彼女にはいい人がいるという結論になっている。
ホント彼女から直接真意を聞かないとわからないかもしれないけれど、でも会う勇気がない。どうしようと思っているうちに出勤時間。身支度を整えて、いつもどおりに出勤完了。
昨日のことで、幹部室の同僚は、じっとこの僕を見ている。
「昨日はご迷惑をおかけいたしました。もう大丈夫です。申し訳ありません。」
といってデスクへ付き、仕事を始める。今日は当直。衛生隊が駐屯地の門衛の当番勤務なのだ。だから今晩は、正門詰め所に一晩中待機。仮眠時間以外は、ずっと詰め所にいる。そして定時まで働いて帰るって感じ。28時間勤務・・・。
はあ・・・。ま、まだましなんだけどね。これくらい。仮眠入れて48時間ってこともあったからね。病院の夜勤であれ、こういうときの勤務であれ、あまり好きじゃない・・・。好きじゃないけど、当番が回ってくるもんだし・・・。しょうがないよね。とりあえず、がんばるかな。彼女のことを少しでも忘れるために・・・。
いつも見ないテレビをつける。なんと昨日の週刊誌の記事の件に関して放送している。さすがに彼女は出なかったけれど、相手の男がまんざらでもない様子で、平然と答えている。
「彼女とはいい関係です。まだ復縁までは行きませんが、できればもう一度やり直したいですね。」
とインタビューで答えている。彼女は事務所を通して返事をしている。
「お友達の一人であると聞いております。」
との返答。それ以外は何も・・・・。なんか中途半端。その言葉が本当であれば、デマ?芸能レポーターがいろいろ真意について話している。神戸や京都で親子で歩いているところを目撃されているとか、彼女が京都に住んでいたマンションに男が出入りしていたとか・・・・。あと、彼女の誕生日のコンチェルトでの目撃情報ね。あ、これ全部僕のこと・・・。名前に背格好が似ているから、間違えられている節がある。相手がこの沿道秀樹じゃないとしても、彼女にはいい人がいるという結論になっている。
ホント彼女から直接真意を聞かないとわからないかもしれないけれど、でも会う勇気がない。どうしようと思っているうちに出勤時間。身支度を整えて、いつもどおりに出勤完了。
昨日のことで、幹部室の同僚は、じっとこの僕を見ている。
「昨日はご迷惑をおかけいたしました。もう大丈夫です。申し訳ありません。」
といってデスクへ付き、仕事を始める。今日は当直。衛生隊が駐屯地の門衛の当番勤務なのだ。だから今晩は、正門詰め所に一晩中待機。仮眠時間以外は、ずっと詰め所にいる。そして定時まで働いて帰るって感じ。28時間勤務・・・。
はあ・・・。ま、まだましなんだけどね。これくらい。仮眠入れて48時間ってこともあったからね。病院の夜勤であれ、こういうときの勤務であれ、あまり好きじゃない・・・。好きじゃないけど、当番が回ってくるもんだし・・・。しょうがないよね。とりあえず、がんばるかな。彼女のことを少しでも忘れるために・・・。
ミラー! (539)いつもじゃない僕
もやもやしながら、幹部室でデスクワーク。彼女専用の携帯は電源を切ったまま。イライラピリピリしている僕に、周りの同僚は驚く。滅多にイライラしない僕。誰もこの僕へ近づかなかった。
ホントはやってはいけないけれど、仕事用のパソコンで、沿道秀樹を検索してみる。出てくる出てくる。沿道秀樹。オリンピックに出場経験を持つスキーヤー。そしてなんていうのか・・・人気がある。タレントに近いかもしれない。身長は僕よりちょっと低い178センチ。体型はスポーツ選手的な体型。顔はホント部下が言うように、この僕に感じが似ている。読み方は同じエンドウ。遠藤と沿道の違い春希に秀樹。
本来であれば、彼女を信じたい。デマであって欲しい。しかし、以前の彼女はこの僕を騙して会いに来たくらい。そして飲ませて飲ませて、赤坂の夜。所詮彼女は女優。演技は上手い。今までこの僕の前の彼女は、演じているのか、それとも・・・・。
本当の未来は僕の子?僕の子じゃなかったら?僕は赤坂の夜を覚えていない。覚えていないからこそ、余計に怪しい。急いで未来を認知するんじゃなかったのかな?未来は他の男の子だったら?そう思うと余計にむしゃくしゃして、仕事どころじゃない。すると隊長がこの僕に声をかける。
「遠藤君、体調悪そうだね。早退してはどうかな?仕事も手につかないようだし・・・。」
