こんにちは!生チョコぽん酢です。
今日は関東は気温がかなり下がり、雨がしとしとと降っています。
このような変化の日というのは、何故だか仕事が忙しくなる傾向にあり、今日はこの後夕方まで休む暇もなさそうです。
皆様も一日頑張りましょう。
ちなみに今日は噂のT病院についてです・・・w
ここ2週間くらいで2件面白いことがあったので、記事にしてみます。
ある日、T病院の救急の看護師から電話がきました。
看護師「救急車で来られた患者様で入院にならず自宅に帰ることになった方がいます。今から搬送をお願いできませんか?」
私「今は別の患者様の対応中で、すみませんが1時間半後じゃなないとT病院までは行けません」
看護師「それで構いません。ベッドで寝て待っていてもらいます」
こんな会話から始まり、患者さんの詳細を聞きました。
この患者さんはエレベーターの無い団地の3階にお住まいで、こういった力仕事は私の事業所に真っ先に流れてくる傾向にあります。
私を含め30代の男性が搬送乗務員をしていることや、比較的安く対応出来ているからなのだと思われます。
そう思う理由の1つとして、今回も患者さんの名前を聞いたところ、聞き覚えのある名前なんですよ。
だからスマホのスケジュール帳で検索したところ、半年ほど前の春頃まで何度か搬送したことがある患者さんでした。
患者さんは高齢の女性で、旦那さんがキーパーソンです。
旦那さんは結構しっかりしている印象で、奥さん(患者本人)もギリギリ歩行できるレベルで安定している方だったと記憶しています。
あー、あの人かぁと記憶を呼び起こせたので、「やっぱり力仕事はうちに流れてくるんだなぁ」なんて思いながら、仕事を終えてT病院に向かいます。
T病院の救急まで来たところ、待合室には誰一人いなかったので、ノックをして救急控室?の扉を開きました。
そこにはストレッチャーが10台くらい並んでいる空間があるのですが、寝ている患者さんは1名しかおりません。
だからこの人だってわかったのですが、正直私の脳内の記憶では同一人物として一致しませんでした。
奥さんがストレッチャーに寝ているのですが、もうガリガリに瘦せており、体重は30kg切っているのではないかというほどです。
体も背中からぐにゃりと曲がっており、ストレッチャーをギャッジアップした状態じゃないと態勢を維持できない様子。
骨の変形と拘縮が合わさって、イメージで言うとダンゴムシのような恰好となっています。
旦那さんも目が死んでいるというか、2人とも高齢ではあったものの、そこから更に10歳以上年老いた印象でした。
私「〇〇さん、私のことわかりますか?」
旦那さん「あれ?前に会った事あったっけ」
私「何度か対応したことがありますよ」
そんな会話をしました。
もう全体的に様子がおかしいのです。
次にあった違和感が、点滴です。
1時間半待たせてしまい申し訳ない気持ちがあったのですが、あれ?って思って。
まだ点滴が繋がっているのですよ。
だから救急外来(医師とかがいる)の方の扉を開けて声をかけました。
私「あの、まだ点滴が繋がっているようなのですが」
看護師「今抗生物質を落としていて」(まだ治療中ということ)
私「全て終わってから呼んでくれないと困りますよ・・・。あと何分かかりますか?それまでは車に戻ります」
看護師「あと10分15分くらいですね。落とすペースを早めますね!」
看護師「あんまり早くしちゃうと(心臓?聞き取れなかった)に負担があってよくないのですが限界まで早めます」
とか言うんですよ。
私は外で待つので、何分待てばいいのか聞いただけです。
そんな心臓に負担をかけてまで急いで落とされても困りますでしょ。
しかもこの会話の間、看護師は皆笑顔なのですが、笑顔と言うよりニヤニヤしているというか、ヘラヘラしているんです。
以前病棟のナースもそうでしたね。
私「私は何分待てばいいのか聞いただけです。体に負担をかけないでください」
大体こんな会話をした辺りから、急に中がザワザワしだしたのです。
そしたらおもむろに看護師たちが、点滴を取り始め・・・
看護師「抜いていきますね!」
私「はい?」
治療を途中でやめるってどういうこと?
