中屋敷左官工業(株)
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2018-12-10 05:06:59

学んだだけで終わらせない

テーマ:中屋敷 剛のつぶやき

久住親方からたくさんの事を学ばせていただいた10年前の土壁ギャラリー

 

私が大切にしていることがひとつ。

「研修会や勉強会に参加したら、必ず結果として自分の仕事に活かすこと!」です。

自分へのノルマです。

 

研修会や勉強会で一生懸命勉強するのは素晴らしいけれど、それをただの「体験」で終わらせてしまうのでは、厳しい言い方をすれば趣味の世界。

ビジネスとしてお金を投資したのであれば、それをビジネスにおいて活かさなければ、それは死に金となってしまう。

すぐ活かせないとしても、「必ずどこかで活かすんだ!」という覚悟が必要ではないかなと思っています。

 

土壁ギャラリー製作で久住親方から学んだことを活かした現場をいくつかご紹介いたします。

こちらは札幌にある和食屋さんのお店で「はなれ味重」さんというお店です。

お店のファサード全面に「版築風化風の壁」が仕上げられています。

本当は天井から間接照明で照らされると、本当に美しいのですが、廊下は共用部なので、勝手に照明を付けることが出来ないので残念です〜

でも存在感は抜群です!

 

そしてこちらのお店の店内には、「だるまルーム」で仕上げられたのと同じ土壁が、これまた同じように曲面で良い感じです。

 

こちらは土壁ギャラリーに比べ、比較的狭い空間なのですが、余計に土壁の素材感がお店の雰囲気をより良いものにしています。

このテクスチャはビニルクロスでは出せませんね〜

土壁の持っている素材のエネルギーの凄さをあらためて感じさせてくれます。

 

この土壁はその後もたくさん施工させていただきました。

こちらのお店は同じ配合の土を表面を書き落として、より立体感を出した仕上げ。

店の雰囲気がぐっと落ち着きます。

 

こちらは札幌市内の居酒屋さん

お店の看板にも土壁の掻き落とし仕上げ

こちらのお店は比較的大きなお店で、エントランスから廊下等の共用部すべて、土壁で仕上げさせていただきました。

お手洗いに入る通路、青いランプが男性、赤いランプが女性のマーク

LEDの建材と土壁の組み合わせもなかなか面白いですね〜

 

こちらは真っ赤なイタリア磨きのとある病院の待合室です。

すごい待合室ですよね〜ポーン

でも、ちょっと待ってください、土壁ギャラリーにイタリア磨きなんてなかったけど・・・

 

実はこの現場で何を採用したのかというと、「宙に浮かんでいる壁」の曲面施工法なのです。

 

ベニヤ板で同じような羽材を作り、

デザインウィークとは形状は違いますが、あの施工法の応用形です。

 

楕円形の天井ドームを左官で作ったのです。

真ん中の楕円と、外側の楕円がまた偏芯しているという難しい形状だったので、一本一本の羽の長さが違って本当に苦労しました〜

 

羽をつけ終えたら、金網を貼り付け、同じ厚みでモルタルを塗れるように目地棒を取り付けて、

 

樹脂モルタルを塗り付け、型板で成型し、表面には全面グラスファイバーメッシュを伏せ込みました。

 

そして今度は全面にパテを塗り、サンドペーパーをかけて、つるっつるの下地の完成です!

 

そしてイタリア磨きを施工。

天井から壁まで一体の形なので、一気に全部仕上げるのがこれまた大変でした〜滝汗滝汗滝汗

 

こうして完成ですビックリマーク

このアーチ施工要領は、左官の可能性をまだまだ広げることに繋がると思います。

 

そしてもうひとつ「日干しレンガの壁」

 

これはホテルのレストランで採用されました。

 

全てに言えるのですが、ただ久住親方のをそっくりそのまま真似るのではなく、ちょっとアレンジしています。

まぁ、デザインが同じではないわけですから当たり前と言えば当たり前ですね。

ただアレンジするには、必ず綿密な試作が必要となります。

この時も本当にたくさんのサンプルを作成しました。

下地からすべて作成してみないと、やったことのない仕事は取り返しの付かない事が起こる事も出る。

 

万が一、地震が来て倒れたりしないように、安全対策も考えなければなりません。

この時も、何種類も落下防止対策を考え、サンプルを作成しました。

 