といつもと違う僕を見て、早退を勧めた。そうだよね・・・こんな状態じゃ場が悪くなる。空気を読まないと・・・。
「すみません・・・気をつけます。」
と僕は立って、幹部室を出て、トイレの手洗い場で、頭から冷たい水をぶっ掛ける。落ち着かなきゃ。落ち着かなきゃ。水でびしょびしょの僕の顔を鏡に映し、じっと見つめる。髪の水滴が、ポタポタと制服に落ちる。
今までこんな事はなかった。仕事とプライベートをちゃんと切り替えることができるこの僕が、まったく切り替えができないくらい動揺している。本当に僕は、彼女の事を心から愛しているのか?だからこそ、こうして動揺しているのか?彼女を信じたい。でも以前のことがあるから信じる事ができない。未来は僕の子?違うの?誰の子?いろいろ考えすぎて頭がパニックを起こしている。
この日はやはり仕事にならないから、早退した。この仕事初の早退。今までどんなに体調が思わしくなくても早退する事はなかった。家へ着き、制服を一気に脱ぎ、散らかしたままベッドへ横たわる。彼女専用の携帯は電源を切ったまま・・・。もうひとつに携帯は彼女からの着信やメールでいっぱいだった。掛け直す気にもなれず、そしてメールを打つ気力もない。天井を眺めると涙があふれてくる。寒いので、服を着込み、布団にもぐりこむ。そしていつの間にか、夕飯も食べずに眠っていた。
ホントはやってはいけないけれど、仕事用のパソコンで、沿道秀樹を検索してみる。出てくる出てくる。沿道秀樹。オリンピックに出場経験を持つスキーヤー。そしてなんていうのか・・・人気がある。タレントに近いかもしれない。身長は僕よりちょっと低い178センチ。体型はスポーツ選手的な体型。顔はホント部下が言うように、この僕に感じが似ている。読み方は同じエンドウ。遠藤と沿道の違い春希に秀樹。
本来であれば、彼女を信じたい。デマであって欲しい。しかし、以前の彼女はこの僕を騙して会いに来たくらい。そして飲ませて飲ませて、赤坂の夜。所詮彼女は女優。演技は上手い。今までこの僕の前の彼女は、演じているのか、それとも・・・・。
本当の未来は僕の子?僕の子じゃなかったら?僕は赤坂の夜を覚えていない。覚えていないからこそ、余計に怪しい。急いで未来を認知するんじゃなかったのかな?未来は他の男の子だったら?そう思うと余計にむしゃくしゃして、仕事どころじゃない。すると隊長がこの僕に声をかける。
「遠藤君、体調悪そうだね。早退してはどうかな?仕事も手につかないようだし・・・。」
といつもと違う僕を見て、早退を勧めた。そうだよね・・・こんな状態じゃ場が悪くなる。空気を読まないと・・・。
「すみません・・・気をつけます。」
と僕は立って、幹部室を出て、トイレの手洗い場で、頭から冷たい水をぶっ掛ける。落ち着かなきゃ。落ち着かなきゃ。水でびしょびしょの僕の顔を鏡に映し、じっと見つめる。髪の水滴が、ポタポタと制服に落ちる。
今までこんな事はなかった。仕事とプライベートをちゃんと切り替えることができるこの僕が、まったく切り替えができないくらい動揺している。本当に僕は、彼女の事を心から愛しているのか?だからこそ、こうして動揺しているのか?彼女を信じたい。でも以前のことがあるから信じる事ができない。未来は僕の子?違うの?誰の子?いろいろ考えすぎて頭がパニックを起こしている。
この日はやはり仕事にならないから、早退した。この仕事初の早退。今までどんなに体調が思わしくなくても早退する事はなかった。家へ着き、制服を一気に脱ぎ、散らかしたままベッドへ横たわる。彼女専用の携帯は電源を切ったまま・・・。もうひとつに携帯は彼女からの着信やメールでいっぱいだった。掛け直す気にもなれず、そしてメールを打つ気力もない。天井を眺めると涙があふれてくる。寒いので、服を着込み、布団にもぐりこむ。そしていつの間にか、夕飯も食べずに眠っていた。
パソコンがやってきた。
午前中にやってきました。
ラヴィちゃんが。
富士通からNECに変えたので、よくわかりません。
だいたいソフトも入れたのですが、コミスタミニのCDがありません^^;
どうしよう…。
はあ…困った困った。
ラヴィちゃんは真っ白い子なので、汚れが目立つんだろうな…。
こわいね。
きちんと掃除しないとね。
やはり4Gはいいですね。
フォトショが早く立ち上がる。
早さに驚きました。
はは…。