4月6日
令和2年度の札幌左官高等職業訓練校が始まりました。
今年は新型コロナウィルスのこともあり、毎朝生徒たちの健康チェックをしたり、いろいろ大変です。
世の中は活動自粛ムード一色ですが、私個人の勝手な考えですが、コロナ感染拡大に関わる行動は自粛するのは大事だと思いますが、それ以外のことまで自粛してしまったら、未来はないのではないかと思っています。
たとえば社会全体が経済活動をすべて自粛してしまったとしたら。
議員さんや役所の人は働かなくてもお給料は変わらず入ってくるんでしょうからそりゃ困ることはないかもしれませんが、様々な業種でそれぞれの現場で働いて日々生計を立てている人はどうすればいいのでしょう?
あっという間に仕事を失い収入は入ってこなくなる。
でも毎月家賃はかかるし、光熱費もかかるし、子供の学費もあったり、何より毎日食べていかなければならない。
最後は食べることまで自粛しなければならなくなるのではと本当に心配です。
なので私は最大限の防御はしながら、出来る限りいつも通り毎日少しでも良いから前に進むことを選択しています。
今年の生徒は9名。
もし、訓練校の活動まで中止してしまったた、この子達はどうなるのか?
私たち左官業界の中に、期待と不安を持ちながら飛び込んできてくれた生徒たち。
そんな彼らをほったらかしにしておくことはできません。
「命の方が大事」なのはもちろんですが、最大限の防御策をとりながら、彼らの未来づくりに貢献したいと考えています。
今年の生徒は男性6名、女性3名ですが、バラエティに富んでいます。
高校卒業して入校してきた新卒が2名。
元塗装屋さんが1名。
社会人からの転職で30代が3名。
退職自衛官が1名
左官経験者2名の合計9名です。
今年も例年のプログラム同様、午前中は座学、午後は塗り壁トレーニングです。
今年の生徒は全員、本当に素晴らしいです
生徒を送り出す事業主の事前の教育が良いのでしょう。
皆、まじめで積極的
さらに今年は自己紹介の時に目標を「北海道知事賞」と公言する生徒も数名いて、志も高い。
教える側も気持ちが引き締まります。
塗り壁トレーニングはお昼休みを挟んで午後1時からスタートですが、皆12時30分過ぎには準備し始め、1時前から塗り始めているのには、私もびっくり
これからの時代は、本質が現れる時代。
世の中に本当に役立つ人間しか生きていけない時代になる。
口先だけで生きていけない時代が来る。
そんなことを生徒たちも感じているのではないかと思います。
1年の左官経験がある二人は、3日目から1時間連続塗りに挑戦
ヘロヘロになりながらも、二人ともやり遂げました
一人は塗り終えると同時に倒れたーーーー
こんな風に毎日倒れるまでトレーニングしたらね〜そりゃ間違いなく良いところ行けるよね。
働き方改革でゆとりもいいけれど、本当に価値を生み出せる人間になるには、どんな仕事でもこのぐらいやらないと難しいのではないかな?
自分のやった仕事で他人様からお金をいただくってそんな簡単なことではないと思う。
でも頑張ったのは彼だけではありません。
最初の一週間の成果を動画でご紹介します。
たった5日間で凄いと思いませんか?
左官業界の人にはわかると思いますが、そんな簡単なことではないんですよ〜
生徒全員が自分自身の限界に挑戦しています
「昨日の自分を超えていけ!」がテーマの札幌左官高等職業訓練校は「楽しいスパルタ」です
この逆境に立ち向かい、未来に向けて進行中です