結果、このようにひとつひとつの日干しレンガが柱の下地に固定されています。

そして一段一段、ひとつひとつ、手作業で積み上げていきます。

そして高さ3メートルもある日干しレンガの柱が完成しました。

 

今こうして10年前を振り返ってみて、久住親方からの学びは奇跡と言える、ありがたーい出来事だとあらためて感じました。

それと同時に久住章さんという左官職人の偉大さにもあらためて気付かされました。

 

今回の振り返りを通じて、何かまた新しいやる気が湧き上がってきましたーーーアップ

 

 

 

 

 

2018-12-03 05:56:48

2008札幌デザインウィーク土壁ギャラリー

テーマ:中屋敷 剛のつぶやき

今から10年前のこと。

2008年の札幌デザインウィークというイベントの中で

「左官×家具×照明」カリスマ左官 久住章とアトリエテンマの空間和音という土壁ギャラリーの展示がありました。

古くからの私のブログ読者の方であればご承知ですよね?

実はこの展示会、私が仕掛け人となり、久住章さんのところに行って「札幌で土壁を広めるために土壁ギャラリーを作りたいので協力いただけませんか?」とお願いして、そしてアトリエテンマの長谷川社長にもお願いをして、アトリエテンマさんのビルの中で制作させていただきました。

土壁ギャラリーと言って、何も飾っていないのでは魅力がないので、家具メーカーと照明メーカーさんにもご協力いただいて、

土壁と家具と照明が同時に存在することによるお互いのシナジーを狙った展示ギャラリーを企画したのでした。

詳しくはこちらの過去ブログをご覧下さい。

 

製作期間はたったの2週間。

メンバーは北海道の若手左官職人という限定で、土をいじったこともない北海道の若手職人8名で、久住親方のご指導の下、土壁ギャラリーを制作しました。

 

な〜んにもない空間に、

床に壁のラインを書いて、そのラインに沿って柱の三ツ割材を細かいピッチで建て、

そして表面に5㎜目の金網を貼り、

モルタルを塗って、あっという間に曲面の壁が出来上がり、

 

その下地に土を塗り付けて、あっという間に土壁空間の出来上がり〜

 

この部屋はだるまのような形をしているので「だるまルーム」と名付けられ、

その真ん中には、存在感抜群の日干しレンガの壁が作られました。

この壁、日干しレンガひとつひとつの形は全て違うのに、目地もなくぴったりとくっつき合い、さらに壁の端はきっちり一直線に納まっています。

建築をある程度わかる人には、このように納める事が非常に難しいと感じられるはずです。

 

でも、世界の久住章さんは誰でも簡単にこの壁を作れるやり方を知っています。

日干しレンガの作り方を見て、驚きビックリマーク

 

それを積み上げて壁にしていく施工要領に、驚き!!

 

今までの私の左官の世界観が本当に、本当に、本当に小さく、狭いものだったと教えられました。

 

さらに驚かされたのがもう一部屋のこちら。

「宙に浮かんでいる壁」と名付けられたこちらの部屋

白セメントの掻き落とし仕上げのアーチがいくつかの柱によって支えられ、楕円形に繋がっています。

これを全員違う会社の、30そこそこの経験浅い若い左官屋9名で作ったんですよ〜

それもたった1週間程度で。

 

どうやって作ったのかというと、

地面に大きな楕円形の線を引き、だるまルームと同じように柱材を建てま〜す

 

でもって、今度は羽のような形にベニヤ板を切った物を下の写真のようにビスで固定しま〜す。

でもって、今度はその表面にだるまルームでも使った金網を張っていきま〜す。

 

この段階では、何を作っているのか全くわかりませんでした。

そして今度はその金網にだるまルームと同じようにモルタルを塗り付けていきま〜す

 

こんな風に塗り付け2日程度乾燥させたら、なんと!