一瞬この判断にパニックになりかけましたが、冷静に考えてみると色々辻褄が合うんです。
これ、一番最初に電話を受けた段階で、もう治療が終わっていたのですよ。
だから私を呼んだのです。
で私が1時間半待たせることになったわけですが、途中からその時間がもったいなく感じたのでしょうね。
1時間が経ったあたりで「そうだ抗生物質打っておこうよ」みたいなノリになったのでしょう。
何の病気かは知りませんが、本当に抗生物質で治療する必要のある病気なら、途中でやめるなんて選択肢はあり得ないわけですから。
単なる点数稼ぎ(金儲け)だったのですよ。多分ね。
T病院の医師軍団なら「客単価上げようぜーw」みたいなノリでやりかねません。
「T病院は相変わらずだなぁ」と感心しながら外に出て、私の車両に乗せ出発しました。
その間旦那さんと会話をしながら対応したのですが。
旦那さんは認知症のような感じではないのですが、言葉が届かないから会話がほとんど成り立たないパターンの人になっていました。
何か話しても、その言葉を認識することができないといいますか。
日本語が不得手の外人さんと会話している感覚ですね。
時間はあったので苦労を伴いながら色々聞けたのですが、やはりワクチンは真っ先に4回接種したそうです。
最近往診医が打ってくれたとの話でした。
その後どう考えても急変していますが、ワクチンは微塵も疑っていない様子だったので、そこには触れませんでした。
この日はどうしてT病院に救急搬送されたかというと、訪問看護の看護師が急に慌てふためいて、「このままでは死んじゃいます!」とパニックになって救急車を呼んだそうです。
旦那さんは「救急車で病院に行ったところで」という気持ちがあったそうなのですが「看護師にあんな言い方されたらな」と肩を落としていました。
聡明でしっかりとしたご主人の面影はまだ見て取れます。
だからこそ、言葉を認識できなくなっている点が、余計つらく感じてしまいました。
そしてあの様子では奥さんも長くはないでしょう。
近頃は高齢であっても落ち着いていた人の急変が目立ちます。
季節柄、どうしても死者が増えてしまう時期に差し掛かっていますから、尚更です。
最近どうも急変や突然死というワードが耳に入ることがあって。
全てが気のせいで、過ぎてしまえばあっという間なのが季節というものですから、何事もなくまた春が来るといいなと思っています。
その後1週間くらいしてからでしょうか。
T病院の外来に受診される別の患者様がいたので対応した時の話です。
以下の記事で詳しく触れましたが、T病院の外来はロータリー部分が大変狭く、一般車や一般タクシーが変な止め方をすると完全に後が詰まってしまいます。
その為にT病院の誘導員のおじさんが常駐しているのですが、全く仕事をしません。
そしてなぜか誘導員のおじさんは、私のような患者搬送事業者には食って掛かってきます。
他の同業者さんも皆言っているので私の主観ではないです。
患者搬送事業者はここに止めなければいけない、みたいなルールを守らせる為だけの誘導員です。
この日も一般のタクシーが道路のど真ん中で止めて、お客さんを下ろしたり会計したりしていました。
タクシーがどくまで後ろで待っているのが正しいことなのかもしれませんが、待てば待つほど私の患者さんへの請求が膨らみますし、私も次の搬送があるので、タクシーが動くまで時間がかかると踏んだ私は、その場で患者さんを下ろす判断をしました。
そしたら・・・・
誘導員が凄い形相で睨みつけています
あの目。
あの人を恨むような目。
そんなに私が悪いことをしているの?
オタクの病院に患者さんを連れてきただけですよ。
というかそもそも、誘導員のおじさんがタクシーをきちんと誘導してさえいれば、こんなことにはならないのに。
何か言われたわけではないのですが、とても悲しい気持ちになりました。
誘導員の非合理な敵意は、きっと「搬送事業者は必ずここに止めさせなければいけない」という謎のルールと使命感に逆らったからなのでしょうが、ケースバイケースという意味が理解できないようです。
そもそも全ての誘導をしていたら、毎日あんな混乱になることなどないのにね。
残念ながら自覚がありません。
指示の通りにだけ動くロボットになりたいのならもっと好意的でいて欲しいし、人間になりたいのなら全体を見て自分の頭で考えて行動して欲しい、人間のフリしたロボットは違うかなって。
まるで今の狂った世の中の縮図を見ているようでした。
おわり
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