イリュージョニスト
この映画を普段の自分の感覚で見ると、鄙びた爺さんに取り入って靴だの服だの貢がせた挙げ句、若い男が現れたとみるやサッサと乗り換えやがったこのビッチ!アバズレ!!クソ女!!!となる。
しかし。どんな映画でも料金分は楽しむための、映画専用の第三の目で見た「イリュージョニスト」は、主人公の年老いた手品師を溢れんばかりのロマンティックさで描いているのがとても良くわかる。少女はいつまでも英語が話せなかったり、不自然に頭が弱かったりするが、それもこれも全て、老手品師が手品師であり続けるために少女に架せられた枷なのだ。
彼は自分の芸が舞台で通用しないことを十分に分かっており、しかしそれでもなお手品師でいられたのは、彼のマジックを信じる少女がいたからである。彼女は主人公を不思議な目で見続ける観客であり、彼が夜に働きに出たり意に染まぬ仕事をしたのは彼女を観客として喜ばせるためである。それは彼が舞台に出る前にマジックの種を仕込む行為と同じ意味なのだと思う。主人公と同じ立場の年老いたピエロや腹話術師はショービズ界から居場所を無くし、無惨な姿をさらして消えて行った。彼らと主人公の違いは、彼らの芸を賞賛してくれる者がいたかどうかだけだった。この映画を観ていて、何となくカフカの「断食芸人」という話を思い出した。
ただまあ。前作の「ベルヴィル・ランデブー」同様、「イリュージョニスト」もストーリーを論ずるのではなく、アニメーション描写の見事さをひたすら眺めていればいい映画で、上に並べた感想は割とどうでもいいことであります。この映画は前作のように奇天烈で観客を驚かせるシーンは無く、逆に実写以上に人物の心情を細やかに表現している、ある意味非常にリアリスティックな表現だと思う。「イリュージョニスト」は極端にセリフが少ない。それはシルヴァン・ショメ監督の傾向みたいなものなのだろうが、「イリュージョニスト」は特に、アニメーションでドラマの全てを表現しようとしているように見える。
こんな人にオススメ:セリフで全てを説明する映画がどれだけ味気ないかをこの映画で確かめてみよう。
しかし。どんな映画でも料金分は楽しむための、映画専用の第三の目で見た「イリュージョニスト」は、主人公の年老いた手品師を溢れんばかりのロマンティックさで描いているのがとても良くわかる。少女はいつまでも英語が話せなかったり、不自然に頭が弱かったりするが、それもこれも全て、老手品師が手品師であり続けるために少女に架せられた枷なのだ。
彼は自分の芸が舞台で通用しないことを十分に分かっており、しかしそれでもなお手品師でいられたのは、彼のマジックを信じる少女がいたからである。彼女は主人公を不思議な目で見続ける観客であり、彼が夜に働きに出たり意に染まぬ仕事をしたのは彼女を観客として喜ばせるためである。それは彼が舞台に出る前にマジックの種を仕込む行為と同じ意味なのだと思う。主人公と同じ立場の年老いたピエロや腹話術師はショービズ界から居場所を無くし、無惨な姿をさらして消えて行った。彼らと主人公の違いは、彼らの芸を賞賛してくれる者がいたかどうかだけだった。この映画を観ていて、何となくカフカの「断食芸人」という話を思い出した。
ただまあ。前作の「ベルヴィル・ランデブー」同様、「イリュージョニスト」もストーリーを論ずるのではなく、アニメーション描写の見事さをひたすら眺めていればいい映画で、上に並べた感想は割とどうでもいいことであります。この映画は前作のように奇天烈で観客を驚かせるシーンは無く、逆に実写以上に人物の心情を細やかに表現している、ある意味非常にリアリスティックな表現だと思う。「イリュージョニスト」は極端にセリフが少ない。それはシルヴァン・ショメ監督の傾向みたいなものなのだろうが、「イリュージョニスト」は特に、アニメーションでドラマの全てを表現しようとしているように見える。
