TODAY'S
 
異常と正常がひっくり返った社会では馬鹿になることも必要

 

こんにちは!生チョコぽん酢です。

この前、A病院からどうしようもない駄目病院(B病院)に転院搬送の仕事がありました。

B病院の何が駄目なのかと言うと、受け入れが馬鹿みたいに時間がかかるのです。

具体的にはA病院とB病院が綿密な打ち合わせの末、9時半にB病院着で、お互いが動き出し、私のような搬送業者にも連絡がきます。

それで私が時間通り9時半にB病院に到着するじゃないですか。

通常の病院なら5分10分で「〇階に上がってください」などと、患者さんを引き渡すことができるし、早い所だと即時引き渡しができるのですが、

B病院はまず「どちら様ですか?」から始まり、そこから酸素をつけていようが関係なく、平気で30分くらい待たせてきます。

やっと病棟に上がれても病棟の準備すらできていない。

到着から1時間くらいかかるからマジで駄目な病院です。

事前打合せの意味ね・・・。

以下の記事で紹介したB病院も今回と同じところで、

 

 
このブログでも度々登場していますし、Mさんも生前ボロカスに文句言ってました。

今回もその駄目病院着の仕事です。

9時にA病院出発、9時半にB病院着の仕事だったので、私は12時までスケジュールを空けて挑みます。(←笑うとこ)

B病院に到着し、なぜか番号札を取るわけですが、その番号がなんと40番。

待合室も満席状態で絶望しかありません。

とりあえず待ちます。

そしたら視線を感じるのです。

見てみると、白衣姿の女性SWさんが私を見ています。

少し首をかしげなら近づいてきますが、何か文句を言われる(絡まれる)ことが怖かったのですぐ目をそらします。

しかしいよいよ私の傍まで来たところで、

SW「あの・・・もしかして〇〇さん(患者の名前)ですか?

私「え、あはい

SW「お待ちしておりました。先に病棟にご案内した方がいいですよね?

私「え?はい!そうしてもらえると助かります

SW「ではこちらへどうぞ

そういい、病棟まで続く搬送用エレベーターに向かうのでした。

マジ救世主やん。

始めて見かける方なのですが、教育の行き届いた病院から転職してきたベテラン新入りでしょうか。

さっそくエレベーターに乗り、ほぼ時間通りに病棟に着きますが、ここはB病院です。

もちろん準備など出来ていませんし、誰も出迎えにはきません、ここの看護師はマジで難有り。

そしたらSWさんは申し訳なさそうに、

SW「病室はこちらになるのですが・・・今トランスの人を呼んできます

そう言って深々お辞儀して、病棟を駆け回ります。

遠くの方で「人手貸してくださーい、人手貸してくださーい」と声が聞こえてきます。

SWの仕事じゃないのにね。

その後、ムスッとした女性看護師が1人きたので、

私「トランス2人でやりますか?

と念のため聞いて、すると案の定

看護師「もう一人呼びます

とのことで、しばらくして更に1人きて。

まぁすぐトランスを終えたわけですが、この一連の流れを見て思ったのです。

私は最初、心から喜びました。

だって、こういう人が一人でもいてくれるだけで、現場はスムーズになるのだから。

事実として、このSWの登場だけで劇的に変わったのですね。

でもね・・・

一人の負担多すぎなwwww

私はずっと「1人でも気づいてくれれば良くなるのに

と思ってきたわけですが、今となってはこのSWさんがすぐ辞めてしまうのではないかと心配になります。

やっぱり全体が気づかなきゃ駄目ですよ。

互に労わることができないのですから。

SWさんが良い人過ぎて心配なので、いっそのことB病院は駄目病院のままでいいです。

本当に最近の人間社会のバランスは難しい。

というか、今の人って他人や仕事に興味なさすぎなw

謙虚さに欠けるというか自分しか見えていないというか。
 

仕事への熱意を持たず、必要最低限の業務のみをこなす働き方を差す言葉だが、いまや60%が“静かな退職”を実行中だという。

という概念のようですが、まさしく現代社会を映し出す記事だなと思いました。
 
しかし・・・それだけならまだしも、以下のような人もいるようで。

えりさんは、入社数カ月で休職届を出し、いまも休職中だ。身体の不調は無いが「病院で“適応障害”の診断書をもらって提出し、今は会社に全く行っていないが給料の8割をもらっている。『会社側が原因で病気にさせた』ことになっている。働かないでお金がもらえてラッキーだ」と話す。

気持ちは分からなくはないのですが、こんな自分勝手な人ばかりになってしまったら社会が回らないという事は誰だって分かるじゃないですか。

必ず誰かにしわ寄せがいってしまう現実がそこにはあるのです。

それでも"自分さえよければそれでよし"なのでしょうね。
 
もっと皮肉な言い方をすると、"自分だけが甘い汁をすするべきで、周りは自分の為に努力すべき"となります。

こういう人が少数派の社会でしたら出る杭は打たれる的なことが起こるのでしょうが、

国民の総合的なモラルが落ちてしまえばそれが標準となりますから、赤信号皆で渡ればなんとやらです。

それどころかモラルのある人が"出る杭は打たれる"状態になるのでしょうね。
 
少数だから異常者であって、多数になればそれは異常者ではなくなります。
 
むしろ、正常だった人が異常者になる。
 
こういう事が今世界で起こっているのだろうと思います。

ちなみに私には公務員の友達がいるのですが、友人曰く、同じ役所内でも精神的な理由から長期間仕事に来ない人が何人もいるらしいですよ。

本当に病気の人なら仕方がないかもしれませんが、上記ニュース記事のような仮病の方が現実では多いのかもしれません(まぁ病気は鶏と卵ですけどね)。
 
このように見てしまうとB病院がいくら駄目な人ばかりに映っても、出勤しているだけ偉いのかもなとw
 
また、B病院の救世主SWさんが異常となるのも頷けます。
 
今の世界は真面目な人ほど馬鹿を見ることは間違いありませんから、
 
皆さんもあまり気張り過ぎず、どちらにも傾倒し過ぎず、争う状態から極力遠ざかり、
 
多数派の馬鹿な流れに身をゆだねてみる事もまた一興かもしれません。
 
 

おわり