タイには、いくつかの児童文学賞があります。
中でも、4月のブックフェアの時期には、新しい年に受賞した本の表紙にそのシールが貼られ、一般の方々の購入の目安になったりします。
その賞は、
การประกวดหนังสือดีเด่น โดยสำนักงานคณะกรรมการการศึกษาขั้นพื้นฐาน
(ガーン・プラクアット・ナンスー・ディーデーン ドーイ・サムナックガーン・カナカマカン・ガーンスクサー・カンプーンターン)
という長い名前で、今までもどのように紹介しようかと思っていたのですが、2017年に国際子ども図書館が出してくれた「海外の児童文学受賞作品~タイ」というプリントで、
「タイ国教育省基礎教育委員会良書賞」
と訳されていましたので、それを使わせていただきます。さらに省略して、「タイ良書賞」とします。
(資料については国際子ども図書館のサイトからダウンロードできます。こちらです。
さて、2019年の受賞作品が発表されました。
基礎教育委員会のサイトのこちらに載っています。(タイ語です)
Office of the Basic Education Comission
こちらでは、子どもの本関係の受賞作品と書影と仮題名だけ載せてどのような感じかご紹介しますね。ただ、内容がわからないので、仮題はまちがっているかもしれません。とくに、名前なのか一般名詞なのかわかりにくい部分があります。
原題、作者、出版社など必要な方は、上の公式サイトをごらんになってくださいね。
優秀賞
3-5才 『ありがとう』
6-11才
物語部門 『4人の仲間と100本の木』
ノンフィクション部門 該当作品無し
マンガもしくは絵物語部門(いわゆる学習マンガ的な部門です) 『NARAI AVATER』
子どものための美しい本部門 『だれのほっぺ いいにおい』
奨励賞
3ー5才
『だれのほっぺ いいにおい』 W受賞ですね。
『おかあさんこうもりの愛情』
『チェウウェウのまほうのねがいごと』
6-11才部門
物語部門 『わたしたちにも語らせて サラパトゥム宮殿にて』
『フープテムに語られる物語』
(解説によると題名にある「フープテーム」というのはイサーン(タイ東北地方)の仏教寺院などの装飾壁画を描く人々のことでイサーンの重要な伝統文化だそうです)
『この世界はイモムシの世界でもある』
(最初の画像です。子どものための哲学の本だそうです)
ノンフィクション部門
『パイレーツ・アカデミー』
『ヤソートラーピムパー 有徳の淑女』
『太陽の光』
学習マンガ部門
『レッドブック 恐竜』
『ヒマパーンの冒険』(ヒマパーンは本生経に出てくる森だそう)
ちなみに一般部門で、『マイ・リトル・キッチン1』が入賞しています。
子どものための美しい本部門
『ともだちのいないゾウのヨーイ』
『あひるくんとかぞえよう 1 2 3』
ポップアップ絵本だそうです。
『わたしのあたまのからだはだあれ』
ぱたぱたしかけ絵本で、頭とからだがいろいろ組み合わされるようです。
2018年以前のものをながらく調べていなかったので、しかけ絵本やポップアップ絵本が「美しい本部門」に入っているのが新しいなと思いました。
時間があれば、以前の受賞作も調べてあげていきたいです。
でも需要あるのか・・・?
完全なわたしの趣味のような・・・