タイで年に1回、一般の本から子どもの本まで部門別に与えられる良書賞のうち、子どもの本関係を追っています。
前回の2023年子どもの本部門の最優秀賞の(こちら)続きで、今回は奨励賞受賞作品です。
3-5才部門は3作。
まずは最初の画像、『プップパップのまほうのかがみ』
これは、プラン・フォー・キッズ社のハッピーキッズシリーズとして出ています。未読なのでどういうお話かわからないのですが・・・
続いて『おひさまはあかるく、草花はたのしい』
これは、 ตุ๊บปองトゥップポーンという方の韻文に、絵を3-5才部門最優秀賞を受賞したプリーダー・パンヤーチャン先生(このブログではおなじみの、タイの代表的絵本作家のおひとり、バンコク子ども図書館でもいしょにワークショップしたことがあります)がつけています。プリーダー先生、W受賞おめでとうございます!
こちらのプラン・フォー・キッズのFacebookページで動画を見ることができます。
このページによると、太陽のようすで、子どもたちに時間経過を教え、またいろいろな花の名まえを知ることができる絵本だそうです。
が、かたいことは言わないで、自然を楽しめる絵本だと思います。
タイは、購買層である大人や保護者に売るために、「こんなふうにためになる絵本です」ということをわざと記したりするんですよね~
プリーダー先生にはめずらしい、やわらかなタッチの絵です
そして、『おすゾウマゴー』
続いて、6-11才物語絵本です。
『壁画のお話 ふたたび』
これは、2018年の奨励賞受賞作品『壁のお話を聞こう』の続編のようです。
北タイの壁画に描かれたお話を絵本にしたということです。
そして、『植物の奇跡 サラパトゥム宮殿シリーズ3』
これは、2019年を調べたとき、同じシリーズがありました。
(良書賞シリーズを調べ始めたころでちょっと調べ足りていないのですが、こちらです)
これは、シリントーン王女殿下の宮殿のできごとをエッセイふうにしたものだそうです。
出版社はナーンミ―ブックスですが、シリントーン王女さまが「ウェーンゲーオ」の筆名で書かれた「ゲーオちゃん」という幼年童話を出版されていて、またYA文学に贈賞するウェーンゲーオ賞を創設していたので、そのご縁かと思います。
そして、『まほうのノート』
ここ最近、子どもが書いたノートなどを出版していて、良書賞も毎年受賞しているピースア(蝶々)デックデック社のものです。
これもくわしいことはわかりませんが、いいことばを書きためた「ノート」という形の本のようです。
最後に、子どものための美しい本部門。
『飛んだことのないフクロウ』
これは、画像検索すると、ポップアップ絵本のようです。
『きょうはあなたはなにを食べたの』
そして前述した『まほうのノート』もこちらも入賞しています。
次回は6-11才ノンフィクション部門の絵本も、書影程度のご紹介をしておこうと思います。