こんな人にオススメ:セリフで全てを説明する映画がどれだけ味気ないかをこの映画で確かめてみよう。
ポケモンBW 個体値判定
個体値の高いゴチムを生み出すため、この一ヶ月ばかりはえんえんと育て屋の前を自転車で往復していました。しかし初心者の迂闊さで、タマゴ技はオスからしか遺伝しないのを知らずにメスだけに覚えさせて無駄なタマゴを産んでいたり。せっかくオスにミラーコートを覚えさせても、育て屋に預けている最中はレベルアップで覚える技がトコロテン式に押し出されるので、いつのまにやらミラーコートを忘れてしまっていて、これまた無駄なタマゴを産んでいたり。
なんだかポケモンの厳選って、毒を持つ生き物をたくさん壷の中に放り込んで、最後に生き残った一匹が最強の呪力を持つという蠱毒を思わせる。
結局200体くらいのゴチムを孵したのだけれど、個体値6Vなんて夢のまた夢。攻略サイトには高個体値のメタモンを使って粘り強く6Vを目指すようなことが書かれてあるが、それだって途方も無い作業だろう。ここまで大変な作業だと、個体値6Vを前提にした育成論ってそもそも成り立つんかいな?と疑いの目で見てしまうワタクシでありました。
とりあえず努力の甲斐あって、防御と特防がVでHP、特攻が25~28、素早さが20あたりのゴチムが誕生しました。オスなのが玉に瑕・・・どころか自分にとって致命傷なのだけれど、もういい。同じ個体値のメスをつくるために、もう200体タマゴ孵すことを考えれば、ウチのゴチムは男の娘ってことにしておく。
育成しているポケモンにはなるべく役者の名前を付けている。タラコ唇でゴスっぽい雰囲気からするとアンジェリーナ・ジョリーかなあとも思うが、なんとなくシックリこない。鋭い眼光と無愛想な感じと黒装束といえば・・・と突き詰めると、梶芽衣子が演じた「女囚さそり」の松島ナミに行き着いた。コレだっ!
という訳で、ウチのゴチミルのニックネームは「めいこ」に決定。
ワタクシのボックスにストックされた大量のミラコもちゴチムは「めいこ」の名前でGTSで放流しますので、もしご縁がありましたら可愛がってください。
なんだかポケモンの厳選って、毒を持つ生き物をたくさん壷の中に放り込んで、最後に生き残った一匹が最強の呪力を持つという蠱毒を思わせる。
結局200体くらいのゴチムを孵したのだけれど、個体値6Vなんて夢のまた夢。攻略サイトには高個体値のメタモンを使って粘り強く6Vを目指すようなことが書かれてあるが、それだって途方も無い作業だろう。ここまで大変な作業だと、個体値6Vを前提にした育成論ってそもそも成り立つんかいな?と疑いの目で見てしまうワタクシでありました。
とりあえず努力の甲斐あって、防御と特防がVでHP、特攻が25~28、素早さが20あたりのゴチムが誕生しました。オスなのが玉に瑕・・・どころか自分にとって致命傷なのだけれど、もういい。同じ個体値のメスをつくるために、もう200体タマゴ孵すことを考えれば、ウチのゴチムは男の娘ってことにしておく。
育成しているポケモンにはなるべく役者の名前を付けている。タラコ唇でゴスっぽい雰囲気からするとアンジェリーナ・ジョリーかなあとも思うが、なんとなくシックリこない。鋭い眼光と無愛想な感じと黒装束といえば・・・と突き詰めると、梶芽衣子が演じた「女囚さそり」の松島ナミに行き着いた。コレだっ!