柱材を取っちゃった〜ポーン

もう、もう、驚きを通り越して唖然でした。

 

出来上がったアーチの下地に白セメントで配合した材料を塗り付けて、

乾燥状態を見て、全員で表面を掻き落として仕上げました。

 

さらにさらに、アーチの奥に陰影美しく見える、土壁は版築が風化した壁を表現した「版築風化風仕上げ」

 

この壁の施工法も常人では到底考えられない、知恵とアイデアの凝縮されたものでした。

 

たった2週間で、こんな凄いもの作っちゃうって信じられませんでした。

 

どんな仕事にも一切手抜き無しの久住さんの生き様を教えられました。

この土壁ギャラリーのデザインから施工まですべてやっちゃう久住章親方に人生を変えるほどの学びをいただきました。

 

そして札幌滞在の最終日の事でした。

「3x6のコンパネのまわりに、さん木を回した物を一枚作っておいてもらえないか?」と言われました。

その日は、午後から久住さんの講演会でした。

その午前中のわずかな時間も親方は無駄にしないのです。

その用意しておいた板で行われたのが、こちら。

「若い子にこれやらせるとええんよ〜」「これを1時間に20回出来るようにならなあかん」と。

そうです!

私のモデリング手法による塗り壁トレーニングが生まれるきっかになったのがこの日の親方からの教えだったのです!

 

2008年に久住親方に札幌で教えていただいたことは私の左官人生を大きく大きく大きく変えました。

その時に心に誓った事が「これをただの学びで終わらせてはいけない、絶対に学んだ事を形にして活かすんだ!ということでした。

塗り壁トレーニングは皆さんもご承知のとおり、自社のみならず、全国にも広める事ができました。

そして、ここで学んだ施工法が当社の特殊左官にどのように活かされていったかを次回ご紹介します。

お楽しみに〜チョキ

 

 

2018-11-26 05:11:08

特殊左官を振り返る その2

テーマ:中屋敷 剛のつぶやき

すみませーん、ブログ一週間以上もご無沙汰してしまいました〜

理由はまた今度お伝えするとして、まずは先週の続きの特殊左官を振り返っていきたいと思います〜

 

こちらはとあるホテルのロビーです。

白那智石の洗い出し仕上げを床からカウンターまで繋げて一体に仕上げてあります。

 

丸いカウンターの天端は白寒水のテラゾーで仕上げてあり、下の写真の左下部分にわずかにそれが見えると思います。

 

鉄骨階段の段々から床まですべて繋がっていて、切り付けやコーナーも丸味を帯びて仕上げてあり、

まるでドロドロの白いチョコレートを上から垂れ流したような雰囲気でとてもやわらかく良い感じに仕上がっています。

塗り継ぎをわからないように仕上げるのが大変でしたね〜

これは12年前のお仕事。

でも、全然古く見えないですよね?

むしろ新しく見える。

長谷川社長のデザインはご自宅もそうでしたが、10年以上経った今でも新しく見えるというところが凄いですね。

 

続いてはこちら

「蔵鵡」という焼き鳥屋さん。

11年前の仕事です。

今、巷で流行の版築壁ですが、当社では10年以上前からやっていたんですよ〜

ここの版築風壁は実はジョリパットという樹脂材料で作られています。

今ではジョリパットでも塗り版築が商品ラインナップされておりますが、実は元祖は当社でした。ちゅー

ジョリパットという樹脂材料をいかに土っぽく見せるかが苦労しました。

こちらの仕上げは当時ジョリパットの施工作品集でも取り上げられ、商品化のご提案もいただいたのですが、

この工法の施工要領が複雑過ぎたため、商品化には至りませんでした。

 

今でも札幌の繁盛店として活躍中の「蔵鵡」さん。

私も使わせていただいております。

 

こちらは千歳空港の飲食店街にあるお蕎麦屋さんです。

こちらの版築は塗り版築ではなく、本物の版築です。

 

柱のまわりに型枠を取り付けて、

その中に、材料をタタキ詰めて行きます。

 

本版築でなければ、このような圧縮されたグラデーションはやはりでません。

千歳空港にお越しの際は是非、見てみてくださ〜い。

 

こちらは大通ビッセというビル内にある「炙り屋」さんという居酒屋さんです。

ガラス越しに見える版築壁。

 

こちらのお店も本版築で施工されています。

 

施工する前には、事務所の裏に大きなサンプルを作成して、地層の幅や、グラデーションの圧縮具合を何度も試験しました。

 

同じ版築でも、こちらは本物の土を使った版築。

こちらの版築は足下から上に向かって色が少しづつ変化しています。

さらに、設計さんの方から、土のジャンカ(巣穴の部分)を多めにして粗めの仕上げに欲しいというオーダー。

色も5,6色からなるグラデーションでこれまた苦労したな〜

 

テラゾーの技術を使って、こんな変わった物も作りました。

「テラゾーの水受け」です。

白色の大理石の砕石を使って作られています。

なかなかきれいに仕上がっているでしょ?

