こんにちは!生チョコぽん酢です。

日本は平均寿命が長く、世界一のご長寿大国とされていますよね。

 

喜ばしい反面、老後の社会保障が希薄になっていく昨今では、将来への不安に繋がっているのが現実です。


最新の結果では、日本人女性は87.57歳、男性は81.47歳となっています。

男女平均寿命世界ランキングTOP10はこんな国々です。

 

1位    日本     84.3
2位     スイス     83.4
3位     韓国     83.3
4位     シンガポール     83.2
4位     スペイン     83.2
6位     キプロス     83.1
7位     オーストラリア     83.0
7位     イタリア     83.0
9位     イスラエル     82.6
9位     ノルウェー     82.6

 

しかし、この”平均寿命”という言葉が、実はとても曖昧な概念なのはご存知でしょうか。

この違和感に気付く切っ掛けは仕事でした。

私が介護の仕事に長年携わる中で、確かに100歳とかのご長寿の方が増えている一方で、60代70代で亡くなる方も一定数いるので、どうにもこの平均値と乖離しているように思えていたのですね。

介護の仕事の中で見る亡くなる方の実数でさえ、この数値を下回っている。

これは勘の鋭い方なら気付いていることだと思いますが、単純計算をしてみましょう。

例えば1歳で亡くなってしまった子がいた場合、167歳まで生きる人が現れないと、平均84歳にはなりません。

20歳で亡くなる方がいた場合、148歳まで生きる人が現れないと、平均84歳にはなりません。

つまり不可能で、今を生きる人間の平均寿命が84歳なわけがないのです。

誤解の原因は”平均”という言葉であり、厳密に言えば平均ではないのですね。

今年生まれた子が何歳まで生きるか

という期待値にすぎないのです。

我々が平均84歳まで生きられますよ、という数値ではないし、毎年の死亡した国民全員を分母として計算している(つまり普通に考えた平均寿命)わけではありません。


さらに言うと。

冒頭でもお伝えしたように、日本は世界一のご長寿だとされていますが、この平均寿命の計算式も、国によってバラバラなようなのですよ。

これは私が違和感を覚えて本件を調べた時点で得られた情報(つまり結構昔)であり、今調べてもこのことを裏付けられる情報は見つけられませんでした。

だから根拠は載せられませんが、私の記憶では確かにハッキリと覚えています。

国によって計算式が違う

なので、何の参考にもならないわけです。

例えば、中央アフリカ共和国が53.1歳でランキング上ほぼ最下位なのですが、仮にこの中央アフリカ共和国がその年に死亡した国民全員を分母として計算した数字だった場合、多分日本とたいして変わらないわけですよ。

下手したらランキング下位の国の方が、ランキング上位の国より、実態は平均寿命が長いという可能性すら秘めています。

こんなのはまやかしです。

参考程度にして、あまり真に受けてはいけない数字なのですね。


そして・・・


これに関連してちょっと意味深なニュースを見かけたのでシェアしたいと思います。

 

 

これは搬送先として私も時々訪れることがある、国立がんセンターからの発表なのですが、まずはニュースの概要から解説させてもらいます。

 

(以下抜粋)
>「年齢調整死亡率」が2021年、前年比で2.2%増加したことが31日、国立がん研究センターの調査で分かった。

>21年の死亡率の主な増加要因は新型コロナウイルス、老衰、循環器疾患だった。一方、がんは死因全体の28%を占めて最も多かったが、死因に占める割合は前年から低下した。
 

とのことで、癌に起因する死亡数は割合的には減ったことを念を押していますが、これは何らかの理由により死亡者数が圧倒的に増加している昨今の状況を分母としていますから、当たり前といえば当たり前です。

癌での死亡数が減っているわけではないですからね。

(むしろ2020年以降の罹患者数の推移を早く見たいです)

そして、同センターはこう締めくくっています。

 

(以下抜粋)
>同センターは「22年も増加したとみられ、21年が日本人の死亡率トレンドの変わり目となった可能性がある」としている。

 


このニュースには気になる単語がいくつかあります。

”年齢調整死亡率”や”死亡率トレンドの変わり目”です。

年齢調整死亡率とは、基準人口(基準となる集団の年齢構成)を用いて集団の年齢構成のゆがみを補正した死亡率とのことで、いわゆる本記事で書いてきた平均寿命と同義だと考えて差し支えないでしょう。

そして計算上、日本人の平均寿命が約0.5歳分縮んだことを意味しています。

平均寿命は基本的に右肩上がりでした。

なぜなら、日本の平均寿命の求め方は”今年生まれた子が何歳まで生きるか”という期待値であり、医学の発達によりこの計算式でもとめられた平均寿命が延びるのは、当然と言えば当然なのです。

しかし

同センターは「22年も増加したとみられ、21年が日本人の死亡率トレンドの変わり目となった可能性がある」と。

言い換えれば下降トレンドに入ったということであり、これから平均寿命が短くなっていくということです。

年ごとに0.5歳ずつの推移で短くなっていった場合、これも単純計算で申し訳ないのですが、30年後には日本人平均寿命は69歳となっています。

日本の計算式は実数ではなく期待値ですから、期待値ですら69歳ってヤバ過ぎますよね。

期待薄っwって感じです


平均寿命が下降トレンドに入ったということは、個人的にはかなり衝撃的な内容で、

例えば東日本大震災のような大災害の後では一時的に下がるようなことはありましたが、これは下降トレンドとは表現しません。

 

上昇トレンドの中の一時的な下降です。

 

国立機関がこうもハッキリ言うあたり、もしかしたら私達には、老後という概念すら必要無いのかもしれませんね。

なーんだ、それなら安心だ(白目)

鋭い方は色々察している頃だと思いますが、ひとまず「色々な意味で、今後の動向に注視する必要がある一件だと思う」という言葉に集約して終わらせて頂こうと思います。

 


おわり

 

 

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