という訳で、ウチのゴチミルのニックネームは「めいこ」に決定。
ワタクシのボックスにストックされた大量のミラコもちゴチムは「めいこ」の名前でGTSで放流しますので、もしご縁がありましたら可愛がってください。
ポケモンBW ゴチムを厳選してみる
割と軽い気持ちで始めたゴチムの厳選。かつては個体値は完全にランダムだと思っていましたが、個体値を引き継ぐアイテムで、個体値6Vのポケモンも夢ではないと知りました。とりあえずゴチムのオスとメスを預け、6つの能力がそれぞれ最大のゴチムを孵す。これは割と簡単にできました。
ああ、ここまでやるんだったら、ついでにミラーコートも覚えさせたい。ゴチムにミラーコートを遺伝させるには前作からミミロップを連れて来る必要がある。
父「娘よ。お前のソウルシルバーにミミロップはいるかね?ミミロルでも可」
娘「いるよー」
父「さっさと寄越せオラ」
半ば強引に娘のソウルシルバーからミミロルを奪取し、ミラーコートを覚えさせました。
パワーベルト等の個体値を引き継ぐアイテムも揃えて準備OK。あとはこいつらを掛け合わせて最強の一体を作り出すのみ。
しかし全然思った通りの個体値が引き継がれない。何故だ。かわらずの石を持たせているのに全然違うポケモンばかり生まれて来る・・・と思ったら、かわらずの石って個体値の引き継ぎには全く影響しなかったのね。どんなに高い個体値の親であっても、確実に遺伝できる能力は1つのみだったのだ。
かつて、ジャンボ宝くじの一等前後賞の当たる確率は、銀河系で地球以外の知的生命体に遭遇する確率よりも低いと聞いたことがある。もしかして自分の育成中に個体値6Vのポケモンが生まれる前に人類は第三種接近遭遇を果たすことになるのかもしれない。いやマジで。
ああ、ここまでやるんだったら、ついでにミラーコートも覚えさせたい。ゴチムにミラーコートを遺伝させるには前作からミミロップを連れて来る必要がある。
父「娘よ。お前のソウルシルバーにミミロップはいるかね?ミミロルでも可」
娘「いるよー」
父「さっさと寄越せオラ」
半ば強引に娘のソウルシルバーからミミロルを奪取し、ミラーコートを覚えさせました。
パワーベルト等の個体値を引き継ぐアイテムも揃えて準備OK。あとはこいつらを掛け合わせて最強の一体を作り出すのみ。
しかし全然思った通りの個体値が引き継がれない。何故だ。かわらずの石を持たせているのに全然違うポケモンばかり生まれて来る・・・と思ったら、かわらずの石って個体値の引き継ぎには全く影響しなかったのね。どんなに高い個体値の親であっても、確実に遺伝できる能力は1つのみだったのだ。
かつて、ジャンボ宝くじの一等前後賞の当たる確率は、銀河系で地球以外の知的生命体に遭遇する確率よりも低いと聞いたことがある。もしかして自分の育成中に個体値6Vのポケモンが生まれる前に人類は第三種接近遭遇を果たすことになるのかもしれない。いやマジで。
ポケモンBW ゴチム・ゴチミル・ゴチルゼル
ハートゴールドでは早々に挫折しましたが、ホワイトはしっかりハマってしまいました。ストーリーが終わるまではスタメンのポケモンは割と固定だったけれど、それからは結構色々と試せるようになってきて、そうなると強いか弱いかより自分の好みのポケモンかどうかが重要になってくる。しかし強さのヒエラルキーが厳然として存在する中、デザインばかりに気を取られていては碌なパーティーは組めないので、攻略本を首っ引きで自分の好みのポケモンがどう生かせるかをあれこれ考える。これもまたポケモンの醍醐味でありましょう。
そんな中、ゴチミルをどうしてもパーティーに加えたい欲望がムクムクと沸き上がってきました。ブスっとした無愛想な感じがかわいらしく、普通ならゴチルゼルまで育てるべきなのだが、何とかゴチミルで一人前の戦力にならないだろうかと、ポケモン素人にしては大それた野望を抱いたのでありました。
とりあえず「しんかのきせき」を持たせて固くすれば、そもそも補助技主体のポケモンであるし何とか形になるだろうと。それでも基本的な能力は弱い ので、できるだけ強い個体をゲットしたい。
そんなこんなで、ゴチムを厳選してみようと思い立ったのでありました。しかしその時はポケモン厳選がどれほど茨の道なのか、まるで分かっていなかったのでありました。