左官の仕事って壁だけじゃなくて、いろんな物を作る事が出来るんですよ〜

 

テラゾーとはセメントと砕石を使って、石に見せる擬石工法を言いますが、もう一つ擬石工法があります。

それは擬岩と呼ばれる工法で、モルタル造形で岩のように見せる仕上げです。

特殊なモルタルを塗り付け、岩肌のような仕上げを表現します。

 

実際、ビルの中のお店に、こんな大きな石を搬入する事はできませんよね?

それを着色した特殊モルタルでこのように岩肌の壁を作る事が出来るんですよ〜

こんなことが出来るのも左官の魅力ですビックリマークドキドキ

この技術はディズニーランドやUSJでは、至るところで見る事が出来ます。

 

今日ご紹介した作品はどれも10年前以上の作品です。

そして、当社の特殊左官工事にさらに大きな影響を与える出来事が今から10年前の2008年に起こるのでした。

 

その出来事とは・・・

 

つづく。

 

2018-11-15 05:52:04

特殊左官を振り返る その1

テーマ:中屋敷 剛のつぶやき

当社の7㎡のジョリパットからはじまった特殊左官工事。

それが現場テラゾーカウンターをきっかけに大いに広がっていきました。

 

パソコンのアルバムを振り返ってみると、「あ〜こんな仕事やったな〜」なんて色々な仕事が思い出されました。

今日は過去に施工した面白い仕事をご紹介していきます。

 

現場テラゾーカウンターのアイデアを与えてくれたのが、札幌のデザイン事務所アトリエテンマの長谷川社長です。

こちらは長谷川社長のご自宅

外観も凄いですが、中も凄いんです。

現場テラゾーカウンターがご縁で、自宅の内部の左官仕上げはすべて当社で施工させていただきました。

 

リビングです。

壁は珪藻土の掻き落とし仕上げ

 

壁と天井が洞窟のように丸くなって繋がっています。

天井もすべて掻き落としなので、作業は大変でした〜

 

12年も前の仕事なのに、今見てもカッコイイです。

天井と壁が繋がっているので、とても柔らかな感じです。

北欧家具と暖炉がまたピッタリビックリマーク

 

こちらは洗面所と浴室

写真右手前にある階段1段目から奥に向かって現場テラゾーで仕上げてあります。

洗面カウンターから洗面ボウル、一番奥が浴槽、すべて一体に繋がっています。

 

洗面ボウルは2連になっていて、この形を作るのがまた苦労しました〜

浴槽の施工写真

洗面ボウルの施工写真

 

洗面所から後ろを向くと、奥は寝室。

青い壁面はなんと、扉を一枚一枚イタリア磨きで仕上げたクローゼット

これも大変でしたが、

それより大変だったのがこちら。

青いイタリア磨きがグラデーションに変化して正面の茶色のイタリア磨きに繋がっています。

水色から徐々に茶色に自然に変化させるのは何度もサンプルを作り、本当に苦労しました。

 

こちらはお手洗い、赤茶系の珪藻土掻き落とし仕上げ。

珪藻土の中に骨材を入れて掻き落としして、ザックリとしたアース的な仕上げです。

 

もう一ヶ所のお手洗いは鶯色の珪藻土掻き落とし仕上げ。

落ち着いていて、とても良い感じ。

 

そして今度は長谷川社長に私の自宅のリフォームをデザインしてもらいました。

お恥ずかしながら、こちらがリフォーム前の私の自室。滝汗

一応、左官屋の社長の自宅なので、壁はすべて珪藻土塗りでしたが〜ダサ過ぎ。ゲッソリ

 

ほんと、今こうして写真アップするのも恥ずかしい・・・

 

それが長谷川社長にかかると、

こんなんなっちゃいます!!

カッコイイでしょ?

夜はこんな感じ。お月様

夜はかっこいいバーのように変身して、友人を交えてお酒を飲んだりも出来るスペースに。グラサン

長谷川社長のお陰で、当社の仕事も、私の部屋も大きく変わったのでした。デレデレ

感謝ハート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018-11-12 05:42:29

建二さんの功績

テーマ:中屋敷 剛のつぶやき

建二さんを振り返るために、パソコンの写真を振り返ってみたら懐かしくて「あ〜こんな仕事したっけな〜」なんて、日曜日は何時間も見ていました。

 

今日は建二さんの活躍ぶりを振り返ってみたいと思います。

建二さんの仕事で面白い仕事ベスト1はこれかな?

