日記201「批評家の朝」

201「批評家の朝」

2017.5.17

今日(きょう)は朝(あさ)の散歩中(さんぽちゅう)に猫(ねこ)又(また)に会いました(あ)
猫(ねこ)又(また)は少し(すこ)不機嫌(ふきげん)に二股(ふたまた)に割れた(わ)尻尾(しっぽ)をくるくると倒しながら(たお)言い(い)ました

最近(さいきん)のオトナってやつは見守る(みまも)ってことを忘れて(わす)しまったんだ
親(おや)が子供(こども)を守ってる(まも)ツモリになるのは至極(しごく)簡単(かんたん)な事(こと)だよ
親(おや)が子供(こども)は何(なに)もできない無能(むのう)で弱い(よわ)存在(そんざい)だと決めつけて(き)自分(じぶん)の価値観(かちかん)で良い(よ)と決め(き)つけたことを押し付け(お　　　　つ)てれば、守って(まも)るツモリ"になれるし、"子供(こども)を守ってる(まも)素晴らしい(すば)立場(たちば)という子供(こども)への所属(しょぞく)の場(ば)を得ら(え)れるんだ
ところがね、いち子(こ)ちゃん
"見守る(みまも)"のは大変(たいへん)だよ
子供(こども)のことを全力(ぜんりょく)で信頼(しんらい)しなければいけない
失敗(しっぱい)を見なきゃ(み)ならない
そこで子供(こども)が自分(じぶん)で立ち上がる(た　　　　あ)チャンスを潰し(つぶ)ちゃいけないんだから
先(さき)回り(まわ)するのがいい親(おや)なんてこたぁないさ
モノが見えてる(み)親(おや)ならばもっとドッと構える(かま)さ
昔(むかし)の兄弟(きょうだい)が多い(おお)子(こ)等(ら)なんか
そんなに構って(かま)もらえやしなくとも
力強く(ちからづよ)雑草(ざっそう)のように生き残って(い　　のこ)いってるもんさ
今(いま)の時(じ)代って(だい)のは何(なに)かこう
大事(だいじ)なもんが抜け落ちてる(ぬ　　　お)気(き)がしないかね？
"マモル"って言葉(ことば)を自分(じぶん)の寂しさ(さび)や立場(たちば)を安定(あんてい)させるために乱用(らんよう)する輩(やから)は結構(けっこう)いるもんだよ

そういって猫(ねこ)又(また)はニヤニヤしながら
皆(みんな)寂しい(さみ)のかねぇと呟いて(つぶや)から
スゥッと森(もり)の中(なか)に消え(き)ていきました

観察(かんさつ) 考察(こうさつ) 批判(ひはん) 批評(ひひょう)
気まぐれ(き)でこれらが得意(とくい)な猫(ねこ)又(また)は
子供(こども)が大好き(だいずき)みたいです