そんな中、ゴチミルをどうしてもパーティーに加えたい欲望がムクムクと沸き上がってきました。ブスっとした無愛想な感じがかわいらしく、普通ならゴチルゼルまで育てるべきなのだが、何とかゴチミルで一人前の戦力にならないだろうかと、ポケモン素人にしては大それた野望を抱いたのでありました。
とりあえず「しんかのきせき」を持たせて固くすれば、そもそも補助技主体のポケモンであるし何とか形になるだろうと。それでも基本的な能力は弱い ので、できるだけ強い個体をゲットしたい。
そんなこんなで、ゴチムを厳選してみようと思い立ったのでありました。しかしその時はポケモン厳選がどれほど茨の道なのか、まるで分かっていなかったのでありました。
冷たい熱帯魚
やたらと描写はエグイが案外怖さの少ない「冷たい熱帯魚」ですが、これはおそらく、人を殺して死体をバラバラにするという行為に狂気を全く含ませていないからだと思う。
この映画のモデルとなった事件をはじめ、いくつかの類似の事件に共通するのは、犯人にとって人殺しはあくまで事業と捉えている節がある事だ。劇中でも殺してバラして燃やす行為を犯人は何度も「仕事」と呼んでいる。やってる事は異常でも当人はあくまで正気で行っているので、観客のほうも案外落ち着いて見ていられた人が多いのではないかと思う。もちろん実際の事件として考えると「正気だからより怖い」という見方もできるのだけれど。
「冷たい熱帯魚」は先ず犯人の強烈なキャラクターが中心にあり、夫の犯行を分かってて一緒にいる女房とはどんな女なのかという考察があり、そして彼に巻き込まれる人間というのはどういう性格で、どういう生活をしているとつけ込まれやすいか、という状況をよく考えてある。これは脚本がしっかりしているのだろうと思う。筋運びが、最後に主人公の娘がとった行動も含めて、とても現実的で理にかなっている。
脚本が良かったと思う上で敢えて書くが、映画が始まって一家が冷凍食品ばかりの食事をとった後に主人公がトイレで吐くシーンがあるのだけれど、結局あの嘔吐シーンは何だったんだろう。映画の途中で「唐揚げぐらいの大きさ」という悪趣味なセリフがあり、そういえば冒頭の食事には唐揚げが出てたよなあ、そりゃこんなこと言われちゃ唐揚げ食えなくなるよなあ、と納得していたのだ。となると冒頭の食事シーンは事件が起こった後日談で、これは結末を映画の冒頭に流すタイプの映画だと思ったら、ラストは全く冒頭と繋がっていませんでした。あと、主人公の女房が常にオッパイの谷間を見せつける深い胸元の服を着ていたのだが、あの家庭の主婦があの服装ってオカシイだろう、と思いつつ、見事なオッパイなのでこっちはオーライでござる。
こんな人にオススメ:グロ耐性があれば、素直に楽しめる映画だと思います。
この映画のモデルとなった事件をはじめ、いくつかの類似の事件に共通するのは、犯人にとって人殺しはあくまで事業と捉えている節がある事だ。劇中でも殺してバラして燃やす行為を犯人は何度も「仕事」と呼んでいる。やってる事は異常でも当人はあくまで正気で行っているので、観客のほうも案外落ち着いて見ていられた人が多いのではないかと思う。もちろん実際の事件として考えると「正気だからより怖い」という見方もできるのだけれど。
「冷たい熱帯魚」は先ず犯人の強烈なキャラクターが中心にあり、夫の犯行を分かってて一緒にいる女房とはどんな女なのかという考察があり、そして彼に巻き込まれる人間というのはどういう性格で、どういう生活をしているとつけ込まれやすいか、という状況をよく考えてある。これは脚本がしっかりしているのだろうと思う。筋運びが、最後に主人公の娘がとった行動も含めて、とても現実的で理にかなっている。
脚本が良かったと思う上で敢えて書くが、映画が始まって一家が冷凍食品ばかりの食事をとった後に主人公がトイレで吐くシーンがあるのだけれど、結局あの嘔吐シーンは何だったんだろう。映画の途中で「唐揚げぐらいの大きさ」という悪趣味なセリフがあり、そういえば冒頭の食事には唐揚げが出てたよなあ、そりゃこんなこと言われちゃ唐揚げ食えなくなるよなあ、と納得していたのだ。となると冒頭の食事シーンは事件が起こった後日談で、これは結末を映画の冒頭に流すタイプの映画だと思ったら、ラストは全く冒頭と繋がっていませんでした。あと、主人公の女房が常にオッパイの谷間を見せつける深い胸元の服を着ていたのだが、あの家庭の主婦があの服装ってオカシイだろう、と思いつつ、見事なオッパイなのでこっちはオーライでござる。
こんな人にオススメ:グロ耐性があれば、素直に楽しめる映画だと思います。