生クリームをウェディングケーキに塗り付ける仕事。誕生日ケーキ

左官の基本通り、まわりから決めて中を塗り付けてますね〜

 

結婚式の数百人の観客の前でこの姿ドキドキ

今から14年前の出来事。

 

前も書きましたが、私が会社を継いだときは現場監督さんからも「うるさいオヤジ」とあまり喜ばれなかった建二さん。

それが、テラゾーカウンターがきっかけで、自分の仕事で人を驚かせたり、喜んでもらう体験を味わい、建二さんは別人のように変わりました。

テラゾーカウンターから2年くらい経って、テナント工事や特殊工事で忙しくしていた頃の社内忘年会の時、

「俺みたいに60過ぎた年寄りに、けんちゃん、けんちゃんってみんな言ってくれるんだ・・・こんな歳になっても・・・本当に有り難い。」って号泣。えーん

 

自分を必要としてくれる場所があり「自分という人間が誰かの役に立ち、喜ばれるんだ」

この体験は人を大きく変えます。

「人はいくつになっても変われる」ということを私は建二さんに学ばせてもらいました。

 

あの時から引退するまで、夜間工事だろうが、徹夜でやろうが、どんなに汚れ仕事だろうが、建二さんは仕事で嫌がった事はありませんでした。

 

そして建二さんの集大成と言えば、2008年の洞爺湖サミットの大統領の会食会場となった「嵐山吉兆」の聚楽壁の仕事です。

得意先から「聚楽壁1,000㎡あるんだけど、値段ではなく、最高の仕事できますか?」と言われ、

「やらせてください!」と挑んだサミット会場の仕事。

「失敗しました、上手くいきませんでしたごめんなさい」では許されない仕事。

前工事が遅れ、工期もない中、ようやく下地を終え、仕上げ塗りを始めるする前に私が下地の確認に現場に行った時のこと。

「建二さんさぁ、まさかこの下地で仕上げるわけじゃないよね・・・」と私。

「え?なんかまずかった?」と建二さん。

「練った材料全部捨てて、こんな下地全部やりなおせーーーーー!!!!」ムキーゲッソリゲロー

と、わずかな不陸も許さなかった私の言う事を全て聞き入れて、チームウィンザーを成功に導いてくれました。

(ウィンザー物語の詳細はこちら)

それは伝説となり、嵐山吉兆さんでも語り継がれ、テレビでも取材されることに。

 

お客様に喜ばれるという事は、実は自分達がそれ以上の幸せをいただくこと。

当社の企業理念の「左官工事を通じて、お客様とともに喜びや感動を創り出すこと。」というところは、この仕事から生まれたのでした。

 

そして洞爺湖サミットが終わって、一般のお客様へのグランドオープンの日、うちの家族と、建二さんと奥様、そしてチームウィンザーの一人で、建二さんと同じく長年勤めてくれている太田さんを連れ、嵐山吉兆さんにお疲れさまの食事会をしました。

奇しくもこの日は私の父の命日という不思議。

本当に素晴らしい思い出です。

 

その後、リーマンショックというマイナスのとても大きな出来事があり、不動産、建築はどん底の時代へ。

当社でも左官仕事がほとんどなくなり、外壁改修の外壁美装の仕事でなんとか食い繋いだ時期がありました。

特殊な洗剤を入手して、鏝と左官職人のプライドを捨て、手にはスポンジと洗剤を持つ日々・・・

 

そんな時も、何一つ嫌な顔をせず、先頭に立って笑顔で苦しい時期を共に乗り越えてくれました。

でも、この時のノウハウが今、コンクリート打ち放し再生システムで活かされています。

 

人がやりたがらない仕事でも率先して、

 

さわったことのない、新しい道具や材料でも、

 

自分が役に立つのなら!という熱い思いで会社を支えてくれました。

 

私の新しいチャレンジには常に建二さんが寄り添って支えてくれました。

 

本当に彼の人生すべてを中屋敷左官工業に捧げてくれたといっても過言ではない。

 

必ず、建二さんの生き方、思いを繋いでいきます。

建二さん、60年間本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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